時々お邪魔するお宅のおじいちゃん。
少し認知が進んでいるけど98歳だから仕方ない。
いつもいつも行くと
「私はね、関東軍にいてね、満州にいたの、日本のために
天皇陛下のために戦ったよ」
と毎回同じ事を何十回も話してくれる。
おじいちゃんは中国をシナと呼ぶ。
中国語は話せるのか聞いてみた。
昔は少し話せたけど忘れたと言っていた。
朝鮮の話にも時々なるので聞いてみた。
「朝鮮語は私は知らないね、あいつらはね、日本語が話せるんだよ。
朝鮮語が話せなくてもあいつらが話せるからね。
あのね、朝鮮は昔日本だったんだよ。
だから、日本人があいつらに日本語を教えていたの。」
と教えてくれた。