日本人として初めてワイン醸造技術習得のために
フランスに渡り……
帰国後、土屋龍憲の手によって、本場の技術が導入された
![{B672C7FB-26C8-49E3-A88C-C9A6A469336C}](https://stat.ameba.jp/user_images/20170630/09/segawa-azusa/8d/30/j/o0480036013971809721.jpg?caw=800)
自社畑ではカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローは垣根仕立てで、
そして甲州は棚仕立てで栽培されています。
こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン。近年はメルローの可能性を
感じていて、メルローの栽培にさらに力をいれていく方向なのだとか。
そして、ちらほら目に入るのが、愛らしい羊さんたち。
まるき葡萄酒さんでは、自然の循環を利用したぶどう栽培
「不耕起草生栽培」という方法を採用しています。
畑の雑草を羊達が食べて糞を肥料にしてくれる……
そんな環境下でブドウが健やかに育っているのですね。
目が合った羊さんがニコッと微笑んでくれてビックリ!!
ゲストを笑顔で迎えるおもてなしのココロに感服です。
次にご案内いただいた地下セラーは、足を踏み入れたとたんひんやり。
自然の力で温度が均一に保たれていて、ワインの保存に最適な
湿度も維持されています。
数十年前に生まれたワイン達に思いを馳せた、奥深い体験でした。
こちらは樽熟成庫。
まるき葡萄酒さんでは、品種の特製を生かすことを
第一に考え、樽香りやボリューム感が必要以上につきすぎないよう、
上品な樽使いを目指しているのだそう。
そして、お待ちかねのテイスティングの時間です。
まず、白ワイン2種のテイスティングはブラインドで……
両者とも共通点と相違点がありますが、ぶどう本来の明確な
オリジナリティーを感じます。
そう、こちらはいずれも「甲州」。
①いろグラン甲州2015
②ラフィーユ樽勝沼甲州 2015
いろグラン甲州は、一部のみ樽を使いシュールリーで仕上げたタイプ。
和の柑橘や酵母の旨みが心地よく広がっていくナチュラルな味わい。
ラフィーユ樽勝沼甲州は、勝沼の甲州のみを使用。樽のニュアンスと
凝縮感ある果実味が感じられ、よりボディがしっかりしているタイプ。
同じ甲州でも、使うブドウのクオリティや醸造方法の違いによって
スタイルが変わってくるから面白い!
そして赤のテイスティングへ……
③ラフィーユ樽ベーリーA 2015
④レゾン ルージュ 2015
ラフィーユ樽ベーリーAは、マスカットベーリーAをフレンチオークで
12か月熟成させてタイプ。エレガントな赤系果実とのびやかな酸、
そして緻密なタンニンがバランスよく融合しています。
そして、最後にいただいた「レゾン ルージュ」は自社農園収穫の
ぶどうを使用したハイブランド。不耕起草生栽培、減農薬農法、
専用酵母での醸し、低温発酵、フランス DAMY社の
オーク樽での熟成など……この一杯にまるき葡萄酒さんの
フィロソフィーが詰まっています。
品種はマスカット・ベーリーAとカベルネ・ソーヴィニヨンを
ブレンドさせていますが、カベルネ・ソーヴィニヨンの強靭な
印象よりも、柔らかさと滋味を感じる一本です。
複雑味と華やかさを併せ持ち、タンニンはどこまでもしなやか。
まるき葡萄酒さんでは、「ピノノワール」のような洗練された
スタイルをこの赤ワインに求めているとのことで、
なるほど、この繊細さも納得です。
ヨーロッパ品種と日本ならではの交配品種をブレンド
することにより、また新たな個性が生まれていく……
そんな、興味深いコラボレーションを体験することができました。
楽しく学び多きひとときを、本当にありがとうございました!!
![メモ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/131.gif)