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「ここ、どこだ?」
気がつくと、アーサーは不思議な場所にいた
キラキラ光り輝く無数の粒子が舞っている、
白みたいな色をした空間はどこまでも広がっている
「本当にどこなんだよ・・・・・・」
そうつぶやいたアーサーは直前の出来事を思い出した
先に眠ってしまった彼女の横に自分もいた
ふと、彼女を見るとうっすらと涙を浮かべていたのを見たのが最後だった
「こりゃ、夢の中だな・・・」
アーサーがそんなことを思っていると
「・・・ん?」
かすかに誰かの泣く声が聴こえた
「誰か、いるのか?」
不思議に思いつつ、声のする方へ歩いていくと
「・・・・・・っ!」
そこには女の子が膝を抱えて泣きじゃくっていた
「お、おい、・・・どうしたんだ?」
アーサーが声をかけても少女は泣いたまま
「何でお前泣いてんだよ?」
再びアーサーが訊くと、
「・・・わかんない・・・」
少女は首を横に振りながら答えた
「と、とりあえず泣くのはやめろ。な?」
「うん・・・・・・」
そういって少女は顔をアーサーに向けた
「お前っ・・・・・・」
少女はアーサーの彼女にそっくりだった
泣きはらしてはいるものの、瞳は彼女と同じ色のライトグリーン、
長い髪もライトブラウンだった
でも、明らかに違うのは年齢で、少女の方はかなり幼い
「おにいちゃん、誰?」
少女が訊いた
「お、俺はアーサー、アーサー・カークランド
べ、別に覚えなくてもいいかんな!」
アーサーはぶっきらぼうに言った
「じゃあ、おにいちゃんってよぶね」
少女は言った
「え・・・・・、あ、えと、今だけだかんな」
「わかった。おにいちゃんはわたしのことしってるの?」
「え・・・・・・・・」
アーサーは言葉を詰まらせた
彼が知っているのは大人の彼女なので少女に
知らない、と答えた
「ところで、何で泣いてたんだ?」
アーサーはしゃがんで少女に聞いた
「わかんない・・・・・・」
少女は首を横に振った
「わかんないって、お前なぁ・・・・・・・・」
アーサーが呆れた口調で言った
「だってねほんとうにわかんないんだもん・・・」
少女が半分涙目になりながら言った
「でもね、なんか、すっごくこわい」
「恐い?」
アーサーが訊き返した
「うん。いろんなひとがこわいの・・・。まえはたのしかったの。でも、
なんにもしていないわたしをみたりするひとたちがこわくなってきたから・・・・・・。
だから・・・・・・」
そういって再び涙を流す少女の頭にアーサーは手を載せた
「・・・??」
驚いている少女の頭を撫でながらアーサーは言った
「大丈夫だ。もう恐い物なんてねぇよ。俺が守ってやる」
「ほんと?」
アーサーの言葉に少女は泣くのを止めて訊いた
「あぁ、だから1人で泣くな」
「・・・うん」
少女はこっくり頷いた
「おにいちゃん、ありがとう」
そう言って笑った少女にアーサーは
「べ、別に礼なんていらねぇよ!」
照れ笑いを浮かべながら少女に言った
「あ、おにいちゃん、かえるじかんだよ」