瀬上の森から、、、(瀬上の森パートナーシップ SMP) -3ページ目

【駆け足レビュー】 谷戸田の収穫はどこへ、、、

SMPでは、谷戸の湿地の維持管理のために、湿地の一部に谷戸田を復活させています。


今年も収穫の季節が近づいてきましたが、あのお米はどこへ行ってしまうのか、気にされる方もあるかもしれません。私たちの活動は、谷戸に水辺を再生し、多様な環境を維持して、多くの生きものが暮らし易いようにするためのものですから、農体験が主たる活動ではありませんし、収穫を多くすることが目的でもありません。


もちろん、SMPの活動に参加し支援いただいている方々や一般の市民の方々の手で、稲刈りや脱穀を行って、精米もしますが、そのお米はすべて、周辺の地域活動にかかわっている団体等にご提供しました。


昨年の収穫は、円海山の環境保全活動と人材育成をしている横浜自然観察の森友の会や、地域の高齢者のための施設である中野ケアプラザに提供して、観察の森での年末行事や施設の利用者の方々の食事会で使っていただきました。


実は、SMPで活動している方でも、横浜自然観察の森友の会の年末行事に参加していないメンバーは、味見もできていないんですよ。

参加された方によれば、とてもおいしいお餅になったそうですが、、、。


瀬上の森・パートナーシップ-横浜自然観察の森  横浜自然観察の森にて

瀬上の森・パートナーシップ-中野ケアプラザ  中野ケアプラザ


SMP事務局

【駆け足レビュー】 いたち川月間協賛 谷戸の水辺の生きものさがし

SMPでは、毎年、横浜市栄区が7月・8月の2ヶ月に渡って行っている「いたち川月間」の事業に協賛した

活動を行ってきています。


今年も、夏休みが始まったばかりの7月24日(土)の午後、瀬上の森に、地元の子ども達やお父さんお母さんがたくさん集まってくれて、水辺で楽しく生きものさがしをして、谷戸の多様な環境とそこに棲む生きものたちの関係を学びました。


講師として、これまでも何度か来てもらった佐野さんをお迎えしました。佐野さんは、子どもの頃から瀬上の森に通いつめ親しんできた昆虫少年で、今は大学院で本格的に生きものの勉強をしているお兄さんです。


まず最初は、プロムナード沿いのいたち川で「ガサガサ」。つまりタモ網を使って、流れのあるところだけでなく、水草のあるところや石の下にかくれて居るいろいろな生きものも捜しました。

子ども達に人気があるのは、やはりヤゴの仲間やサワガニ、それにアブラハヤなどの魚たちです。


瀬上の森・パートナーシップ         瀬上の森・パートナーシップ


2箇所ほど場所を変えてやってみてから、今度はSMPが維持している湿地の中の谷戸田のまわりでガサガサしてみました。ドジョウやヤゴやザリガニがたくさん見つかりました。でもよく見ると、止水(流れの無い水辺)にはシオカラトンボらしいヤゴがたくさんいたのに、流水(流れる水辺)で見つかったコオニヤンマなどのヤゴは見つかりませんでした。


トンボだけでなく、いろいろな生きものが、谷戸にある多様な環境の中で、それぞれ気に入ったところで過ごしていることがよくわかりました。

谷戸では、流れる水と止まった水がすぐそばにあるから、たくさんの生きものに出会えるんだね。

瀬上の森・パートナーシップ


SMP事務局







【駆け足レビュー】 谷戸のボランティア塾を開講中です

SMPでは、会の発足以来昨年まで5年間にわたり、「谷戸の学校」という観察会を中心とした環境を学び啓発する活動を続けてきました。


今年度からは、より具体的な環境保全活動につながる体験と啓発の場として「谷戸のボランティア塾」を開講しています。


この塾、略して「ボラ塾」は登録制で年会費をいただき、瀬上の谷戸でおこなわれている市民によるボランティア活動を一年を通して体験していただき、五感と体を通して谷戸の豊かさやボランティア活動の意味あいを理解していただきます。


内容は、谷戸田の田植えや稲刈り、ホタルの調査体験、自然観察、外来種の駆除、樹林の間伐などと盛りだくさんで、運営にあたっては、SMPのボランティアスタッフの他、「瀬上沢とホタルを守る会」や「栄さとやまもりの会」のご協力をいただいています。


