私の顔は、時代を江戸ぐらいまでさかのぼれば、ちょっと見返るだけで、浮世絵に描いてもらえそうな「美しい」の部類に入っていたかもしれない。

 

そう、残念ながらよくできた頑丈な一重まぶた。この手の顔は、生まれてこの方ず~っとトレンドに入らない圏外顔。

 

 

小学2年生の時、クラスの美人の子と何が違うのかを探し始め、やっぱりその「目」であることに気付いた。しかしそこを何とかする手立てなどなく、見た目の「美」という形容を自分にはいただけないのなら、どこかで「美」が手に入るようにしたい、と思うようになり、思いついたのが、

 

字をキレイに書くこと

 

ということだった。

 

 

こうして、私はかろうじて一つは「美」という形容を手に入れたのだ。

 

 

昨日スーパーでへしゃげた桃を見つけた。

その香りの良さは抜群で「こう見えて、桃ですさかいに」と主張しているようだった。そう、見た目が非常に残念なのだ。

 

 

それが、コレ

Boiのシカゴに住むことになりました。
へしゃげ過ぎている。

 


Boiのシカゴに住むことになりました。

ドーナツピーチと呼ばれている。

 

食べてみると

ニッポンの甘くてこっくりとした大当たりの桃の味がするではないか。

この形ゆえ、皮が少々むきにくいとはいえ、種が小さな梅ぼしのようなサイズのおかげで、意外と実の部分が多く満足できるのだ。

 

 

自分の小学生のころに重なる。

見てくれが少々悪くても、そのほかで勝負や、という意気込みに。

 

ほら、頑張ったおかげで

ドーナツ、とかかわいらしい名前、付けてもらえたやないか。

 

 

Boiのシカゴに住むことになりました。

 

週末の涼しくなってきた庭での朝食。

一番にへしゃげ桃が売りきれた。

 

 

やったな、へしゃげ桃よ、お隣の生まれてからこの方苦労知らずのしゅっとしたラズベリーに勝ったやないか

 

と一人、勝手にシンパシーを感じ、妄想を広げたのであった。

 

 

 

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