こんばんは！
今日は穏やかな秋晴れでしたね。
さて、週末に白金のフレンチレストラン、
ジョンティ アッシュにて開催された、
レコール・デュ・ヴァン主催のワイン会の
ご報告です。
今回の会「Sparkling Brunch」は5月に
開催したスパークリングワインの会の第二弾。
“世界のスパークリングワインを味わう”を
テーマに、同店菊地シェフが提案するコース
料理を、世界の泡と合わせて楽しもうという
企画です。
今回も沢山の泡ラヴァーの皆様にご参加
いただき、お陰様で、賑やか且つ和やかな
時間となりました。
お料理は同店の菊地シェフが担当。
旬の食材を沢山盛り込むと共に、合わせる
ワインの生産国のエッセンスを取入れて
いただきました。
そのマリアージュはいかに！
つかの間の世界旅行の思い出を
ちょっと記録しておきたいと思います。
まずは南アフリカへ……
アミューズ
スルメイカと秋ナスのエクラゼ
カルダモンの香り ナッツのアクセント
Graham Beck Brut NV
グラハム・ベック・ブリュット NV
アミューズはスルメイカと秋ナスを使った
爽やかな前菜。南アフリカでしょっちゅう
食されるというイカ（カラマリ）を、
南アフリカでいま注目されているスパークリング
グラハム・ベック・ブリュットと合わせてみました。
グラハム・ベックの醸造家、ピーターフェレイラ
氏はモエ・エ・シャンドンやG.H.マムで
シャンパーニュの造りを本格的に身につけ、
キャリアを積んできたという実力派。
その技術と畑や設備における徹底的なこだわり
がシャンパーニュさながらの気品溢れる
スパークリングワインをうみだしているのです。
ブドウはシャルドネ＆ピノ・ノワール。
フレッシュな酸と果実味のバランスに
優れた、乾杯に相応しい一杯です。
お次はドイツへ北上！
前菜
秋鯖のマリネ ジャガイモとリンゴ
アンディーブのサラダとともに
Rudesheimer Weinkellerei
リューデスハイマー・ヴァインケラライ
ゴールドトラウム・スパークリング・ホワイト NV
お次はちょっとした挑戦を。なんとこちらの
ドイツワイン、金箔が入っているとっても
ゴージャスなスパークリング。お味は大丈夫？
と疑いたくなりますが、爽快に柑橘が香り、
とても飲み易いのです！
華やかなエチケットにも注目！
ぶどうは「トレッビアーノ」、「アイレン」といった
イタリアやスペインでメジャーな品種のブレンド。
という訳で……ドイツをはじめヨーロッパ全般で
食されるジャガイモと、ヨーロッパ原産のお野菜
「アンディーブ」を添えた秋鯖を味わって
いただきました。
“光モノ”繋がりという鯖＆金箔の組み合わせも
なかなか？面白い試みでした。
そしてワインの聖地フランスへ……
魚料理
優しく火を入れた真鯛
青柚子のサヴァイヨン 春菊のピュレ
Arlaux Brut Premier Cru NV
アルロー ブリュット プルミエ・クリュ
さて、メインの上品な真鯛のお料理には
お待ちかねのシャンパーニュを。今回は
ブリニー村のRM、アルローをご用意しました。
こちらの造り手さんに随分前にお会いしたことが
あるのですが……ワイン造りにおける徹底した
こだわりと愛情が感じられ、それからすっかり
ファンになってしまいました。
アルローは特にピノ・ムニエの栽培に力を
入れており、どちらかというと補助的な役割で
使われがちなこの品種の魅力を見事に
引き出しているのが特徴。
ピノ・ムニエの持つやわらかさや、どこか儚い
奥深み、そして4年以上の熟成からなる、
こうばしい酵母の香りと独特な旨みを体感して
いただきました！
そして、注目のニューワールド、オーストラリアへ！
肉料理
藁の香りを纏ったオーストラリア産ビーフ
旬の茸を添えて シンプルなジュ
クカトゥー・リッジ・スパークリング・レッド
Cockatoo Ridge Sparkling Red NV
