Forza 4(フォルツァ 4):IGNレビューの日本語訳 (全文訳版) (2) | みらいマニアックス !

Forza 4(フォルツァ 4):IGNレビューの日本語訳 (全文訳版) (2)

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ビジュアル、サウンドとしっかりした車種リストは、まだより大きな方程式の一部でしかない。ハンドリングがダメなら全ては台無しだ。幸いにもForza 4のハンドリングはこれまで以上にリアルに感じられる。ターンインはよりシャープになっており、グリップをしっかりと感じられる。特にヘビーなブレーキングやアグレッシブなコーナリングにおいて、巧みに表現されていることがわかる。ロック・トゥ・ロックの舵各は劇的に増加しており、さらにTurn 10はシミュレーションステアリングオプションを追加している。スローで湿っぽいステアリングは忘れ、Forza 4ではアグレッシブにハンドルを操ってみよう。クルマは敏感かつ獰猛に応えてくれるはずだ。

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ブレーキングについては、様々な方法でケアされている。ABSをオフにすると、ロックアップする前に大きなスイートゾーンがあることに気付くだろう。Turn 10はまた、ライトなブレーキングのテクニックがどういった形でもとめられているのかを向上させるために、どの程度の微妙なブレーキングを扱うべきなのかについて取り組んでいる。つまりトレールブレーキングのようなブレーキングだ(コーナーの入り口を過ぎて徐々にブレーキ圧を解放し、フロントタイヤにかかる加重を少しでも長く維持するブレーキングのこと)。Turn 10がPirelliとのパートナーシップから収集したタイヤのデータと相まって、これらのブレーキングとステアリングの改善は素晴しいものになっている。特にコーナーの入口のようにストレスの大きなエリアにおいて、タイヤに加重がかかっているか抜けているかについてのフィードバックが非常によくなっており、 クルマの挙動についてのより良いフィールを得ることができる。

The Fanatec wheelがハードコアなユーザにとってベストなチョイスであっても、大半のユーザはパッドを使用するだろう。だがコントローラにはなんら不満な点はない。もちろん、選択であり、我々は、コントロールを使用して不満はない。もちろんこれは処理するには多すぎるように聞こえるかもしれないが、まだForza 4には、アスファルト上における世界最悪のドライバーであっても運転できるような、フルセットのドライビングエイドが備わっているのだ。

ライバルカーのAIも改善された。レースはがり接戦になり、最終的により満足のいくレースになることを意味している。ワールドツアーモードではAIはよりダイナミックになり、プレイヤーが上手くなるほど手ごわくなり、レースをより競争の激しいものにしていく。

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ワールドツアー以外に、AIの設定は4種類用意されている(Forza 3の最大3つから増えている)。大変重要な点として、 Turn 10は低い難易度レベルのプレイヤーにあわせるためにAIカーのパワーを低くするということを、もはやしていない。AIカーをパワーダウンすることで、経験の浅いプレイヤーでも付いていくことが容易になるものの、骨抜きにされたAIカーはストレートであっという間にちぎられてしまう。本作において、Turn 10は、より低レベルのAIに対し、コーナーへの侵入の際の自信を少なくするようエミュレートしている。これによりAIカーは、ブレーキのタイミングを早めコーナリング速度を落としている(実際の初心者ドライバーと同じようにだ)。低レベルのAI競り勝つための鍵は、ブレーキタイミングを遅らせることだ。なぜなら全てのAIカーはどのレベルであっても、ストレートではアクセルを一杯に踏み込むためだ。レースへの参加台数を増やしたこととあいまって、AIの改善はレースをより接近したものとしており、独走状態の一人旅でラップを重ねるということを起こりにくくしている。

プレイヤーにインセンティブを与えてプレイを続けてもらい、プレイヤーがある程度ゲームの進行を制御できるようにすることは、Forza 4でも最良の部分だろう。Forza 3のRPGスタイルのアプローチは、大幅に強化されている。

