こんにちは。
12月も残すところあと半月。
クリスマスパーティーや忘年会などで
慌ただしくお過ごしの方も多いのでは
ないでしょうか?
さて、月曜日はボルドーワイン委員会主催の
ネットワーキングディナーが、銀座に
オープンしたばかりのフレンチレストラン
“une relation Su”さんで開催され……
今回はワインセレクトならびに
ナビゲーターを務めさせていただきました。
ボルドーワインというと5大シャトーといった
高級ワインのイメージをお持ちの方も
いらっしゃると思いますが、実は日常的に
楽しめるようなリーズナブル且つハイクオリティーな
ワインが沢山あるんです。
そんなコストパフォーマンスに優れたワインを
ワインのプロ10人がブラインドで厳選し、
注目されているのが『バリューボルドー100』
と呼ばれるワイン。
今回はその中から特にオススメしたい6本を
セレクトさせていただき、同店和田シェフの
お料理とのマリアージュを通じて
ご紹介させていただきました。
さっそくいただいたワインとお料理を
ご紹介させていただきますね。
NV JEAN-LOUIS BALLARIN Cremant de Bordeaux
まずはボルドーが誇るスパークリングワイン、
クレマンで乾杯!セミヨンの優しさとソーヴィニヨン
ブランの爽やかさを併せ持ち、フレッシュで洗練
された味わい。爽やかながら奥深さも感じられる
クオリティの高い一本です。
北海道産雲丹と百合根のムース
バルメザンチーズとケシの実
さて、クレマンに合わせてまずはアミューズを。
雲丹と百合根のムースのスムーズな口当たり、
チーズの旨み、そしてフリットの香ばしさは、、
クレマンのきめ細やかな泡立ちと瓶内熟成
由来の複雑なアロマにぴったり。
しょっぱなから、シェフの華やかで巧みな
プレゼンテーションにワクワクさせられます。
2013 Clarendelle Blanc
×愛知県産天然鯛の湯引き
さてお次は白ワイン。今回は5大シャトーの
ひとつである、シャトー・オー・ブリオンのチームが
手がけるクラレンドル・ブランをセレクトして
みました。
合わせてご提案いただいたお料理は燻製醤油が
添えられた鯛の湯引き。ソーヴィニヨン・ブラン
らしいハーブやシトラスの香りが白身魚に
キレイに寄り添います。青々としたあやめ雪カブの
ピューレもワインが呈するグリーンノートに
同調してくれました。
Les Amants de Montperat Rose
静岡県産フルーツトマトのファルス
さて、お次に登場したのは、シャトーモンペラが
手がけるロゼワイン。Les Amantsとは
「恋人たち」という意味で、まさにこれからの
クリスマスシーズンにもぴったりな一本です。
こちらのパートナーには同じくロゼ色の料理が。
フルーツトマトの中にイチゴや根セロリ、
そして赤色のやまめが詰められている
とても手の込んだ一品です。ワインが持つ
赤系ベリーやトマトの香り、そしてミネラルの
ニュアンスがお料理にすっとナチュラルに
馴染んでいきます。
さて、いよいよ赤ワインの登場です。
赤はボルドーを代表する2品種をマスター
していただくために、メルローそして
カベルネ・ソーヴィニヨンそれぞれが
主体となっているものを選んでみました。
2011 Mouton Cadet Rouge Classique
関鯖の酢〆ラタトゥイユ
まずはメルロー主体のムートン・カデ・ルージュ
クラシックを。こちらは有名な一級シャトー、
シャトー・ムートン・ロートシルトが手掛ける
リーズナブルなラインのワインとして有名です。
そして今回のシェフの挑戦はこちらの果実味豊かな
赤ワインに〆た鯖を合わせたこと。
お魚と赤ワインのマリアージュは難しい……
という印象を受けるかもしれませんが、
〆サバの持つたっぷりした脂身や酸味が、
メルローのしなやかで優しい渋味によって
おだやかにまとまっていくから不思議。
青魚にたまに感じる生臭さも全くなく、
以外なほどに洗練されたマリアージュが
完成されていました。
2013 Chateau Haut Vigneau
岩手県産黒毛和牛 イチボのローストビーフと
さて、お次はカベルネ・ソーヴィニヨン主体の
芯がしっかりした正統派ボルドー、
シャトー・オーヴィニョーを。
ローストビーフの旨みや香ばしさにも
ワインのもつ果実味やスパイシーなニュアンスが
しっかりマッチします。感動したのは、鰻に
効かせた山椒のスパイス感と、ワインのエビセの
ニュアンスが見事に同調したこと!
ここに山椒を合わせてくるという和田シェフの
センスにただただ脱帽でした。
ちょっと一息ついたところで、デザートの登場!
2009 Castelnau de Suduiraut
紅茶香る一皿 フォアグラのエッサンス
さて、最後のワインは甘口のデザートワイン。
ボルドーが誇る、至福の貴腐ワイン、ソーテルヌです。
カステルノー・ド・スデュイローは、シャトー・ディケムと
隣接する畑をもつシャトー・スディローのセカンド
ワイン。ソーテルヌは高価なラインが多いのですが
有名シャトーのものでもセカンドを選べばとても
リーズナブルに楽しむことができます。
お皿の上に置かれたチョコレートを口にいれると
溢れてくるのは塩味の効いたフォアグラの
複雑な味わい。そこにソーテルヌを合わせて
いただくと……フォアグラのリッチな味わいに
極上の甘味が加わり、官能的な風味が生まれます。
ソーテルヌが持つ濃厚な蜂蜜のアロマには
紅茶の風味がこれまたぴったりマッチして
とても印象的なマリアージュでした。
このほかにも、たくさんのパワーブロガーさんや
食に造詣が深いみなさまにお越しいただき
とてもうれしく楽しいひとときでした。
スパークリングから甘口まで……
ボルドーワインは実に多彩でいろいろなシーンで
楽しむことができるのが魅力。
さらにリーズナブルなラインでもクオリティーが
非常に高いのもオススメする所以です。
今回、そんなボルドーワインの魅力が
少しでも伝わっていたらうれしいな^^
ご参加いただいたみなさま、
企画してくださったみなさま……
貴重な機会を本当にありがとうございました!
information
une relation Su
http://unerelationsu.tokyo/
バリューボルドー
Vins De Bordeaux
http://www.bordeaux.com/jp/wines