Tiesiog įdėti romaną toli -7ページ目

Tiesiog įdėti romaną toli

闇に葬った小説を載せていくところです。3人で使っています。
タイトルはリトアニア語で「ただ小説を載せる所」という意味です。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

―――私の初恋の代償

―――次の恋をするまで、“彼”が私を見守ってること

次の恋が出来るようになるまでは―――

「明柚(アユ)!」

いきなりクラスメイトのアーサーに呼び止められる

「何?」

「お前の後ろに、いっつも男がついてる気がするんだけどよ、」

言われてどきりとする

・・・・・きづかれてる。

・・・・・なんで?

「そ、そんなの居る訳ないじゃん!馬鹿じゃない!!」

すぐに私は言い返した

言った後に、力みすぎた、言いすぎたと後悔した

しかし、アーサーは少し笑って

「あぁ、そうか。ならいいんだけどな・・・・・。」

とだけ言って去って行った

・・・・・・何なんだよあいつ


次の日も、その次の日も

アーサーは絡んできた

「お前のためじゃない。」「心配なんかしてない。」なんて言いながら

・・・・・・ホントに何なんだよ

でも、アーサーといるときは

とても楽しかった


―――ずっと一緒にいてほしい、

―――このままの関係が続けばいい

そう思った時、胸がずきりと痛んだ

―――これ以上近づいちゃだめ

「ぅっ・・・・・」

口から吐息とともに吐き出された言葉は

想いと裏腹にアーサーをもっと近づけることになってしまった

「オイ、大丈夫か!?」

「・・・・・っ」

来ないで・・・・

来ちゃ・・・駄目なの

これ以上来たら・・・・・

“彼”が・・・・・


それだけ言えればいよかった

言わなきゃいけなかったのに


アーサーが私の肩に触れる

触れただけ

触れただけなのに

突如、彼の腕に深い切り傷が出来る

「っってぇ!!!」

「アーサー!ちょっと動かないd」

「てめぇ!なにすんだよ!」

アーサーは私・・・・より後ろの方に向かって怒鳴り始めた

勿論後ろは植木だから誰かいるわけがない

見える人間、は・・・・・

「明柚は必死に変わろうとしてんのに、なんでそれを阻止してるんだ!!」

見える人間は・・・・私以外いないと思ってた

「アーサー、見えるの?」

「見えるも何もそこにいんだろ!おい!なんか言えねーのか。」

アーサーは実態のない“それ”に向かって怒鳴る

なんで・・・・・

「なんで・・・・。」

私の眼に涙がたまってきた

ヤバい・・・なきそう

「なんでも何もお前が必死に頑張ってんのを邪魔する奴は俺は許さない」

そして、さらに怒鳴り続けるアーサーを見てて

涙が止まらなくなってきた

――ねぇ、君は分かる

――君は、私がもう恋をしないって言ったから来たんだよね

――でもね、今なら思うんだ

「アーサー。もう良いよ。大丈夫」

彼は、時期に消える

「もうって何だよ。俺はこいつが・・・っ」

私はしゃがみこんでしまった体を動かして

アーサーの切れた腕を持っていたハンカチで縛って止血する

「とにかく、保健室いこ」

そう言って上を向くと

アーサーは一瞬驚いて

そのあと、安心したような呆れたような表情をして

「あぁ、」とだけ呟いた


その後

彼は現れなくなった

「そ~言えば、あいつはなんだったんだ」

別に気にしてるわけじゃね~けどなんてもごもごいいながら

アーサーが訊いてきたもんだから

私は少し笑いながら言った

「恋をしたがらなかった私への罰ゲームだよ」

でも、もう大丈夫、好きな人がいるから

そう呟いて、アーサーの腕に自分の腕をからめる


君が好きになって彼は消えたけど

私の中の臆病が君に“好き”を伝えさせてくれるまで

まだ時間が必要そうだから

それまで待っててくれればいいな・・・・

おれは女の子が大好きだ
可愛くて、ふわふわしてて
どんなに強そうでも、どこかに優しい部分を隠し持ってる
そんな女の子が俺は大好きだ
大好きだ・・・・・あいつ以外は



「へぇー、ロヴィーノさんにも苦手な女の方がいらしたのですか」
俺のうち(と言っても弟の家でもあるんだけどな)で
菊とジャガイモ野郎が来たときに弟がいきなりあいつの話題を振りだした
菊は俺に苦手な女の子がいたのに驚いている



確かに俺も自分自身に苦手な女の子がいるのは驚いてる
しかもそれがよりによって
“俺の彼女”なんて・・・・・・



その時、ガタンという音とともに
あいつがはいってきた
「あれ?ロヴィの友達??」
「「シルヴィア!」」
俺と弟の声が重なる
なんつータイミングで入ってくんだよ
「え?え??あたし、なんで睨まれてんの??」
「にらんでねぇよ」
「えーと、菊、ルートヴィッヒ、この子が」
「え??あぁ、フェリの友達だったの。」
何とか状況を察知したあいつは
ジャガイモ野郎と菊に向かって一礼した
「Piacere.シルヴィアです。」
「あ、菊です」
「ルートヴィッヒだ」
一通りの自己紹介が終わって
さぁ、シルヴィアを連れてどこかに行くかと考えていると
あいつはそのままキッチンへ向かった
「あ、おい!」
俺が止めるのも聞かずに
あいつはポットに紅茶を入れて持ってきた
「おちゃ、どうですきゃぁぁッ!!」
そして案の定、転んだ
想定で来てたからよかったけど・・・・
「おわっ」
片手でポットをもち
もう片方の腕であいつを支えた



