伝説のスペインの名店『エル・ブリ』はじめ
世界が注目する名店で修行を重ねたという
橋本シェフは非常に注目度が高く、既に
予約困難店として知られています。
店内はナチュラルで木のぬくもりが
感じられる北欧テイストの内装。
今回はキッチンを望むカウンター席に
ご案内いただきました。
まさに究極のシェフズテーブル!!
栃木のワイナリーココファームの
甲州F.O.S。甲州ブドウを赤ワイン同様の
造り方で果皮や種も一緒にアルコール
発酵させることで、この美しい琥珀色の
色調と滋味深い味わいがうまれます。
お次は「落ち葉の森」というお料理。
ガラスケースの中には落ち葉が敷き詰め
られていて、その蓋の上にはトリュフ
風味のコロッケやフォアグラムースなど
ちいさな一品が並んでいます。
ペアリングはワインのみならず日本酒も
登場。こちらは東洋美人ippoという華やかな
純米大吟醸です。そして「heidi(ハイジ)」と称した
清水牧場の味わい深いチーズを使った一品が。
キノコたっぷりの鶏節のお出汁とあわせて
いただきます。焼き立ての香ばしいパンも美味。
お次は生ハムでもいただいたどろ豚と
栗の食感と風味豊かなリゾット。ワインは
ブルゴーニュでワイン造りに励む日本人醸造家、
仲田晃司氏によるレジオナルです。
やわらかく心地よいピノ・ノワールの果実味を
楽しんでいるうちに、目の前にやってきたのは……
「スモーク 野菜の涙」というネーミングの一品。
容器の蓋をあけると……中から魅惑的な
薫香が湧き上がります。トップに鎮座した
帆立、そして野菜の旨みが凝縮されています。
「柿 マスカルポーネ どんぐり」を使った
オリジナリティあふれる甘味が漆黒の
お皿に際立ちます。季節感あふれる
華やかな一品でした。
最後はコーヒーと小菓子で〆。
以上、目前で繰り広げられるアーティスティックな
演出を眺めながらいただくモダンガストロノミーは
美しく楽しくライブ感に溢れていました。
El BulliやNoma の枕詞で語られる注目店ですが、
日本的な感性や橋本シェフならではの
クリエイティビティも光っていて、終始ワクワク
させられたのでした。
予約困難店ではありますが、
また季節を変えて伺いたいと思います。
information
Celaravird
渋谷区上原2-8-10
03-3465-8471