特にご家族での参加も歓迎しています。

興味をお持ちの方は、下記までご連絡下さい。


segami-ps@hotmail.co.jp


次回は、9月25日(土)に、谷戸の乾燥化により広がっているセイタカアワダチソウの駆除を行います。


瀬上の森・パートナーシップ  (谷戸田の田植え 6月12日)






【駆け足レビュー】 横浜環境活動賞をいただきました

しばらくブログの更新が止まっていましたので、SMPは最近どんな活動をしているの、という問い合わせをいただいたりして、、、。

そこで、このブログでまだご紹介できていない活動のトピックスのいくつかについて、しばらく駆け足でご報告をしたいと思います。


SMPは、2005年の7月に活動を開始し、瀬上の森を中心に円海山地区の環境保全にかかわる活動を続けてきました。


その中で常に意識してきたことは、植物や野鳥などの環境調査、野草保護や湿地の再生などの環境管理、そして観察会を含めた環境教育(啓発)という環境保全の3つの要素のバランスをとっていくことです。

このような、実態を把握し、管理作業の成果を確認し、それを次の計画に反映していく進め方を「順応的管理」と言い、実効性のある生態系保全の基本です。


横浜市では、毎年、市内で環境保全に関する積極的な活動を行っている市民団体や学校や企業を対象に「環境活動賞」を贈っています。

SMPは、本年度の第18回横浜環境活動賞の市民の部で「実践賞」をいただき、6月5日(日)に表彰式が行われました。



瀬上の森・パートナーシップ-授賞式の様子


今回の受賞は、同じフィールドで環境保全活動に取り組んでいるボランティア仲間たちとの協力、地権者や地元の方々のご理解のおかげでもあります。これを一つの通過点として、更にパートナーシップを深め、引き続き横浜の谷戸の再生に取り組んでいきたいと思います。

今年も案山子(かかし)が立ちました

瀬上の森・パートナーシップ-案山子(かかし).JPG


SMPがいきものの棲みやすい湿地の管理の一環として維持
している谷戸の不耕起田に、今年も案山子が立ちました。

8月28日の定例の活動日は田んぼ周辺の草刈でしたが、
朝から残暑の日差しの厳しいこと。無理をしないように、
と作業のボランティア同士で声を掛け合いながら、
どんどん休憩をとって、どんどん水を飲んで、それでも
1時間ちょっとで草刈の作業は切り上げました。
その後は、この時期の恒例の案山子立て。

谷戸に似合ったイケメンの案山子だと思いませんか。

米つくりの年間日程は、昨年とそれほど変わっていないの
ですが、今年の記録的な暑さで生育は順調以上。
既に穂がそろいつつあります。
スズメたちは、しっかり実ったイネの籾(もみ)も好きですが、
実は、一番好きなのは、ちょうど今の時期のイネなのです。
田んぼの籾を一つもらって押しつぶすと、まだお米の部分が
硬くなっておらず、ミルク粥のような液体が指につきます。
スズメたちは、このミルクをしごいて食べるのです。

案山子で本当にスズメが遠慮してくれるのかどうかは、
はなはだ疑問ですが、何十年も耕作されていなかった谷戸田
の跡にいるスズメたちはお米を食べたことがないのか、
これまでのところ、目立った被害は出ていません。

もともと収穫を第一の目的にしているわけではありませんので、
できるだけ網などはかけないようにして景観を維持し、
生きものに負荷とならないようにしたいのですが、
そのうち、スズメがおいしい味を覚えてお米が大きなダメージを
受けるようになると、ちょっと悩むことになりそうです。

そうならないように、是非、今年も、
案山子にしっかり働いてもらいましょうか。

SMP事務局

今年度のSMPシンポジウムは「生物多様性」

瀬上の森・パートナーシップ-SMPシンポジウム パネル.JPG


今年度のSMPシンポジウムは「生物多様性」


瀬上の森パートナーシップ(SMP)では05年の発足以来、
これまで毎年、瀬上の森の谷戸の景観や生態系をテーマ
としたシンポジウムを行ってきました。
【写真は昨年度のシンポジウムの様子】
  
