おはようございます。
先週末の日曜日、
レコール・デュ・ヴァン の特別講座
「春ワインと春フレンチのマリーアジュ」
の会を白金台のフレンチレストラン
「ジョンティ アッシュ 」にて開催しました。
セレクトさせていただいた“春”を感じる
ワインを、菊地シェフによる旬食材をふんだん
に使った特別コースに合わせ、春ならでは
のマリアージュをご提案しました。
ご紹介させていただきますね。
≪アミューズ≫
帆立貝のタルタルと菜の花、オレンジ
NV Beaumont des Crayeres Grand Prestige brut
シャンパーニュは最近注目のCM、ボーモン・
デ・クレイエールで乾杯!こちら、ピノ・ムニエ
比率が60%と比較的高め。よってこの品種
ならではの果実味と柔らかさ、そして奥深さ
が感じられるのです。菜の花の心地よい
苦みやオレンジのフレッシュな酸と合わせて。
≪前菜≫
ホワイトアスパラガスとフルーツトマトの
'10 奥出雲ワイン ソーヴィニヨン・ブラン
シャルドネがメジャーなこちらの造り手ですが、
今回はあえてソーヴィニヨン・ブランを。春の
芽吹きを連想させる爽快で溌剌とした味わい
に加え日本ワインらしい奥ゆかしさも余韻に
残る、味わい深い一本です。醸造本数が
まだ少なく、この品種の可能性を探っている
段階ということで、今後が楽しみな一本でも
あります。
そんな初々しいワインを、シャキっと新鮮な
旬のホワイトアスパラ&フルーツトマトに
合わせてご提案しました。付け合せの
タンポポの葉が、これまた春を感じさせて
くれます。
≪魚料理≫
ほうぼうを優しくロースとして…、
ブイヤベースのイメージで
'10 Ch. des Sarrins Rose
さて、春といったらやはりロゼは欠かせません。
今回は“ジョエル・ロブション氏が惚れこんだ”
シャンパーニュメゾン、ブルーノ・パイヤールが
プロヴァンスで造るロゼ「シャトー・デ・サラン・
ロゼ 」をご提案しました。
サンソーやグルナッシュ、シラーなど
南仏ならではのブドウを直接圧搾法により
優しい色調に仕上げています。赤い果実や
お花、スパイスといった複雑なアロマが印象的
な、バランスがよく大人っぽいロゼワイン。
合わせたお魚ホウボウは、プロヴァンスの
郷土料理でもあるブイヤベース仕立てで
いただきました。
さて、いよいよメイン&赤ワインの登場です……
≪肉料理≫
仔羊のロティ 新玉葱と新じゃがいも
'10 Ata Rangi Crimson Pinot Noir
お次はニュージーランドのピノ・ノワールの
名手「アタ・ランギ」を。今や高級ワインとして
いいお値段がついているのですが、こちらの
“クリムゾン”は樹齢が若いぶどうを使っている
ため比較的お手頃で早いうちから楽しむことが
できます。
「アタ・ランギ」とはマオリ語で“新しい出発”を
意味するそう。環境が変わって新たな挑戦が
始まるこの時期にこそ飲みたい一本なのです。
合わせたのは同じくニュージーランド生まれの
羊肉。しなやかな肉質の中に感じられる
野性味を、ワインの活き活きとした果実味&
タンニンと共に味わいました。
≪デザート≫
柑橘類とクリームチーズのフォンダン
MAROLO LIQUORE ALLA CAMOMILLA
さて、最後はグラッパにカモミールの花を
漬けこんだ甘いリキュールを。春に花を咲かす
カモミールは消化促進作用があり、食後に
すっきり胃を落ち着かせてくれます。
更にはアレルギーを鎮静する働きもあるそう。
この時期、積極的に飲みたいですね。
ピスタチオの独特のコクと風味、柑橘の
爽快なアロマと合わせて、堪能いただき
ました。
以上、春色ワインがズラリ。
みなさま、春のマリア―ジュ、楽しんで
いただけましたでしょうか?
ワインやお料理を通して、少しでも
春を感じていただけていたら嬉しいです。
お忙しい中、足を運んでくださったみなさま、
本当にありがとうございました!
これからも引き続き、色々な企画を
通してワインの愉しみをお伝えできればと
思います。
information
ジョンティアッシュ
港区白金台5-18-17
ゴールドフォレストビル2F
03-5447-8890