こんにちは。
久しぶりのブログ更新です><
 
私がワインスクールで主任を務めている、
「ワインを楽しむ」をコンセプトにしたワインラヴァー講座。
年明けから開講していたボルドー講座の最終回のレストラン講座を、
紀尾井町の『ル・ファヴォリ』さんで開催させていただきました。
ご提供したのは、厳選ボルドーワインと、それらとの相性を
意識して考案されたこの日の為だけの特別メニュー。
店舗様との打ち合わせを何度も重ね……この最終回に
臨みました。
 
いつもとはまた違った、開放的な非日常空間に集い、
レストラン講座のスタートです!
どんなマリアージュ体験になったのか、さっそくこちらで
ご紹介させていただきたいと思います。
 
 
まずは乾杯のワインから。
 
クレマン・ド・ボルドー ジャイヤンス ロゼ NV
コート・デュ・ローヌ北部に本拠地をおく、フランスを代表する
優良共同組合が造るクレマン。様々なコンクールで受賞を
果たしているこちらのワイン、洗練された泡立ちと凛とした酸、
そして美しい果実味を持ちあわせる魅惑の1杯です。
メルローらしい華やかな果実味と滑らかさが、スパークリングに
なってもキレイに活かされているのが印象的。
 
こちらに合わせたお料理が……
天使エビのミキュイ カリフラワーのクレーム
コンソメジュレ ヘーゼルナッツ エルブ
エビのピンクの色調やジュレの澄んだ琥珀色、
カリフラワークレームのクリーミーなテクスチャー、
ヘーゼルナッツの香ばしさやコンソメの旨みが、
ロゼクレマンに同調します。
 
 
今回のテーマとなる造り手は、シャトー・ラグランジュ。
サントリーさんオーナーということでも知られていて
私たちにも、とても身近な造り手です。1983年に同社が
買収してから、クオリティーが格段に上がったことでも
知られていて、いまでも素晴らしい品質の高さを誇る
サンジュリアン3級のグラン・ヴァンです。
 
 
今回は……シャトー・ラグランジュの造る白、
そしてセカンドワインとファーストを皆様に楽しんで
いただきまいた。
 
 
まずは白からスタート。
レ・ザルム・ド・ラグランジュ 2016
こちらはソーヴィニヨン・ブランの魅力を最大限に引き出した
洗練された白ワイン。70%の新樽比率を感じさせないほど
タルのニュアンスは上品で、品種個性のハーヴのニュアンスと
シトラスフレーバーが口中で華やかに広がります。
 
そして、合わせたお料理は……
スモークサーモン ホワイトアスパラガスのブランマンジェ
パンプルムースのムースリーヌ チュイユ ディル
ワインの持つ柑橘のニュアンスをスモークサーモンに
絞るように補完させるという、計算されたマリアージュ。
パンプルムース(グレープフルーツ)ジュースで風味づけした
ムースリーヌもワインのシトラスフレーバーに寄り添います。
 
付け合わせのブランマンジェに閉じ込められた、
ホワイトアスパラガスの心地よい苦みも
SBの爽やかさに合わせて楽しむことができました。
 
 
そして、赤ワインへ……
今回の主役となる比較テイスティングです。
 
レ・フィエフ・ド・ラグランジュ 2015
赤ワインは、まずはセカンドワインからスタート。
こちら、カベルネ・ソーヴィニョン比率は55%で新樽比率は20%。
約12か月間の熟成を経て、複雑且つバランスのよいスタイルに
仕上げられています。ブラックベリーやカシスといった果実味に
加え、メルロ由来の土っぽさや滑らかさを感じることができる
エレガントながら親しみやすい味わいです。
 
 
こちらと共に味わったお料理は……
ソーシスソテー フォレスティエール牛蒡の香りで
豚のジューシーな旨味、そして森を連想させるキノコやゴボウの
ニュアンスはメルロがやや多めで柔らかい酒質のフィエフに
ピッタリと寄り添います。ワインの華やかな果実味がソースの
ように肉汁に溶け込んでゆき、印象的なマリアージュでした。
 
 

そして本日の主役がこちら

シャトー・ラグランジュ 2015

こちらはカベルネ・ソーヴィニョン比率が76%、新樽比率も

60%と高めで、樽熟成期間も18~20カ月もの長期に渡ります。

美しく豊かな果実味、複雑で力強さもあり、今味わっても

もちろん美味ですが、更なる熟成ポテンシャルをも感じさせて

くれます。

 

 

そしてお料理は……

仔羊ロース肉のロティ ソースヴァンルージュ

グラタンドフィノワーズ

こちらは羊とボルドー左岸との王道マリアージュ。

羊のしっかりとした肉質と個性ある風味を、

力強さと風格を持ったグラン・ヴァンが巧に引き立てます。

ワインもしっかりとボリューム感があるので、グラタンドフィノワーズを

料理に付け合わせに加えることで、ワインに負けないボリューム感が

完成されています。更にはワインのスパイス感が羊の味わいを

より一層魅力的に際立たせてくれました。

 

 

そして、そろそろデザートタイムです。

シャトー・ギロー 2003

1885年に格付けされたメドック&ソーテルヌのシャトーの

中では、はじめて有機認証を得たシャトーとしても知られる

知名度も評価も抜群のソーテルヌ。15年以上もの熟成を経て、

色調も美しい琥珀色に進化しつつあります。

蜜蝋やトロピカルフルーツのコンポート、ソーテルヌ特有の

セメダイン香に加え熟成由来のカラメルのニュアンスも感じられます。

 

 

そこに登場したお料理がこちら。

バスク風フロマージュ ソルベアプリコ

ミエルカラメルを添えて

カタラーナのようなソルベに、ブルーチーズの風味を加えている
バスク風フロマージュソルベは、カラメルのニュアンスも
加えられ、やや熟成したソーテルヌとの黄金マリアージュに。
アプリコットのニュアンスもキレイに同調し、料理とワインの持つ
すべての要素がバランスよく融合している、魅力的な
マリアージュでした。
 
 
皆様ご満足いただけたでしょうか?
この笑顔が、物語っていますね^^
 
 
以上、ボルドーワインに特化した魅惑のディナーが終了。
ワインの余韻はまだまだ続き、ワインラヴァーの仲間たちと、
食後のひと時をゆっくりと楽しんだのでした。
 
 
最終回のレストラン講座も魅力のwinelover講座は
4月から、大人気のシャンパーニュクラスがスタートします。
 
wineloverシャンパーニュクラス

https://www.duvin.jp/course/winelover_spring.html

 

最終回はAZUR et MASA UEKI(アズール エ マサ ウエキ)

さんでの華やかなシャンパーニュパーティーをご用意して

おります。

フレンチの巨匠、植木シェフのアーティスティックな

お料理をシャンパーニュと共に楽しみませんか?

残席僅かなクラスが多数でてきていますので

良かったらぜひお早めにお申し込みください^^

 

 

皆様のお越しを心よりお待ちしています!

 

 

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