ネズミの嫁入りのお話し 
昔幼き頃、お昼過ぎの昼寝の時間に
どういう訳か幼稚園の先生に、
ネズミの嫁入りの話しを聞いた事がありました。
その話しをどういう訳か覚えているのですが、
かいつまんでみると、こういうお話しでしたね。
間違っている部分もあるかもしれませんが、
そこのところはなにぶんにも昔聞いたお話しで
どうかお許しくださいませ。
むかしむかし、ある家の倉に、お米も麦も
雑穀類も持って、そりゃ裕福なお金持ちのネズミ夫婦
が暮らしておりましたとさ。
残念ながら、そのネズミ夫婦には子供がいないので
神様にお願いしたら、何と女の子を授かったそうな。
二人は喜び、その女の子を大事に育てあげ、
それは、それは、たいそ~美しい娘に成長しましたとさ。
ネズミ仲間には、釣り合う良い婿が見当たらない。
そこで、ネズミ夫婦は、世界中で一番偉い人のお嫁さん
にしようと考えた末、 父ネズミはお日様が一番と考え
太陽のところへ行った。
太陽に「一番偉い人はあなたですか?」と訊ねると
太陽は「雲にはかなわない」と言うことに。
雲に聞くと「風の方が偉い」と。
風の方に聞くと、「壁の方が強い」と。
壁に聞くと「かじられて穴を開けられるから、ネズミの方が偉い」
なるほど、そうかと父ネズミは結局、隣のチュウ助を婿に迎えいれた。
それから、若夫婦にはたくさんの子ネズミが生まれ、
幸せに暮らしたとさ。 おしまい。
てな感じで、聞かされてもその頃は何にも感じず、そのまま
鼻垂れて寝入ってしまいましたが、年を重ねるたびにこのお話しは
奥が深いんだなって思うようになりました。
さて、みなさんはどのように思われたでしょうか。