人間は、時代と共にまた、文明の発達と共に、
犬を次第に育種改良して、長い間に色々な品種を
作り上げてきました。
犬は狩猟に使われ始めると、色々な動物の
狩猟に適した体型の犬に育種改良され、
次に、牧羊に使われるようになると、
牧羊に適した体型の犬に育種改良されてきました。
こうして特に狩猟犬には品種の数がもっとも多いんです。
狩猟犬としては、ポインターのような鳥猟専用の犬、
ダックスフントのようなアナグマ狩り専用の犬、
プードルのようなもともとは鴨猟専用の犬があります。
テリアの種類は、エアデール・テリア、
スコティッシュ・テリアを始め色々ありますが、
主としてうさぎやカワウソの狩猟用でした。
ゴールデン・レトリーバーやラブラドール・レトリーバーは
撃ち落した鳥を回収してきます。
なお、このレトリーバーとは「回収する者」という意味が
あります。
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また、牧羊犬としては、比較的小型、中型で、ポメラニアン、
コリー、ウエルシュ・コーギーなど小回りの利く犬が好かれました。
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このように、最初は狩猟目的や牧羊目的だったものも
時代と共にその目的が次第に薄れてペット化してきました。
はじめからペット目的に作られた犬もあり、もともと
祖先が狼であったことなど完全にわからなくなっているような
犬が続々と作られてきました。