今年度は、生物多様性をテーマに取り上げます。

我が国では、生物多様性条約に基づき、生物多様性の
保全に関わる国の目標と取組の方向を定めた生物多様性
国家戦略が制定されています。
また今年、2010年の10月には名古屋で「生物多様性条約
第10回締約国会議」(COP10)が開催されることになっており、
主催国としてのリーダーシップが期待されています。

横浜においても、市の生物多様性の保全・再生に関する
基本的な考え方を示すものとして、昨09年3月に「横浜に人と
生きもののにぎわいを」というサブタイトルをつけた「横浜市生物
多様性保全再生指針」が制定されるなど、生物多様性の
保全に対する動きが活発になってきました。

円海山緑地最大の谷戸である瀬上の森で活動する環境保全
ボランティアである私たちも、このような世界の動き、日本の動き、
そして横浜の動きを意識しながら、足もとの谷戸の生物多様性保全の
活動が実効あるものとなるように努力していきたいと思います。

横浜の生物多様性を考えるきっかけとして、あるいは環境保全活動の
ヒントを見つける機会として、是非ご参加ください。

SMP事務局

【開催要綱】

SMPシンポジウム 「横浜の谷戸の生物多様性保全を考える」
                     
(1)日時 2010年2月6日(土) 13時30分~16時30分

(2)場所 上郷森の家「森のホール」
      (横浜市栄区:横浜自然観察の森に隣接)
        
(3)内容

基調講演 「谷戸の自然と生物多様性」
  
 神奈川大学 (元平塚市博物館長) 浜口哲一さん

報告 「横浜市生物多様性保全再生指針と円海山の保全管理計画」

 横浜市環境創造局

パネルディスカッション
 「円海山、そして瀬上の谷戸の生物多様性保全のために
  市民ができること」

 モデレーター よこはま里山研究所(NORA)吉武美保子さん
 パネリスト  基調講演者、横浜自然観察の森レンジャー、
         瀬上の森で活動する環境保全ボランティア

(4)参加費  無料
  (会場でご無理のない範囲で運営費のカンパをお願いします)


(5)申込 当日の受付も行いますが、資料の準備の都合などで、
      できるだけ電子メールで参加をご登録ください。
 segami-ps@hotmail.co.jp 

主催:瀬上の森パートナーシップ(SMP)
共催:栄さとやまもりの会
後援:瀬上市民の森愛護会、瀬上沢とホタルを守る会、
    日本野鳥の会、横浜自然観察の森友の会、
    神奈川県自然保護協会
    よこはま里山研究所(NORA)、上郷森の家

新年おめでとうございます

瀬上の森・パートナーシップ-大晦日の瀬上の森.JPG


新年おめでとうございます。

今年も横浜ではおだやかな初春を迎えることができました。

さて「瀬上の森パートナーシップ」(SMP)の活動する横浜を
代表する谷戸、瀬上の森では、05年からの開発計画に対して
一昨年、横浜市が「提案された内容の計画では都市計画を
見直して開発を進めることは認められない」という判断を
下したことにより、計画に大きくブレーキがかかりました。
事業者(地権者)は未だ開発の意思をもっているとの由ですので
緑地の開発の可能性がなくなったというわけではありませんが、
現在の経済環境や、横浜みどり税の導入と横浜みどりアップ計画
などに見られる緑地保全の施策の中で、大規模な開発を重ねて
提案することは容易ではないと考えられます。

そのような背景から、昨年の瀬上の森は久方ぶりの穏やかな年で
あったと言えます。私たちも、瀬上の森で活動する環境保全ボラ
ンティアとして、生き物の調査や生育・生息環境の維持や再生、
あるいは実効ある保全の啓発などの活動を淡々と続けてくることが
できました。

また、横浜のいくつかの谷戸のボランティア仲間とともに、
Y150ヒルサイドで「谷戸のくらし野外ミュージアム」ならびに
「横浜の谷戸体験」の出展を通して1万人近い方々に横浜の谷戸と
それを保全する必要性のメッセージを届けることができました。

その意味で瀬上の森では、開発をどのように回避するか、という
段階から、どのように実効ある保全を実現するか、という段階に
入ってきたと言えますし、今年はその動きが具体的な形になって
きそうです。