プレイヤーがレベル50に到達する時間は短くなり、プレイヤーはより早く新しい車を獲得できるようになった。その一方、全体のレベルの上限は150とふやされている。これによって、プレイヤーが報酬を獲得できる期間は長くなり、レベル上限までにはまだまだあるのに、成長から得られるものが何もないということはなくなった。本作では、レベル50までは、レベルが上がるたびにいくつものギフトカーの中からもらう車を選ぶことができる。あらかじめ決まった1台ではなしにだ。選択肢のセットにはみなテーマがあり、プレイヤーがどういった車を保有するかをずっと簡単にコントロールすることができる。

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車のレベルに関するシステムもまた大きく変更されている。Forza 3では、車が一度レベル5となったら、その車を運転し続ける動機はもはやなくなってしまっていた。Forza 4では自動車にはもはやレベルはない。その代わりに、プレーヤーはアフィニティレベルと呼ばれる、メーカーごとのレベルをもっている。この新システムによって、プレイヤーがフォードでレースをすればフォードについての経験値を得る。フォードの車である限り、同じ車なのか別の車なのかはどちらでもよい。車ごとの5段階のレベルの代わりに、メーカーごとに50段階のレベルがある。レベル5になれば、エンジンチューンに関連するパーツは無料となり、それ以上になればさらにたくさんの現金のボーナスが与えられる。

フォルツァ 4で特に満足できる点は、ワールドツアーモードでだけでなく、どのモードででも経験(とクレジット)を稼ぐことができることだ。Forza 4は非常にしっかりしたシングルプレイヤーゲームだ。イベントリストは膨大であり、それらに取り組むために自由に手に入れることができる車は計り知れないほど多い。だがオンラインを始めればさらにもっと良いのだ。

これは、ますます印象的なコンベンショナルなマルチプレイヤーについての話ではない。マルチプレイヤーは、ユーザがホストするパブリックロビー以外は概ねForza 3と同様だ。ここで言いたいのはライバルモードで、これはゲーム全体でも最も中毒性が高いパートだ。ライバルモードは、基本的にフレンドや他のフォルツァのプレーヤーと、彼らがオフラインのときにも対戦できるイベントの組み合わせだ。プレイヤーのライバルは、チャレンジにおいてゴーストカーとして表現されるので、それと勝負することになるわけだ。ライバルを負かすことにより、プレイヤーはそのライバルのリーダーボード上の順位、そしてそのリーダボードの規模によってボーナスクレジットを得ることができる。ライバルが参加者の多いボードで上位のパーセントにいるのであれば、賞金はすごいものになるだろう。プレイヤーがライバルに挑戦し、それが偶然にもフレンドだったりクラブ会員であった場合、そのライバルには、プレイヤーに挑戦し負かすように促すメッセージが届くのだ。

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独立したイベントのそれぞれには、7つの異なるライバルモードのタブがある。ライバルモードのレースでも最もおもしろいものの一つは、Track Days(ライバルの勝てるクリーンなラップタイムを叩き出すため、ライバル、常に低速なトラフィック、そしてサーキット自体と戦う強烈なレース)だが、それ以外でもOpen Time Attacks(これはチューニング可だ)や、Spec Hot Laps(チューニング不可)、Autocross events、Top Gear challenges("Reasonably Priced Car" チャレンジ、起亜シードでのTop Gearテストトラックでの1ラップ、を含む)、Drifting and a stack、等々がある。

もし望むのであれば、ライバルモードだけでもレベルアップは可能だ。実際、Forza 3のベテランが始めるにはそれが一番よいかもしれない。Forza 3の卒業生が最初に手に入るパッとしない車のどれかで駆けずり回るのに熱中するとは思えないからだ。ライバルモードは、通常のキャリアに戻る前に、調整されたのハンドリングに慣れ、経験値、クレジットや車をを稼ぐのに最適なのだ。

Forza 3のプレイヤーには、Forza 3で到達していたレベルやもっていた車に応じて、たくさんのギフトカーがプレゼントされるということは言っておいてもよいだろう。はるかに柔軟になったワールドツアーモードでは、ドライブしたい車によってプレイできるイベントが提示される。むしろ使いたくないスターターカーをわざわざ使う必要はないのだ。


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