Vol.19 自転車で横浜さんぽ(山手・元町エリア)(あこ) | 横浜でセグウェイ乗って気分爽快!

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横浜セグウェイツアーで出会う色々な場面をご紹介します。青い海、きまぐれな風、おしゃれな街、歴史的建造物。セグウェイから眺めるとどんな感じ?

こんにちは、あこです太陽

 

ガイドのお仕事をしていると、

もちろんツアーが無い日もあります。

そんな時に、ガイドが何をしているのか...?

 

書類整理やブログ更新など

様々なことがありますが、

その中の一つが

<情報収集>ですメモ

 

 

時間を見つけて

実際に周辺の観光スポットに行ってみたり

有名なお店で食べてみたりしています爆  笑

 

私もオフィスの自転車を借りて

横浜の歴史に関係する場所を

巡ってきました。

 

今回は、

山手・元町エリアに行ってきましたよ!

 

のあたりのエリアです。


 

 

 

横浜が開港し、

多くの外国人が横浜に住む様になりましたが

1899年までは外国人居留地が決まっており、

決まったエリア内しか

居住と営業が許されていませんでした。

 

(横浜外国人居留地研究会HPより)

 

なので元外国人居留地エリアの周りには、

このような「境界石」というものがありました。

現在でも残っているものはありますが

私が見たものは道路の端っこにあり、

半分ほど隠れていました。

知っていないと見逃してしまいますよねアセアセ

 

 

 

 

 

山手エリアはかつて外国人居留地だったので

今でも居住地の面影があり、

その歴史を伝えるために

「山手西洋館」

呼ばれる7つの西洋館があります。

今回は、そのうち5つに行ってきましたよ自転車

 

 

「山手111番館:元ラフィン邸」

 

 

 

「横浜市イギリス館:元英国領事公邸」

 

 

 

 

「ベーリック・ホール:元ベリック邸」

 

 

 

「エリスマン邸」

 

どの建物も外国人の生活様式に

合わせたデザインになっており

とても興味深く、

このエリアに訪れただけで

海外旅行をした気分になりましたやしの木

 

その中で特に私のお気に入りが

「山手234番館」です。

 

 

この洋館は

見た目は普通の一軒家に見えますが、

「外国人向けのアパート」なんです!

 

中央の玄関を挟んで

左右対称の縦長の住戸が

1階と2階にあります。

 

建物の真ん中には

「光庭」という中庭のようなスペースがあり、

部屋に風と光を取り入れていますキラキラ

 


(横浜山手西洋館HPより)

 

 

 

 

 

外国人が多くこの地域に住んでいたので、

食文化

外国人に合わせて変化していきましたナイフとフォーク


 

横浜は開港以前から

様々な場所で湧き水が湧いていて

開発が進み、住宅街が増えていっても

湧き水は昔と同じ場所に残されていますよみずがめ座

 

 

が湧き水が湧いている場所)


 

 

 

 

その一つが今の「ワシン坂の湧き水」です。

地図の右下、の湧き水です。

 

 

 

最近までは市民の生活用水として

使用されていましたが、

現在は水質が安定していないため

飲用不可です注意

 

 

 

アメリカ人のウィリアム・コープランドは

このきれいで豊富な湧き水に目をつけ、

現在のキリンビールの前身となる

日本初のビール醸造所

Spring valley brewery

(スプリングバレーブルワリー)」

をつくりました生ビール

 

その醸造所があった場所は

今は児童公園になっていますが、

立派な石碑が建ってます。

 

 

その公園の目の前、

横浜市立北方小学校の校庭の辺りにあった

池の水を井戸を使って汲んで、

ビール作りに使用していたそうです。

 

 

今でもそのときに使われていた井戸が、

小学校の敷地内にあり

実際に見ることができます。

 

この井戸は1895年から1901年までの

約6年間使用されていました。

 

 

ビール醸造所と「ワシン坂の湧き水」

すぐ近くにあり、

この湧き水は

ビール作りに使われていた湧き水と同じ水脈

と言われています。



 

 

開港するまで

白米を主食にしていた日本人でしたが、

外国人が住むようになって

パン食が普及していきましたパン

 

実は横浜は食パン発祥の地

「ヨコハマベーカリー」というパン屋が

日本の元祖食パンを作りました。

 

その当時主流だった食パンの作り方は、

イースト菌を使わずに

乳酸で発酵させるというものでしたUMAくん

しかし、酸っぱくなってしまうことがあるため

「ホップ」

が使われていました。

 

ホップといえば「ビール」ですよね生ビール

ここで先ほど紹介した

「スプリングブルワリー」と繋がります!