私たちはこれからも日々のフィールドの活動を続ける中で、
瀬上の森における生態系や文化的景観の実効ある保全のために、
地権者と行政と市民がともに協働(パート-ナーシップ)できる
しくみを作り上げる施策を提案してゆきたいと考えています。

このような瀬上の森を取り巻く状況の変化もあり、SMPの
年末の会合において、今年からはSMPの活動や運営の形態を
少し見直しながら、実効性ある環境保全活動を更に重視し強化
していこうということになりました。
見直しの内容については、今後更に検討を進める予定です。

今年もSMPとその活動をよろしくご支援ください。

ところで、この機会を借りて少しお詫びと言い訳をさせて
いただきます。ブログの更新が8月から止まっており、
どうしたんだ、という問い合わせもいただきました。
実は8月に、このブログに関係する事務局スタッフが指に
大きな怪我をしてしばらくキーボードが使えなかったり、
その後PCの不調が重なったりして、円滑な更新ができずに
おりました。
事情をご承知の方には大変ご心配をおかけしましたが、
ようやく人も機器も回復しましたので、今月からまた瀬上の
森や円海山緑地などの情報を発信していきたいと思います。
また、夏から秋に行った活動で皆さんにお知らせしたいことも
ありますので、追っかけで掲載ができればと思っています。
引き続きよろしくお願いします。

SMP事務局

夏休みの「谷戸の学校」はアメリカザリガニ大作戦

瀬上の森・パートナーシップ-谷戸の学校.JPG
ホタルの季節はお休みをしていた、瀬上の森の「谷戸の学校」を
8月から再開します。

例年夏休みの谷戸の学校は、栄区の「いたち川月間」の
協賛行事として、主に子どもたちを対象に実施しています。

今年は「アメリカザリガニ大作戦」です。

昨年度のSMPシンポジウムのテーマであり、瀬上の森でも
多くの在来の生きものに影響を与えている外来生物の問題を、
アメリカザリガニを通して体験的に考えてみる催しです。

子どもも大人も一緒に楽しめる内容ですので、
濡れてもよい服装と、ザリガニを捕らえるのに使えそうな道具を
もって瀬上の森に集まりましょう。


日時: 8月29日(土)10時~12時(少雨決行)

集合場所: 横浜栄高校(上郷高校)下ホタルの掲示板

タイトル: 「アメリカザリガニ大作戦」

講師: SMP事務局

申込:当日受付も行いますが、準備の関係で
   できるだけ電子メールあるいは電話(留守録)で
   事前にお申し込みください。
    segami-ps@hotmail.co.jp
     080-5379-6409

SMP事務局

【写真は昨年の夏休みの谷戸の学校】

「谷戸の学校」がヒルサイドでも

瀬上の森・パートナーシップ-7月22日 60分コース.JPG
横浜市内の谷戸で活動する環境保全ボランティア達による
ヒルサイドの出展は、7月21日から後半の「横浜の谷戸体験」
に入りました。

屋根のある竹の海原から野外の木立の広場に移動して、
出展期間は、8月3日までです。

会場では、7月から9月末までの3ヶ月間にわたって行われている
横浜の谷戸の施設をつなぐスタンプラリーのご案内とともに
谷戸を歩くときに身につけていてほしいスキルとマナーを学ぶ
自然観察会「谷戸の学校」を開校しています。

瀬上の森で行っている「谷戸の学校」のヒルサイド版ですね。
コースは3つあって、それぞれヒルサイドの内外をフィールドとして
約1時間のガイドウォークをビンゴゲーム形式で楽しみます。

今週は梅雨がもどったような小雨模様ですが、それでも毎日盛況で、
たくさんの方が参加され、身近な生きものとの親しみ方を体験して
おられます。

ヒルサイドにお出かけの予定がありましたら、是非、
木立の広場の「横浜の谷戸体験」のコーナーにおいでください。

SMP事務局

シンポジウム

瀬上の森・パートナーシップ-シンポジウム(1).JPG
シンポジウム

7月12日には、メイン会場「竹の海原」のステージを使って
シンポジウム「谷戸のくらし野外ミュージアム」を開催しました。
博物館、生態系、民俗、市民協働の観点から、
専門家の方々がミュージアム実現への期待を語られました。