こんにちは。Robinです。
今日は知識に対しての向き合い方について書いていきたいと思います。
正しさを強要することの危うさ
最近、「個人の時代」と銘打って動画やtiktok、インスタグラムで
情報発信をするケースが増えていますね。
今まで個人が情報発信するとしてもツールが限定的であったため、
特定の個人しか知り得ない情報を共有するという意味では
アクセスの裾野が広がったことは良いと感じています。
その反面世の中に溢れる情報量が格段に増え
氾濫する情報の海の中を渡ることを余儀なくされています。
こんな時代に必要とされる能力としては
「如何に情報の真偽を判断しつつ”正しい"情報を入手して、世の中を渡っていくこと」
だと皆さん考えると思うんです。
でも…正しいって一体何を基準にしているんでしょうね??
極端な例ですが、人によっては倫理観を無視して
「病気で苦しむ人は安楽死を望むべきだ」ということが
その人の正義だと主張することも出来るわけですよね??
と考えると、その人の考える「情報の正しさ」って
「独善」と置き換えることができてしまう気がしませんか??
上記のことを考えると、独善を排除することはできないので、
「論理的に・統計的に確証の持てるデータを収集しつつ
自分の目的に沿った合理的な選択肢を”自ら考え出す”こと」
の徹底が必須になってくると思います。
盲信の怖さ
ここから表題に挙げた内容について論じていくわけですが、
世の中にはhowtoについて述べられた内容の記事が溢れていますね。
当然それによって人生が変わった人・ものの見方が変わった人は
少なからず存在することは承知していますし、
試すことに関しては否定はおろか非常に良い事だと感じています。
ただし、それを踏襲して、挙句信者のようになってしまうのは
良くないと思うんですよね…それはなぜか。
1.あくまでも経験した当人しか100%の効能を得られない可能性が非常に高い
成功体験はあくまでも個人の受け売りにしか過ぎない話なので、
他人がその通りに踏襲して100%うまくいく保証はないわけです。
また、一部だけ真似るにしてもある一つの考えに傾倒すると、
他の考え方がNGと判断するようになって
より良い選択肢が見えなくなってしまいますよね??
2.即時的に効果を発揮するものが世の中には少ないということ
日本の諺に「学問に王道なし」という言葉がありますよね。
いくら即時的に問題が解決したとしても、根本的な問題が解決していなかったり、
別の問題が生じる余地っていくらでもあるわけです。
例えばダイエット。
食事を制限する系のダイエットって、確かに体重は即時的に減るのですが、
減った分の栄養素だけ体の必要な発育を止めてしまう危険性はありますし、何より本来体が欲している食事を摂らない事って多大なストレスに繋がりますよね…
それはある一定のものを食べ続ける事も同じです。
自分の好きな食事を完全にstopする事の方が毒であるリスクは
常に付き纏いますよね。
そしたら何もできなくなるじゃん…というご意見はあると思いますが、
食べない事によるダイエット効果とストレスって相反するものなので、
両者のバランスをとりながら自分で考えて
加減を調節していくのが結果的に近道になるという事です。
当然、そのための方法をたくさん知る事、自分に合ったものをチョイスするためには、選択肢を多く持つ必要があるんですよね。
3.思考停止に陥りがちになる事
妄信する事は簡単なんです。ただ真似をしていればいい。
でもだいたいの問題に正解なんてないんです。
定期テストじゃないのでただ暗記していれば良いってものでもない。
そこからよりよくしていくためにはどうするかについての知見を深める事なく、
幅広い視野の獲得をなくしてしまいます。
世の中の人はすぐに飛びついて、試して効果が無かったらすぐ辞める
というサイクルに陥りすぎなんです。
それを防ぐためには、方法についてメリットデメリットを考察して
自分の無理ない範囲で、最大限の効果が出るように取り入れる、
または排除する選択をしていく、という事を常に考える事です。
魔法のような法則はこの世には存在しないんです。
スポーツの世界ランカーだって何年その競技をやってると思います?
いくら才能のある選手でも、基礎練や地道な練習を重ねて自分のスタイルを確立して初めて最高の実力を発揮していると思いませんか?
そこをしっかり吟味していく、その努力を捨ててはいけないんです。
日本では基礎研究への支援が乏しい現状がある事をご存知でしょうか。
「結果・実績が求められる昨今の社会では、即時的に役に立たない研究は
不必要だ」と言って切り捨てられている現状があります。
その結果、少し知識を齧っただけの人間が得意気に語る論理が
まかり通る世の中になってしまったわけですが…。
現状、この状態が社会全体にとって好ましい傾向なのでしょうか?
だからこそ、一人一人が自分なりのスタイルを確立して
自分で決めた道標に従って淡々と努力していく
途中で修繕を加えるときには別の視野を見つめてみる
そうやって粗を削っていく、それこそが真価の発揮される選択肢となる事でしょう。
自分もまだまだ発展途上なので
みなさんも一緒に頑張っていきましょう!!