瀬上の森から、、、(瀬上の森パートナーシップ SMP) -2ページ目

脱穀、そして谷戸田に水を戻しました

稲刈りの後、ハザで天日干しをしていた稲を10月23日(土)に脱穀しました。

途中で天候が崩れた日もあって、天気予報を見ながらハザにブルーシートを

かけるため瀬上に出かけたりもして、農体験をともなう活動は天候の変化に

とても敏感になるものです。


脱穀の日は、時折雲もかかりましたが、天候の心配も無く、

谷戸のボランティア塾の参加者を含めて、藁ぼこリにまみれながらも、

楽しく作業を進めました。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)  脱穀風景


ところで、私たちの谷戸田の活動は、収穫が目的ではありません。

谷戸田という形で湿地あるいは水辺を人の手によって維持することにより、

トンボ、カエル、ドジョウ、サワガニ、ヘイケホタル、それに多くの野鳥たちなど、

生きもののにぎわいの場を提供しているのです。


特に、一般の田んぼでは、稲刈りの後は田んぼを乾かして翌年に備えますが、

谷戸田はもともと湿地環境で乾きにくいというのが水辺の生き物たちには都合がよいのです。

そのため、SMPでは、稲刈りの少し前まで水を落とさず、稲刈りを終えた後、

秋から冬にかけても、水辺の生きものが棲みやすいように谷戸田に水を戻しています。


このような管理を冬期湛水(とうきたんすい)、あるいは「冬水(ふゆみず)たんぼ」と言います。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)  水をはった谷戸田


脱穀の後、ハザを片付けていると、アカトンボの仲間が水をはった谷戸田に

やってきて卵を産んでいました。

ヤゴたちが無事にこの冬をのり切ってくれるといいですね。


SMP事務局

浜口哲一先生を追悼するシンポジウム

SMPが発足以来、環境保全グループとしての活動を続けてきた中で、
今年5月に亡くなられた浜口哲一先生には、折に触れてご指導をいただき、
ひとかたならぬお世話になりました。


SMPシンポジウムの基調講演、瀬上の谷戸の自然散策、鳴く虫の観察会

などで、浜口先生においでいただいた行事に参加された方も多いと思います。
またSMPの活動を越えて、長くご指導を受けてこられた方々も

たくさんおられるのではないでしょうか。


浜口さんを慕う神奈川県のみならず全国の方々が中心になって、

11月27日(土)の午後に、浜口さんの

追悼シンポジウム

「生きもの地図を未来へ~浜口哲一さんの足跡と、これからの道」

が行われます。


この機会に浜口さんの足跡とご指導を改めて振り返り、それを引継ぎ、

後世にも伝えていくことが何よりのご供養ではないでしょうか。

シンポジウムの開催にあたり、日本を代表する有力な環境NGOとともに、

SMPも小さなグループではありますが、後援団体としてお手伝いを

することになりました。

多数のご参加をお願い致します。

また、お知りあいなどにも、どんどんご案内をいただけますよう

お願いを致します。


日時 :2010年11月27日(土)午後13時30分開演(16時終了予定)

場所 :はまぎんホール ヴィアマーレ(JR根岸線桜木町下車 約5分)
    〒220-8611 横浜市西区みなとみらい3-1-1 電話045-225-2173

定員 :500名(先着順・事前申し込み不要)

参加費:無料

主催 :日本野鳥の会神奈川支部

後援 :浜口哲一さんを囲む会、(財)日本野鳥の会、

     (財)日本自然保護協会、(財)日本鳥類保護連盟 

     神奈川県植物誌調査会 瀬上の森パートナーシップ 等


講演:・市民調査で地域の自然とくらしを引き継ぐ

              ((財)日本自然保護協会 開発法子)
    ・観察記録を重視した野鳥の目録づくり

              (日本野鳥の会神奈川 平田寛重)
    ・花ごよみ調査で深く知ったマイフィールド

              (神奈川県植物誌調査会 佐藤恭子)
    ・最後の教え子が語る浜口研究室

              (神奈川大学 森啓太)
    ・トコロジストはアマチュアの最高の喜び

              (こまたん 田端裕)
    ・まとめにかえて-生きもの地図を未来へ

              (相模原市立博物館 秋山幸也)

