こんばんは。
先日、四谷四丁目の交差点
からほど近いイタリアン、
「スペッキオ」に行ってきました。
いざ、店内に入ると……見上げる
ような高い天井と開放的な空間が
お出迎え。
決して「カジュアル」な雰囲気では
ないのですが、何だか安堵感を覚えて
しまうのが不思議です。
乾杯はシャンパーニュで。
NV Philippe de Vitry Brut
アルス・ノーヴァを生んだ著名音楽理論家
として知られるフィリップ・ド・ヴィトリの名を
冠したシャンパーニュ（初めて見ました！）。
爽快な発砲が準備万端な胃袋を刺激します。
裏にはスペッキオさんオリジナルのエチケットが。
ちょっとシュールな絵柄がこれまた可愛い。
総料理長の延松シェフは15年間にわたり、
フランス料理店で修行をした後、イタリア
料理に目覚めたのだそう。転身されてからは
「アクアパッツァ」や「ア・プレスト」などの
名店でさらに研鑽を積み、昨年の12月より
同店で活躍されています。
そんなシェフが織りなすイタリアンはやはり、
フレンチらしい品の良さやアーティスティック
な感性を感じさせてくれます。
さっそくご紹介しますね。
アミューズ
静岡県三島の“杉正農園”から届いた
有機野菜のバーニャカウダ。
野菜本来の甘みがナチュラルに伝わる
彩り豊かなスターターです。
前菜
オマール海老とマンゴーのサラダ
エストラゴン風味のオーロラソース。
海老のプリっとした食感とマンゴーの
トロピカルな甘みがあいまって、どことなく
エスニックな香りを感じさせてくれる、
オリジナリティあふれる一品です。
そしてオマール海老にあわせて
白ワインを……
08 Greco di Tufo V. Cicogna
Benito Ferrara
迷った挙句、カンパーニャ州のグレコ・ディ・
ドゥーフォを選択。造り手はベニート・フェラーラ
です。ボリューム感があり、アロマティック且つ
オイリー。それでいてミネラルもしっかり感じられ、
バランスのよい味わいです。
フィニッシュに感じる若干の渋みが心地よく、
オーロラソースのオマール海老とも好相性です！
ちなみに同店のワインのほとんどはイタリア産。
メジャーなものから珍しい土着品種にいたる
まで幅広いラインナップ。
州ごとにカテゴライズされているリストは
非常に興味深いです。
パスタ
手打ちパスタ「タリアテッレ」メカジキのコンフィ
と野生種ルーコラとセミドライトマトのソース。
もちっとした太麺にメカジキの旨み、ドライトマト
の甘みと酸味をたっぷりからめていただきます。
ルッコラの青々した香りがスパイスとなり、
さらに食欲を誘ってくれます。
魚料理
的鯛のグリル フレッシュトマトとオリーヴの
2色ソース。 皮の部分はパリっと仕上げられ、
香ばしさと旨みが引き出されています。
肉料理
フランス産鴨胸肉のローストとフォアグラの
ソテー 赤ワインソース
ラストに相応しき黄金食材を多用した
スぺシャルな一品。噛むほどに滲み出る
鴨肉の旨み、フォアグラのリッチなコク、
凝縮されたワインの果実味がそろった
完成された一皿です。
06 Montefalco Sagrantino
Tenuta Castelbuono
赤ワインソースのお料理をいただいてしまったら
赤を頼まないワケにはいきません！ということで
グラスでオススメいただいたのは、ウンブリア州
のモンテファルコ・サグランティーノ。
凝縮感ある果実味とスパイスのニュアンスを
備えたふくよかな味わい。力強さはありますが、
タンニンはまるみがありシルキーで、鴨肉の
繊細な味わいを邪魔しません。料理の煮詰めた
赤ワインソースとキレイに調和してくれ、なかなか
素敵なマリア―ジュでした◎
グレコにサグランティーノ……イタリアの
品種はいただくタイミングが少ないので、
今回は貴重な機会となりました。
チーズ＆デザート
最後は残ったワインと共にチーズ盛り合わせを。
そして何種類ものデザートの中から好きな分
だけ堪能し、コーヒーで一息。
胃袋も心もすっかり満たされたのでした◎
場所柄、会食で利用されている
ビジネスマンのグループが多く見られ
ましたが、、、
ワインのラインナップも豊富で、お食事も
肩肘はらずに楽しめるので、次回は
イタリアワイン会などでも利用してみたいと
思います。
information
スペッキオ
新宿区大京町22-1
HAKUYOHビル1F
03-5369-2271