こんにちは!
 
先日、wineloverボルドー講座の最終回となる
マリアージュ講座が各クラスで開催されました。
 
まさに講座の真骨頂とも言えるこちらのイベントの
ちょっとご紹介させていただきますね。
 
今回の会場は……
恵比寿の老舗フレンチレストラン『モナリザ』さん。
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同店の河野シェフは、ジョエル・ロブションの愛弟子として

従事され、恵比寿「タイユバン・ロブション」初代日本人シェフを

務めた方。97年に独立され『モナリザ』を開業し、

20年にもわたり厨房で指揮を執っていらっしゃいます。

 

今回のメニューはシェフやソムリエさんと試行錯誤を

重ねて完成された、特別メニュー。

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冬の名残と春のはしりが凝縮された、魅力的な

コースに仕上げていただきました。

 

さっそくマリアージュをご紹介させていただきますね。

 

 

今回のワインはもちろんすべてボルドーワイン!

……というわけで、乾杯はクレマンでスタートです。

 

クレマン・ド・ボルドー  ジャイアンス ブリュット ロゼ NV

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こちらはメルロをトラディショナル製法で仕上げた

美しい桜色のクレマン・ロゼ。サクラアワードで

受賞したり、バリュー・ボルドーにも選ばれたりと、

毎年、様々なコンクールで受賞を果たしていることでも

知られる、人気のクレマンです。

 

アミューズ

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ひとつめのアミューズは桜エビのフライ。

白玉とあえたお餅のような食感が楽しく病みつきになりそう。

桜エビの色調と香ばしさに桜色のロゼ・クレマンの酵母の

ニュアンスが同調します。まさに春爛漫のマリアージュ。

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2種目のアミューズはグリーンピース、コンソメゼリー、

玉ねぎのブルーテの3層のムース。玉ねぎの甘みや、

コンソメの旨味もロゼ泡にきれいに寄り添います。

ムースのスムーズな口あたりを、クレマンのきめ細やかな

発泡とともにお楽しみいただきました。

 

 

レ・ザルム・ド・ラグランジュ 2015

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さて、今回の目的のひとつは……同じ造り手の3つの

ラインを飲み比べて、その共通点と相違点をさぐること。

われわれ日本人にも縁のあるシャトー・ラグランジュを

テーマとしました。まずはラグランジュが造る白から。

 

同シャトーの面積は113haもあると言われていますが、

白ワイン用品種が植えられているのは僅か4haなのだとか。

新樽率を高めにすることで、爽やかさのみならず

複雑味や適度なボリューム感をも兼ね備えています。

 

 

そして合わせたお料理は……

 

エビのクレピネット ほうれん草のピューレ

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甲殻類の風味にレ・ザルム・ド・ラグランジュのもつ、

ソーヴィニヨン・ブラン由来の柑橘のニュアンスを

合わせて。鮮やかなグリーンのほうれん草の

ピューレと、青々としたSBの特徴香も同調します。

 

 

レ・フィエフ・ド・ラグランジュ 2013

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さて、お次はラグランジュのセカンドワインが登場。

「フィエフ」とは「領地」のこと。ラグランジュの土地で

しっかり育てられたブドウを使っていることが、

ここにも謳われています。では何がファーストと違うのか……

というと、まず一つはアッサンブラージュ比率。

 

セカンドはカベルネソーヴィニヨンが61%でメルローが30%

となっており。ファースト(CS75%、ME21%)よりも若干

メルロー比率が高いのです。

 

そしてもう一つは新樽比率。セカンドは約25%なのに対し

ファーストは約60%となっています。

 

よって、セカンドであるフィエフは、樽のニュアンスは

少なく、メルロー由来の丸みが感じられ、今飲んでも心地よい

バランスを楽しめるスタイルとなっています。

 

そこに合わせたのは……

フォアグラと赤キャベツ、りんごのキャベツ包み

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フィエフのセカンドならではの丸みあるスタイルに
リッチで滑らかなフォアグラが調和。トリュフベースの
ペリグーソースにより複雑味がさらに補完されていく
魅惑のマリアージュでした。
 

 

シャトー・ラグランジュ 2013  

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そして、ようやくシャトー・ラグランジュが登場。

1983年にサントリー所有になったことで

クオリティーが格段に上がったと言われる

サンジュリアン3級。

 

セカンドよりもボディはしっかりしていて、豊かな

果実味とタンニン、そして樽のニュアンスも凝縮

されており、余韻にスパイシーさが残ります。

 

それでいて、フィエフにも感じられたエレガントさは

持ちあわせていて、実に調和のとれた味わい。

まだ若いかな?とも思いきや、ラグランジュの

アイデンティティーをしっかり醸し出していました。

 

 

 

そして合わせていただいたのは……

 

エゾ鹿のロースト 赤ワインソース 

ゴボウのマデラ煮と栗のリゾット

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河野シェフイチオシの赤ワインソースのエゾ鹿は
ボリューム感があり、果実味とタンニン豊かな
カベルネソーヴィニヨンのボリューム感もしっかり
受け止めます。ワインのスパイス感もマッチ。
更にゴボウのニュアンスはメルロ由来の土っぽさと同調し、
アッサンブラージュの複雑味がより際立つマリアージュ
でした。
 
 
シャトー・ギロー  1996   
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そして、最後はデザートワインへ。イケムに次ぐ人気

ソーテルヌのひとつであるシャトー・ギローが登場。

20年以上もの熟成を経て、色は深みのある琥珀色へ

変化していますが、味わいはまだまだピュア。カラメルや

みつろうや、クレームブリュレのようなアロマが立ち上ります。

自然に近い造りを心がけているソーテルヌとしても

近年注目を集めているのだとか。

 

そして合わせていただいたデセールは

 

 

 

カヌレとフレジェ

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ボルドーの伝統菓子カヌレと、カスタードをたっぷり使った

春を感じさせるフレジェ。カスタードなと卵を使った

デセールとソーテルヌは本当に相性が抜群なんです。

そして郷土を同じくする食とワインのマリアージュを

しっかり、体感していただきました。

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以上、魅惑のラインナップのワインをお料理と共に

しっかり楽しませていただきました。

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木曜日クラスの皆さまと。

今回も楽しく素敵なメンバーでした☆

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春からのシャンパーニュクラスも今から楽しみ。

 

 

 

wineloverシャンパーニュクラス

https://www.duvin.jp/course/winelover_spring.html