連絡先:日本野鳥の会神奈川 電話045-453-3301

               (月・水・金の12時~16時)
    またはGZH02213アットマークnifty.ne.jp石井隆まで

★なお17時(予定)から2時間程度の交流会も予定しています。
 場所:「ベイブリッジカフェテリア」パシフィコ横浜会議棟6階
     TEL:045-223-2222 (ホテル代表)
     みなとみらい線「みなとみらい」駅から徒歩5分
 会費:5000円
 銀行名:横浜銀行中野支店 口座番号:普通6004143
 口座名称「浜口哲一さんを送る会」に11月8日まで事前に

 お振り込み下さい。
  併わせてwood-mouseアットマークbear.odn.ne.jp青木雄司まで

 お名前をご連絡ください。

散策の市民の方々にもお手伝いをいただきました

なんとか心と秋の空、とは秋雨前線が停滞するこの季節のことを言うので

しょうか。週間天気予報は参考程度で、行事の実施の可否は前日の午後の

判断ですることが多くなりました。
それでも、数時間の天候のずれで泣かされることもありますが、、、。


さて10月16日(土)は、先月の予定が雨天で延期になった外来生物の

セイタカアワダチソウの駆除作業を、同じフィールドで活動している

「瀬上沢とホタルを守る会」と共同で実施しました。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)


午前10時、瀬上池のすぐ下、池の下広場に両グループのメンバーと

谷戸のボランティア塾のメンバーが集まり、そこから少しづつ下流に

下りて行きながら、目に付いたセイタカアワダチソウを根っこから

抜き取っていきます。

この駆除は毎年やっている活動で、始めた数年前には、池の下広場の

周囲はもちろん、小川の中にまで入って抜き取ったものでした。

ところが今年は集合場所の周りを見渡しても、黄色い花の色がほとんど

見えません。

毎年続けている駆除作業で、随分減ったんだ、と少しうれしくなります。


瀬上沢とホタルを守る会が維持している通称「みんなの池」という水辺の

あたりから目立つところがありましたが、それでも一箇所で一人が数分の

作業すればなくなる程度。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)


本格的な抜き取りは、SMPの谷戸田の下に広がる湿地の下流から始まり

ました。ここでは、小川沿いのプロムナードを歩いてこられる方々にもお声を

かけて、お手伝いくださる方には軍手をお貸しして、ご都合のつく時間の範囲で

作業に入っていただきました。
そんなわけで、作業にかかわってくださった方々は延べ30人を越えました。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)   瀬上のオギ原


これから秋の瀬上の森を歩かれる時には、ちょっと気にしてみてください。

瀬上のような谷戸は、本来は湿地環境ですので、ヨシやオギが広がって

います。ところが、耕作放棄などで乾燥化が進むとそこにセイタカアワダ

チソウが入ってくることがあり、谷戸の在来の植生が減っていきます。


横浜栄高校からの道にはまだまだ黄色い花がたくさん見えますが、

電力会社の鉄塔を過ぎて市民の森の入口の看板があるところから奥には、

あまりセイタカアワダチソウが見えず、谷戸の本来の景観が戻りつつあることに

気付かれるのではないでしょうか。

これまで行ってきた毎年の活動の成果が少しづつ見えてきています。


なお、駆除したセイタカアワダチソウはそのまま積み上げて土に戻しますが、

今年は市民の森の外で駆除したセイタカアワダチソウの花の部分を切って、
草木染の活動をしている市民団体「工房・野楽」にご提供しました。
来月行われる地域の行事の中で、セイタカアワダチソウを染色材料とした

