5月20日発売の『東京カレンダー』7月号に
4ページに渡り掲載されている
シャトー・ワイマラマ「kiraraka」。


ティエリー・マルクス氏の名を冠した
「マンダリン オリエンタル パリ」のレストランでも
オンリストされている「kiraraka 2013」を、
銀座『鮨からく』にて楽しませていただきました。

今回味わったのは、ワインへの造詣の深さで
知られるご主人戸川氏が、このワインの為に
考案くださった、鰻を使ったおまかせコース。

特に印象的だったペアリングをご紹介したいと思います。


◇うざく

戸川氏が提案するうざくはキュウリがすりおろして

あるのがポイント。ウナギのリッチな脂味と旨味に、

きめ細やかなキュウリの風味がとけこみ、

そこにキャビアの塩味とウニのミネラル感が

加わっていく……という、

繊細かつ複雑なフレーヴァーの一品です。


シラー100%のkirarakaがもつ山椒を思わせる

心地よいスパイシーさは言うまでもなく

ウナギとの相性抜群!


そこにキュウリの清涼感やキャビア&ウニの

ミネラル感が重なることで、更にワインに

寄せられていきます。


ホークスベイの海に近い土壌で造られるワイマラマは、

熟成を重ねることでミネラル感がキレイに現れてきて、

海の恵みにもマッチするのです。



◇ウナギ×フォアグラ

ボリューム感がある食材同士の組み合わせですが……

清涼感と洗練されたタンニンを持つkirarakaと

合わせることで、決して重たくなりすぎず

口中で上品な融合を見せてくれます。


ゴボウの素朴な風味と芽ネギの香味が加わった、

心地よい余韻が長く続いたところで……

シャリ玉を一口でぱくり。ネタとワインのマリアージュの

余韻でシャリを楽しむという斬新な試みに

ワクワクさせられる一品です。



◇握り5種

ヅケ、トロ、炙りトロ2種、そしてウナギの握りは、

kirarakaに合わせた様々な調味料でアレンジして

供されます。


ヅケには山椒醤油、トロには地がらし、

炙りトロ&ウナギには実山椒、そしてもう一つの

炙りトロには自家製の山椒味噌を大胆に使用。

マグロやウナギとの相性は言うまでもないのですが、

これらの厳選された調味料が、スパイス感や塩味や

香味を程よくワインに補完してくれると共に、

ペアリングの焦点をぐっと合わせてくれました。

そして、ワインの香りと味わいを更に

洗練されたものへ昇華させてくれたのが、

リーデル社の"ワインウイングス シラー"。

ワインのエアレーションを意識したフラットな

底面と、翼を描いたような曲線のフォルムが

印象的なグラスです。

料理とワインとグラスが三位一体となった

至福のペアリング体験に感謝🍷🍣🙏🏻✨