さて、せっかくオーストラリアにやってきたので
メインは豪快なオージービーフを。藁で香りづけ
していて、より重厚感ある一品に仕上がっています。
そんなお肉には、やはりしっかりした赤を合わ
せたい！ということで、日本ではちょっと珍しい
赤のスパークリングワインをマリアージュさせ
てみました。
セパージュはカベルネソーヴィニヨン主体で
シラーズ＆メルローをブレンド。色調もかなり濃く、
果実味やスパイスのニュアンスがしっかり
湧きあがってきます。
凝縮感とボリューム感に溢れる力強いスタイル
ですが、発泡している為に、意外にもスイスイ
いただけてしまうのが泡のもたらすマジック！
みなさんも興味深そうにお肉と赤スパークリングを
召し上がっていました。
さて、メインを食べ終わった頃、
フランスからサプライズのお土産が……
Perrier Jouet Belle Epoque '02
お楽しみワインには、個人的には最も好きな
シャンパーニュの一つである、ペリエ・ジュエの
ベル・エポックを。（ご好意に感謝！）
エリザベス女王をも魅了した高貴な味わいは
もちろんのこと、エミール・ガレがデザインした
アネモネの花をあしらったエチケットは
非常に芸術的で、誰もがうっとりする美しさ。
どこまでも透き通ったグリーンに白い花。
味わいは、そのデザインを反映させたかの
ように、清々しいのです。そしてもちろん、
白い花の香りまで……
華やかなアール・ヌーボーが栄えた
美しき優雅な時代（＝ベル・エポック）を
思い起こさせる、気品あふれる発泡を、
じっくりと味わいました。
いよいよ日本に帰国して……
デザート
葡萄のサラダ クリームチーズのフォンダンと
アマレットのジュレ ローズマリーのグラスと
アーモンド
小布施ワイナリー 田舎風発酵シードル 甘口
最後にいただいたのは秋ならではの果物を
甘いサラダ仕立てにした、フレッシュなデザート。
日本産の巨峰やレッドグローブ、そしてマスカット
がたっぷり使われています。
合わせたのは……長野は小布施ワイナリー
のシードル。有機栽培に力をいれているこちらの
造り手は、フランスでも今では珍しい、伝統的な
手法でシードル造りをおこなっています。
使われているリンゴは長野産のフレッシュな
ふじりんご。瓶内二次発酵の後、澱抜きは
していないのが特徴です。
濁った果実酒をそのままいただくと……
リンゴの果実を丸かじりした時のような
フレッシュな果汁の旨味がふわり沸き立ちます。
コースでしっかりいただいた後は秋のフルーツを
食べ（飲み）、リフレッシュすることができました。
さて、すっかり長くなってしまいましたが……
今回は以上のラインナップでお届けしました。
こんなに気持ちよいシーズンになったので
秋の食材をたっぷり味わっていただくとともに、
今回は「芸術の秋」を意識して、ワインのエチケットも
アーティスティックなものを取り入れてみました。
金箔入りや、赤のスパークリングなど、かなり
個性的なラインもあり、自分としてはちょっと
冒険でもあったのですが……みなさん、
スパークリングワインを巡る旅をとても喜んで
くださったようで、案内人としてはホッとしました。
参加してくださった方々が笑顔でワインを満喫して
いる姿を見ることができるのは本当に幸せ！
また季節を変えて第三回目も企画したいと
思いますので、ご興味のある方は是非お越し
くださいませ！
なお、レコール・デュ・ヴァンでは秋の
「Wine lover講座」 のお申し込みも引き続き
受け付けております。
私は木曜日の夜を担当します。 ※スケジュールはコチラ
なんと言っても今回のテーマは……
ワインラヴァーが虜になる聖地のひとつ
「ブルゴーニュ」です。
ご興味のある方はぜひ☆
information
ジョンティアッシュ
港区白金台5-18-17 2F
03-5447-8889