 

当時のスプリングブルワリーは

日本に他のビール醸造所が無かったため

競争相手がいなく

ビール市場を独占していました。

なので、

当時は手に入りにくかったであろうホップを

パン屋はスプリングブルワリーから

望むがままに分けてもらうことができました。

 

このヨコハマベーカリーは

現在はないのですが、

そこで修行し受け継いだのが、

元町にある「ウチキパン」です。

 

 

ウチキパンでは現在でも

イースト菌を使わずに

ホップを使って作った食パンを売っています!

私も買って実際に食べてみました照れ

 

大きくてずっしりしていて、

とても食べごたえがありました。

最近の食パンは

甘めのものが多いと思うのですが、

この食パンは甘くなく食事系?の

食パンという感じでおいしかったですよ爆  笑

ホップの臭みなどは一切なく、

言われても分からないと思います!笑



 

湧き水を使った

ビール醸造所を紹介しましたが

もうひとりこの湧き水を使い

ちょうど丘を挟んで

スプリングバレーブルワリーと

反対側の地域で商売を始めた

ジェラールという外国人がいました。

 

地図の右側、の湧き水です。

(右下のあたりが、

スプリングバレーブルワリー〉


 

横浜は埋め立てにより作られた土地のため

当時、上水道が整備されておらず、

更に市街地の井戸の水は塩分を含んでいて

飲用には適していませんでした注意

 

ジェラールは豊富に湧き出る水を利用して、

横浜港に立ち寄る船への

給水事業を始めました。


 

ちなみに横浜の水は

飲用水として積み込まれ、

「赤道を超えても腐らない水」として

外国船員たちに人気だったそうですグッド!

 

その後ジェラールは

蒸気機関を利用した工場を建設し、

レンガや瓦などの

製造・販売も手掛けました。


 

現在も元町公園の近くに

「ジェラール水屋敷地下貯水槽」として

当時の工場の跡地があります。

もちろん今でも

底が見えるくらいの

きれいな水が湧き出ていて、

鯉が優雅に泳いでましたようお座

 

 

関東大震災の際には

被災者へ水の供給をしたり、

元町公園内のプールができた頃には

この湧き水をプールの水として

使用していたそうですよ!

(現在は水質が不安定のため水道水です)



今回私はオフィスから出発したこともあり

下の地図のような順番で巡ってきました自転車

 


1.ワシン坂の湧き水

2.キリン園公園・麒麟麦酒開源記念碑

3.ビール井戸

4.山手111番館・横浜市イギリス館

   (港の見える丘公園内)

5.山手234番館・エリスマン邸・ベーリック・ホール

(6.ブラフベーカリー(パン屋))

7.ジェラール水屋敷地下貯水槽

8.道路境界石・居留地境界石

(9.ウチキパン(パン屋))

(10.香炉庵(和菓子屋))

 

 

ゆっくり見て、

途中で休憩もしながら巡っても

だいたい2時間でした。

大変だったのは3から4の上り坂くらいで、

後は風を切りながら

気持ちのいいサイクリングでしたよ自転車

 

 

 

横浜、みなとみらい周辺では

baybikeというシェアサイクルがあり

スマートフォンで登録すれば、

簡単に自転車を借りることができますキラキラ

 

 

様々な所にポートがあるので

乗ったり降りたりできてとても便利です!





 

私は横浜に住んでいるので

有名な観光スポットには

何回か訪れたことがありました。

しかし

(自分が年をとったのもありますが)

知識を身に着けてから

その場所に訪れるのでは、

同じ場所でもだいぶ印象が違いましたキョロキョロ

 

1度行ったことのある場所でも

少しだけ勉強してから

改めて行ってみてはいかがでしょうか?







 

各地のセグウェイジャパンのツアーガイドは、

現地のことにとても詳しいですよウインク

ツアー前後の予定に困った時は、

ぜひ相談してみてくださいねひらめき電球

 

 

横浜山手西洋館公式サイト

https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/yamate-seiyoukan/

 

 

ブラフベーカリー

 

 

ウチキパン

 

香炉庵