案内標識や作品になるそうです。


午前に2時間、午後に2時間、体を動かしっぱなしの作業でした。
参加の皆さん、お疲れ様でした。


SMP事務局


谷戸田の稲刈りを終えました

秋の三連休の前半二日間の雨模様を、一日で取りかえそうとしているかの

ような晴天の下で、前日の予定を雨で順延した谷戸田の稲刈りを行いました。


SMPの湿地管理部会(生きもののための湿地の再生を担当)のメンバーの

他に、「谷戸のボランティア塾」の受講生の家族づれを中心に、応援の方々も

加わって、楽しい活動になりました。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)  稲刈り


稲刈りというと、鎌で稲穂を刈り取るという作業を思い浮かべる方が多いと

思います。

実際、その通りなのですが、実はその前後に手のかかる作業があります。


刈り取った稲穂は、脱穀に備えてよく乾かす必要がありますので、

「ハザ」と呼ばれる天日干しの物干しを作ってそこに並べるところまでが今日

の作業です。早朝から、SMPのスタッフが稲刈りの道具類の確認などととも

にやったのが、杭や竹ざおなどを使った、ハザの組みたてです。


瀬上の森・パートナーシップ(SMP)  稲穂の結束


参加者がそろった10時からは、稲刈りと平行して、刈り取った稲穂をハザに

かけやすいように稲藁で結束する作業を進めました。
実はこれが一番時間のかかる作業です。

さすがに子どもにはちょっと難しい作業ですので、大人の人たちが中心でし

たが、はじめての方も多いにもかかわらずどんどん作業が進みました。

瀬上の森・パートナーシップ(SMP)  ハザかけ


最後に、結束した稲穂をハザに並べて、しっかり固定して、一連の流れを

終えました。今日は、予定したハザでは足りず、後から小さなハザを追加して、

なんとか全部を干すことができました。


約2週間乾かして、次は脱穀です。


楽な作業ではなかったけれど、参加された皆さんは、

とても明るい笑顔をしておられました。

お疲れさまでした。


SMP事務局



稲刈りは10月11日(体育の日)に延期です

10月9日(土)の横浜は朝から小雨模様です。

夕方から夜にかけては、更に雨が強くなり、明日の夕方まで雨が残るという予報です。


このため、明10日(日)に予定していた谷戸田の稲刈りは、

翌11日(月:祝)に延期することになりました。


先にご案内の通り、10時から作業を始めます。

体験ご希望の方は、説明や準備がありますので、少し早めにおいでください。


SMP事務局

セイタカアワダチソウの駆除 10月16日になりました

先にご案内していましたが、雨天で延期したセイタカアワダチソウ駆除の

作業は、10月16日(土)に延期しました。


散策がてら、5本でも10本でも、お時間の許す範囲で、抜き取りの

お手伝いをいただけませんか。


下記の時間中、

横浜栄高校の下から池の下広場にかけての遊歩道沿いで作業をしています。


軍手などは当会で準備をしています。


日時: 10月16日(土) 10時~12時、13時~15時

場所: 瀬上沢の小川沿い(プロムナード)


なお、この行事は「瀬上沢とホタルを守る会」との共催事業です。


SMP事務局



実りの季節 稲刈りをしてみませんか

瀬上の谷戸にも本格的に秋がやってきました。

この季節に瀬上の谷戸の湿地を彩るツリフネソウも今が盛りです。


瀬上の森・パートナーシップ  ツリフネソウ


谷戸田のイネも今年の猛暑にも負けず、というか、予定よりも実りの時期が

少し早いようですので、当初の作業日程を見直して、10月10日(日)に

稲刈りをすることになりました。

当日は、10時から作業開始です。


稲刈りを体験してみたいな、という方も歓迎です。

人数の確認や行事保険の対応、それに準備のお知らせを致しますので、

お手数ですが、あらかじめ下記までご連絡下さい。


segami-ps@hotmail.co.jp


雨天の場合は、翌11日(月:祝)の同じ時間に延期します。


瀬上の森・パートナーシップ  谷戸田の様子


SMP事務局


セイタカアワダチソウの駆除は延期します

秋雨前線が下りてきて急に気温が下がり、
これからは野外での活動も少し楽になるかと思いますが、
一方で、変わりやすい天気を気にしながら、という季節になってきました。