「あ、ルートヴィッヒさん、」
「あぁ、そうだな」
「え?菊?ルートヴィッヒもどうしt・・・」
そうこうしているうちに3人は部屋から出て行った



「ったく、危なっかしいんだよ。」
ポットを近くの机に置き
両手であいつを抱きしめる
「あ、うん。ごめん」
あたし、ドジなのにね―と
笑いながら言うあいつの額をはじいた
「いたっ」
「分かってんなら、もっとしっかりしろ」
「うん。」
「もっと、俺に頼ってくれよ」
「う・・・・ん。」反応が鈍くなる
「一人でいろいろやって失敗すんなコノヤロー」
「でも、ロヴィに迷惑かけちゃう」
「迷惑なわけねぇだろ!!」
俺は思わず怒鳴る
自分がドジばっかやってるって知りながら
なんで誰の力も借りないで生きようとするんだかわからない



おれは、



俺は・・・・



「お前の力になれねぇのかよ・・・・・」
不意に俺の体に腕が回り
きゅっと軽く抱きしめられる



「なれるよ。あたし、これからロヴィに頼っても・・・・・いいんだよね」
「あぁ。」
「どんどん迷惑かけちゃうよ?」
俺は返事の代わりにキスをした


ついばむように何回も


離して、つけて、繰り返して



最後にひしと抱き締める


こいつのドジでだれにも頼らないマイペースなところが苦手だけど
やめてほしくはない
だって・・・俺は



「シルヴィア」


「なに?」



俺は耳元で囁いた
――Io amo you


心地よく暖かい風が吹く学園の裏の丘
そこは私だけのとっておきの場所だと思っていた



だけど、最近一人の男が現れるようになった
猫を2,3匹連れたのんびりとした男だ
おそらく学園の奴



そいつは私の横にねっ転がり
すぅすぅと規則正しい吐息を立てて寝入る
その姿が、とてもきれいで
少しだけ胸がどきりとした
私は彼の横顔を見ながら
ゆっくりと目を閉じた



―――きっと、私のことなんて、
―――気にも留めてないんだろうけど
―――みんな、そうだから


ある日、急に話しかけられた
「君・・・・・・なんて、名前?」
唐突だった
「いつも・・・・・ここ・・・・・いるの・・・・?」
“いつも・・・・”その言葉を聞いたとき驚いた
「私のこと、気付いてたの?」
「気付くも何も・・・・・」
いつもここで・・・・ひるねしてる・・・
その言葉を聞いてびっくりした
―――気付いてくれてた
思わず胸が高まり、
普段はさりげなく言葉を濁すのに
素直に名乗ってしまった
「木沢柚南。貴方は?」
「ヘラクレス・・・・・カルプシ・・・・。」
ヘラクレス・・・・心の中で繰り返す
やっと、わかった・・・・。彼の名前。
「ヘラって呼んでもいい?」
「べつに・・・・・かまわない・・・・・」
そう言っていつものように私の横にねっ転がり
瞼を閉じるヘラ


横で、猫が嬉しそうに笑っていた


*    *    *    *



私の昼寝友達、ヘラクレス・カルプシ
とても綺麗な顔をした
いつも猫を連れている
とても不思議な友達
彼には伝えてないけれど・・・・・


私は彼を見るたび、胸が高鳴る
この気持ちがなんなのかよくわからない。



それより、今の状況の方が分からないけど



「触っていい・・・・・?」
「なにを?」
相変わらず唐突な話題の振り方
「柚南の・・・髪・・・」
「別にそんなのいいけど」
そういうと、彼は無表情のまま
私の髪を、大きな手のひら――綺麗な細長い指――ですく
さらさらと、優しく
その顔は、いつもより近くて
どこか嬉しそうに見えた
―――どきっ・・・・
また・・・・
胸がなぜか痛む
このままじゃ、駄目だった言いたげに
「・・・・どうした?」
覗きこむヘラを見て
また痛む
「べ・・・べつにっ。寝るっ」
そう言って私はヘラに背を向けて目を瞑った



――私、変だ



*    *    *    *

ヘラの事・・・・好きなのかな?
そう思うとズキンとする
ならば、このままじゃいけないと言いたげに
胸が痛む
心臓を何かに掴まれているかのように


いつものようにヘラの方を向いて
瞼を閉じていると
頬をつままれた
「・・・・・・にゃっ」
「ほっぺた・・・・柔らかい」
むにむにむにむに
その指の動きと連動して、ドキドキする
「へら・・・。」
「なに・・・・・?」
私は瞼を上げ、ヘラをまっすぐ見る
「ドキドキする。好き。」
「・・・・・え?」
「ヘラが、好き。・・・・・かもしれない」
「柚南・・・・」
何?と訊き返そうとして顔を上げると
唇を何かで挟まれた
「・・・・ん。」
あったかい・・・・・。
そして、そのあった買い物が離れたとき、初めて
それがヘラの唇だと気付いた
「キスされた?」
「だって・・・・・俺も・・・・・好き」
「?え??」
「柚南が・・・・好き」
言われて頬が紅潮するのが分かる
「でも、いきなりそれふわぁぁああ」
言いかけた時頬をまたつままれた
「ふわわぁぁああわぁぁわっぁぁ」
そして上下に上げ下げされる
「ひょっほふぅほっふぅ!!」
「ん・・・・・」
手が離され、頬が解放される
「ほっぺたがヒリヒリする・・・・。」
「ごめん・・・・・。」
「でさ、もしかして。ヘラ照れてる?」
そう訊いて、目をそらすヘラを見て
さらに照れくさくなった