神楽坂界隈を席巻する「石かわグループ」が
展開する新進気鋭の和食店
『NK(Nanpeidai Chef's table featuring Kakuland)』。
角谷シェフのセンスが随所にちりばめられた
和食の枠を超えたフュージョン料理は、
多くの美食家を虜にしてやみません。
今回は、お馴染み“パリの星付きレストランで
オンリストされているニュージーランドワイン”こと
シャトー・ワイマラマ「kiraraka 2013」(シラー100%)と
共に楽しませていただきました。
ここでしか味わえない唯一無二のペアリング、
特に印象に残ったものをご紹介したいと思います🍷✨
◇キャビア×湯葉
キャビアに赤ワイン?と訝しく思ってしまいそうな
こちらのペアリング。冒頭から予想を裏切り
抜群の相性を奏でてくれます。
海に近い土壌で造られているワインならではの
ミネラル感がオシェトラキャビアの品の良い塩味に
寄り添い、豆乳やオリーブオイルによって生まれる
コク・ボリューム感にも調和します。
この一品と合わせることで、ワインの果実味と酸が
よりキレイに引き出されることは、新たな発見でした。
◇焼きフカヒレ×蟹あんかけ
焼くことによって香ばしさが引き出された気仙沼の
モウカザメのフカヒレは、カツオ出汁ベースの旨み
たっぷりの蟹あんかけによって、リッチで濃厚な
味わいに仕上げられています。
そこにkirarakaの品の良いスパイス感が加わることで、
全体がエレガントにまとまるから興味深い!
ワインの持つ心地よい樽のニュアンスにフカヒレの香ばしさが、
10年ほどの熟成によって生まれたワインの円熟味が
干し貝柱やカツオ出汁の旨みと同調します。
◇ホタルイカ×カラスミ素麺
独特のほろ苦みを持つホタルイカに自家製カラスミが
たっぷりあしらわれたこちらも、赤ワインとの
ペアリングを敬遠しそうな一品ですが……
合わせてみると、生臭いニュアンスが全く
現れないから不思議。料理にはレモンタイムや
レモンバーム、レモンの皮などの香りをうつした
オイルを使っていて、更にはキュウリのジュレや
紫蘇の花をあしらうことで、清涼感がもたらされています。
この清々しい酸味や香味がワインにピッタリ寄り添いながら、
生臭さを驚くほどキレイにマスキングしてくれます。
その他にも、山菜の焼き浸しを添えたのどぐろや
10種のスパイスを使った魚介のカレーなど……
同店ならではの個性豊かな料理と合わせてみましたが、
kirarakaは喧嘩も躊躇もすることなく、
料理にすっと溶け込んでいくのです。
この汎用性の高さに改めて関心させられた貴重な体験でした。
kiraraka2013は『NK』さんのペアリングで
グラスで提供されているそうです。
新たな発見に満ち溢れたペアリング体験を、
機会があったら是非お試しください☺️✨