ご案内していました9月25日(土)のセイタカアワダチソウの駆除は、
ここ数日の天候の崩れの様子から実施の可否を関係者と相談しておりましたが、
天候は回復傾向とは言え、今夜の天気予報ではお昼まで50%以上の降水確率ということで
延期することになりました。

代替の活動日は、改めてご案内を致します。
SMP事務局

谷戸の外来種 セイタカアワダチソウの駆除を行います

瀬上に限らず、横浜の原風景である谷戸は源流域の湿地になっています。


今や米どころと言えば、新潟平野のような大きく広がる水田を思い浮かべる

方もあるかもしれませんが、それは灌漑設備が整った後世のことで、

わが国に水田耕作が最初に入ってきたのは、谷戸のような低湿地だと

言われています。


ところが昭和30年代に入って、瀬上の谷戸から徐々に水田が消えて

休耕田になっていくと共に、湿地が乾燥しはじめ、やや乾燥した土地でも

生育できる植物が広がってきました。

例えば、代表的な湿地の植物であるヨシやオギ、あるいはガマといった

在来の植生が見られた場所で、外来種であるセイタカアワダチソウが

急速に広がっていきました。


瀬上の森・パートナーシップ-セイタカアワダチソウ


SMPでは、活動の一つの柱として湿地の再生に取り組んでいますが、

その一環として、このセイタカアワダチソウの駆除をおこなってきました。

数年の継続した活動により、かってセイタカアワダチソウの黄色い花で

埋まったかに見えた場所の一部が、ヨシ原やオギ原に戻りつつあります。

今年も、、瀬上の水辺の清掃や管理をしている「瀬上沢とホタルを守る会」

との共催で、下記の通り、セイタカアワダチソウの駆除活動を行います。


お時間がありましたら、ようやくツリフネソウも咲き始めた瀬上の森を

散策がてら、5本でも10本でも、お時間の許す範囲で、抜き取りの

お手伝いをいただけませんか。

軍手などは当会で準備をしています。


日時: 9月25日(土) 10時~12時、13時~15時


場所: 瀬上沢の小川沿い(プロムナード)

     

瀬上の森・パートナーシップ-kujyo


【駆け足レビュー】

昨年は11月3日に、やはり瀬上沢とホタルを守る会との共催で駆除を行い、

散策される多くの市民にもご協力をいただきました


SMP事務局

【駆け足レビュー】 昭和20年代の瀬上の谷戸の姿です

昨年の夏に行われた開国博Y150のヒルサイド会場で、SMPのメンバーを含む多くの環境保全ボランティアが市民創発という形で「谷戸のくらし野外ミュージアム」を出展したことはこのブログでもご紹介の通りです。


瀬上の森・パートナーシップ  ヒルサイドでの展示の様子


その会場出展の目玉の一つが、昭和20年代の瀬上の森を忠実に再現した谷戸のジオラマです。ボランティア達が半年近くの時間をかけて、まだ谷戸田が一面に広がっていた瀬上沢周辺を、当時の地図から再現しました。

ヒルサイドの会場では、展示場の入り口付近に設置され、ビンゴゲーム形式で会場を見て回る最初の問題の対象にもなり、多くの方々から、その精巧な谷戸の姿に感嘆の声をいただきました。


瀬上の森・パートナーシップ  ジオラマの一部、中央が横堰


ヒルサイドでの出展後、このまま廃棄するのは惜しい、という声がありましたので、いくつかの横浜の谷戸の施設と相談をして、横浜市に寄贈の形で同じ円海山緑地の一角にある「横浜自然観察の森」で引き取ってもらって、常設で展示をしてもらうことになりました。


提供にあたってヒルサイドの時にはなかったアクリルケースも新たに作成してお納めし、現在、横浜自然観察の森の観察センターの図書コーナーに設置されています。


瀬上の森・パートナーシップ  観察センターに設置されたジオラマ


機会がありましたら観察の森へのハイキングの機会にでも、自然と人との共存が図られていた60年近く前の瀬上の森を振り返り、これからの谷戸の再生の姿を想像してみませんか。


SMP事務局