こんにちは。


先日ホテル西洋銀座のレストラン

『レペトワ』にて開催された

「BRUNO PAILLARDプレスランチ会」

参加させていただきました。


ブルーノ・パイヤールは1981年設立という

戦後誕生の新しいメゾン。ちょうど同い年

ぐらいということもあって、(勝手に)

親近感を覚えてしまっている、私にとって

憧れのシャンパーニュなのです。


かのジョエル・ロブション氏が惚れ込んだ

シャンパーニュとして知られているとおり……

歴史は浅くとも、その品質と味わいはお墨付き。

世界中の名だたる星付レストランにオンリスト

されている、評判の高いメゾンです。



ブルーノ・パイヤール氏と

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シャンパーニュのイベントが相次ぐこの時期……。

名だたるメゾン当主が続々とプロモーションに

来日されていますが、こうして「創設者」と

お会いする機会は稀です!


一代にしてBRUNO PAILLARDのブランドを

ここまで高めた彼の功績は本当に目を

見張るものがあるのです。



さて、今回はパイアール氏に貴重なお話を

うかがいながら、ランチをご一緒するという

またとない機会をいただきました。


もちろん、BRUNO PAILLARDはじめ、

素晴らしいワインの数々をしっかり

テイスティングさせていただきましたので

ちょっとご紹介したいと思います。



NV Brut Premiere Cuvee

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まずはメゾンの顔であるこちらから。

セパージュはピノ・ノワール45%、シャルドネ33%、

ピノ・ムニエ22%の黄金比率。一番絞りのキュヴェ

のみを使用し、澱と一緒に3年間熟成。更には

デゴルシュマンの後5,6ヶ月熟成させ、旨味と

深みを最大限にひきだしています。



ちなみに、ブルーノ・パイヤールがデゴルジュマン

の日付をボトルに明記しているのは、“デゴルジュ

後の熟成”を大切にしているから。この期間じっくり

休ませることによって、ミネラルが絶妙なバランス

へと変化していくのだそう……。


「よく、シャンパーニュは購入後すぐに飲んだほうが

よい、といわれますが、ブルーノ・パイヤールは

違います」と断言するパイヤール氏。NVでも5年

~10年の熟成に耐え、その時間の流れと共に、

かもし出す香りや味わいがどんどんと変化(進化)

してゆくのだそう……。



そしてお次はさらにスペシャルなキュベの

登場です!



1995 N.P.U

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こちらは偉大なヴィンテージの年のみに造る

極上の一本です。セパージュはシャルドネとピノ・

ノワール50%ずつ。瓶内熟成は10年、更には

デゴルジュ後2年間もの安定熟成をさせるのだそう。


長期にわたる眠りを経て、ようやく目覚めた

ワインは複雑かつ魅惑的な味わい。マンダリン

ジャムを思わせる熟した果実、パンデピスのような

酵母の香り、そしてフィニッシュにはジンジャーの

ニュアンスがふっと残ります。


N.P.Uとはラテン語で“これ以上のものは存在

しない”という意味なのだとか。その名前を命名

できるのは、造り手のゆるぎない自信があって

こそです……。



そんな究極のシャンパーニュ2種を、

ブルーノ・パイヤール氏から直接解説を

いただきながらじっくり味わい……


お料理とのマリアージュをも楽しみます。



温かい自家製スモークサーモン

ディルとライムのクリーム

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柔らかくてどこまでも繊細なスモークサーモン。


そしてお次は……スモークサーモン同様に、

美しいサーモンピンクを呈したワインが登場!


10 Chateau des Sarrins Rose
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シャトー・デ・サランはパイヤール氏が

プロヴァンスで所有している新しいシャトー。

94年にヴァケーションで訪れた際、その

ブドウ畑のテロワールに魅了されてしまい、

ワイン造りをスタートさせたのだそう。


こちらのロゼワインはサンソー、グルナッシュ、

シラー、そしてムールヴェルトルのブレンドで、

直接圧搾法で丁寧に造られています。


その味わいは溌剌として艶やか。果実味や

酸味、そしてミネラルのニュアンス……

すべてのバランスがよく、サーモンとも

好相性を示します。



08 Les Sarrins Blancs des Rolle

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お次は同じシリーズの白ワイン。

ブドウはプロヴァンスのロール100%。

ヴェルメンティーノ種でイタリアでも

栽培されている品種ですが、こうして

じっくり味わう機会はなかなかありません。


口にふくむと……上質なブルゴーニュの

シャルドネを思わせる、上品なコクと

果実味に溢れています。これで一本

\3,500というから驚き。毎日の食卓に

頻繁に登場させたいくらい、秀逸なコスト

パフォーマンスです!!



スペイン産 イベリコ豚カルビの備長炭焼き

ピストゥ風味ソース

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イベリコ豚に合わせて、同じくシャトー・デ・

サランの赤ワインがいよいよ登場。


05 Chateau des Sarrins Rouge
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1960年~1970年に植樹されたグルナッシュ、

シラー、カベルネソーヴィニヨン、そしてムール

ヴェルトルを使用した、濃縮感たっぷりの一本。

3年間樽でしっかり熟成させていて、豊富な

タンニンは既にまろやか且つキメ細やかに溶け

込んでいます。


カシスやブラックベリーなどの果実味に加え

スパイスのニュアンスが感じられ、ボリューム感も

しっかり。とはいえ、シャンパーニュメゾンらしい、

品格を兼ね備えているのが魅力。


イベリコ豚の脂身をなめらかなタンニンが

しっかり中和させてくれ、えもいわれぬ素敵な

マリアージュでした。



一通りワインをご紹介いただいた後は

チーズの盛り合わせをお供にじっくりと

比較試飲。時とともに変化してゆく香りと

味わいを堪能します。
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造り手の熱意と情熱が凝縮されたワインの

数々……ワイン造りにおける強いこだわりと

たゆまぬ努力の結晶なのだと思うと、その

味わいはより一層奥深いものに感じられました。
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このワインが完成するまで、本当に様々な

苦労があったでしょうに、パイヤール氏の

笑顔を見ていると、そんなものは全く感じ

させません。そんな奥ゆかしさに胸が熱く

させられます。


食後は珈琲でブレイク
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ブルーノ・パイヤール氏が繰り広げる

夢のようなひととき。その余韻にしばし

酔いしれたのでした。



素晴らしい時間をありがとうございました!




informationメモ


BRUNO PAILLARD

http://www.millesimes.co.jp/wineinfo/france/champagne.shtml


フランス料理「レペトワ」
東京都中央区銀座1-11-2
ホテル西洋銀座
03-3535-1160(直通)