こんにちは。
先日訪れたのは、軽井沢の
ホテルブレストンコート内の
フレンチレストラン「ユカワタン」
コチラ の記事でもご紹介したとおり
同店の浜田シェフは年初に開催された
ボギューズ・ドールにて見事ブロンズ
(第三位)を獲得!今ますます注目を
集めています。
今回はその快挙を祝した特別メニュー
Menu Spécial de Bocuse d'Orを
念願かなっていただくことができました。
ブロンズがずっしり重いです^^
乾杯はこちら、リュードヴァン醸造所の今年
完成したばかりという本格的スパークリング
ワインをご提案いただきました。ブドウは
シャルドネとピノ・ノワールを使用。また、
シャンパーニュ同様、複数の原酒のアッサン
ブラージュがなされているため、複雑味の
感じられる奥行ある味わいです。醸造家
小山氏の情熱と技が凝縮された一本です。
一口アミューズは、その中でアミューズから
デセールまでを楽しむことができるという、
遊び心が詰まったプレゼンテーション。
前菜は二種です。
佐久鯉のタルタル
鯉がこんなにも洗練された味わいとは……
新鮮なものは魚臭さが全く感じられないの
ですね!菜の花ピューレや桜塩、ほんのり
香る柚子のかおりが味わいに変化を
もたらしてくれ、上品に鯉の旨みを引き出し
ます。そして鯉にはやはり甲州を。
北軽井沢でとれた山女のフリット
×2011 マリコヴィンヤード ソーヴィニヨンブラン
香ばしいカダイフでくるまれた川魚には、
同じ長野の地で育まれたソーヴィニヨン・
ブランを。この品種ならではの柑橘やパッション
フルーツの華やかな果実味とハーブを思わせる
グリーンノートがキレイに感じられる、凛とした
一杯です。
コンソメ
この味わい深いスープ、なんど桜肉の
コンソメなのです。品のある奥深い旨みが
体に染みわたるよう。サクっと揚がった
可愛らしい地鮎のフリットを添えて。
そしてこれからが真骨頂!
コンクール受賞作品となるメインが登場!
平目とオマール
ボキューズドール国際料理コンクール
本選の仕立てで
×2011 城戸プレミアム シャルドネ
ふいに大きなお弁当箱が登場し……
目の前でフタが開けられると、宝石の
このお弁当箱、特別な加工がされた器で、
仕掛けられた発熱材により、常にお料理を
温かく保つような工夫がなされています。
そしてヒラメは間に挟んだオマールの
ムースとの相性が抜群!ほんのり立ち上がる
柚子の香りが日本らしさを感じさせてくれます。
あわせたワインは桔梗が原は城戸ワイナリー
のシャルドネ。心地よいタルのニュアンスと
洗練された果実味が料理のボリューム感と
キレイにマッチし、バランスのよいマリア―ジュ。
なるほど、審査員をアッと言わせた
確信犯的な演出に脱帽です。。。
ボキューズドール国際料理コンクール
課題食材:牛肉
×2006 ドメーヌソガ プルミエクリュ
hideo Vineyardプライベートリザーブ
岩塩で包んだアイルランド産の牛フィレ
ローストを、日本ならではの美的感覚を
もって盛り付けた、こちらもまたアーティス
ティックな一皿。付けあわせの手毬や絵巻
のようなモティーフも印象的で、オリジナリティ
に溢れています。
そしてフィレの緻密な肉質に寄り添うのが、
しなやかなタンニンが印象的な小布施
ワイナリーのカベルネです。エレガントさと
力強さを兼ね備えたそのスタイルは、
まさに浜田シェフの料理とも通ずるものが
あります。
フロマージュもアミューズ同様、小さな
コース仕立てに。アミューズからデセール
まで「清水牧場」や「風の谷ファーム」など
信州の地で造られたチーズが並びます。
柚子のコンポジション
ココナッツ&マンゴーソースで仕上げた卵
のような一口デセールの後は、柚子の器に
入った爽快なシャンパーニュのジュレを。
その後はバースデーの子の為に用意して
くださった、ワインボトルを模った特注ケーキが
登場!エチケットにHappy Birthdayのメッセージ
が綴られていて、本当に手が込んでいます。
色鮮やかなケーキやキャンディ、そして
ショコラがずらりとならび、食べるのが
「究極のコーヒー」ことグラン・クリュ・カフェ
と共に、至福の余韻を楽しんだのでした。
この土地ならではの「地域性」を
浜田シェフ独自の感性ですばらしい
芸術に昇華させた、斬新且つ奥深い
料理の数々――他では味わえない
とても貴重な体験でした。
世界を舞台に挑戦を続ける
同店の今後がますます楽しみです!
information
ホテルブレストンコート ユカワタン
長野県北佐久郡軽井沢町星野
0267-46-6200
(ホテルブレストンコート代表)
http://restaurant.blestoncourt.com/