こんにちは。


年度末……バタバタとお過ごしでしょうか。
私は九州の旅から帰ってきて、
今日は一日てんやわんやでした。

さて、先週のことになりますが、
麻布十番『可不可』さんのイベントで
富山食材の魅力を探る会が開催されました。


今回は氷見で有名なワイナリー
『SAYS FARM(セイズファーム)』栽培醸造責任者の
田向さんをお迎えするということで……
ナビゲーターを担当させていただきました。
{9B5DC29A-5AA9-45CA-B6F4-3267180F1783:01} {1EDA80D6-90D7-4474-B24D-B9D9A53B147C:01}
ちなみにセイズファームさんのワイン達はみな、
注目度の高さと生産本数の少なさから、
今やなかなか手に入らなくなってしまっており、
まさに貴重なラインナップ。

さっそくイベントのはじまりはじまり。
乾杯は富山産の「ふじ」を使ったシードルで。
{1A3DB83E-6B85-43F6-AFFB-D3796AD95937:01} {C0A77FFF-6308-4FE6-8337-DC7504A42C09:01}
食中も楽しめるよう、ドライかつフルーティーに
仕上げた飲み飽きない一本。余韻のこる心地よい
ほろ苦さを、ホタルイカや菜の花といった春ならではの
滋味と合わせて堪能します。


SAYS FARM SAUVIGNON BLANC 2014
{9B2AD998-8C8C-40D1-9203-B626DDD131B6:01} {4BC49C9E-59B5-478C-8AC1-E737EF22E59C:01}
お次はソーヴィニヨン・ブランの登場。こちらは年産
約1500本という希少さで、ここでいただけるのは
本当にラッキーです。


合わせていただいたのは、黒鯛のお刺身、エゴバイ貝
といった、富山ならではの魚介類。そして北陸を代表
する蒲鉾の老舗 河内屋さんの蒲鉾まで。
{B382C1C7-7D0E-46B0-8334-1BAD68B6B569:01} {65BAC8D5-55A3-4883-946A-7C707D19E6F3:01}
{15838D0A-41A8-4FA5-A1B2-DEDC6094592E:01} {830CCBE7-89E6-4B32-AB85-C5032E3540BD:01}
ソーヴィニヨンブランの凛とした酸と、磯を思わせる
ミネラリーなニュアンスが、まさに北陸の海の幸に
ぴったりと寄り添ってくれました。


そして……シャルドネは同一ヴィンテージを

2種ご提供です!


SAYS FARM OJICO CHARDONNAY 2012

SAYS FARM CHARDONNAY 2012

{F615E5B3-C113-45E8-8599-A289468B8D52:01} {AEA7FE08-3484-4E1D-B31A-B5A67864EB9A:01}

「オジコ」とはこの地方に伝わる方言で「弟」を

意味するのだとか。名前に込められているように

同じ品種で繋がっている家族のような2本ですが、

両者ともタイプが全く違うから面白い☆


オジコ シャルドネは、ほぼステンレスにてピュアな

品種の魅力を引き出しているタイプ。ちょっと独特な

鉱物的なニュアンスも感じます。


一方シャルドネは、樽を使ってエレガントな

コクと複雑味を出し、シャルドネのポテンシャルを

引き出しているタイプです。

{B9BFC556-3711-4A4F-B4B1-534CA39DD12F:01} {96EE47D0-8BA4-4D4D-8F5A-E6F3676F48AF:01}
これらは氷見ならではの「げんげ」と合わせたの
ですが、「げんげ」も2パターンのアプローチで。
一皿目はお椀で海老真丈と共に。そしてもう一皿目は
筍と共にフリットにしていただきました。もちろん
兄弟のシャルドネをそれぞれ合わせて堪能。


SAYS FARM MERLOT 2014
{55AB702D-96C2-4572-BE32-D0446ECFD9F2:01} {BB0E718E-B360-4967-9D59-35C3AAC5AE43:01}
そしていよいよ赤ワインへ。今回はメルローを
ご用意いただきました。

ワインの色調を一目みると「あれ?」と
思われるかたもいたかもしれません。

ボルドーのメルローのような濃いガーネット色とは
全く違う、まるでピノ・ノワールさながらの美しい
ルビー色を呈しています。

{937D931E-864B-432D-A41E-3CF9774C916E:01} {69BEA705-0B18-47EA-9531-071CD5CD3139:01}

お話を聞いてみると……当初は骨格のしっかりした

メルローを目指していたそうなのですが、氷見の

土地では、なかなかうまくいかず、その土地の

個性を反映したエレガントさを追求することに

方向転換したのだそうです。


そしていま目指しているのはまさに、

ピノ・ノワールのようなスタイルなのだとか。


赤系ベリーを思わせる心地よい果実味と、

凛としたタンニン、そしてほんのり余韻にのこる

繊細な塩味が、氷見の美しい海風と清らかな

土壌を連想させてくれます。


メインでいただいたフィレ肉はもちろん、

付け合せの肝でソテーしたマッチョモバイ貝の

独特な風味と相性が抜群!独特の肝のニュアンスとも

ケンカすることなく寄り添ってくれ、絶妙なマリアージュでした。


SAYS FARM PRIVATE RESERVE CHARDONNAY 2014

{CA611FAD-9074-4567-9049-84A9DB958E70:01} {6009C01C-7D13-45AE-BA72-6E61B784739F:01}
最後にサプライズで登場したのは……まだ市場には
出ていないプライベートリザーブのシャルドネ。

自社畑のシャルドネの中でも特によいブドウが育つ
厳選区画のぶどうのみを使い、手間暇かけて醸した
一本です。

味わってみると、しっかりとした凝縮感と複雑味に
あふれていて、まだいただくのには早いかと思うほどの
緻密さとポテンシャルを感じることができます。

世界基準で評価されることを目指して造られた
逸品をじっくり堪能したのでした。



最後はデセールに登場した『薄氷本舗 五郎丸屋』の
お菓子「T五」で、春の余韻に浸ります。


今回の主催者の扇谷あつこちゃん、お越しくださった

土屋あつこさん、田向さん、そして可不可の宮川さんと。
{E4B6966B-4575-4FAA-8248-65A466A334BE:01}

氷見の大地をそのまま反映した、味わい深いワインたち……。



ぶどう畑に吹く心地よい海風山風と、住まう人々の

気質を映し出したような、優しさにあふれたマリアージュに

ウットリさせられたひとときでした。



主催者のみなさま、ご参加いただいたみなさま、

造り手のみなさま、ありがとうございました!




ワイナリーツアーの日程もサクサク決まり……

もう、今から楽しみ☆





informationメモ

可不可

http://kafuka-tokyo.co.jp/

セイズファーム

http://www.saysfarm.com/