サボテンは休眠中で書くことがありません。
なので私の南米病対策を少しお話しします。
Lobivia pugionacantha
これが南米病です。標高の高い場所に生えるロビビアに起こりやすい症状です。
ホウ素などの微量要素欠乏が原因という声もありますが、私は対策のためにこまめな植え替えをおこなったり微生物が繁殖しやすい配合土にしたり、ホウ素を定期的に散布したりしますが、それでもかなりやられました。
毎朝サボテンを観察していますが、私は温度に関係しているのではないか。と考えました。
今まで高山植物を栽培してきましたが、平地で栽培するには工夫が必要です。
私が育てていた高山植物は日本原産のものが多かったですが、
難物ロビビアは南米の標高3000m以上
全然気候が違います。
きっと日本の平地は激アツなんでしょう。
南米病は成長期に起こります。
成長中に成長点がやられます。
ハウスの中に入れていたものがほぼ全滅しましたので軒下に移動しました。
軒下はハウス内より温度が上がりませんし、風通しも良いです。
難物ロビビアは高山の風通しと日当たりの良い草原に自生しています。
日本の平地の日差しは高山ロビビアにはバーナーでも当てられているようだと思います。
しかし日陰なんかで育てたら徒長して弱い株になって花も咲いてくれません。
そこで、10月〜5月まではガンガンに日に当てて6月から9月までは午前中だけ日の当たり正午位から日陰になる軒下で栽培することにしました。
そのおかげで2年前から南米病が出なくなりました。
なお、最初の写真のロビビアは軒下がいっぱいで
ハウスに押し込んだ株です。
やはり南米病多発します。
疑問に感じたのは
メディオロビビアやレブチアの一部も難物ロビビアと同じ場所に生えているのになぜ南米病にならないのか?
作りが違います。
以下私の考察です。
ロビビア成長点がハゲてます。
ここに日本の高温下での直射日光が当たるとダメージを受けるのではないかと推測しました。
メディオロビビアは成長点までトゲがびっしり
レブチアもそうです。
スルコレブチアもです。
Lobivia pentlandii WR201(手前2つ)
横から見たLobivia pentlandii WR201
直射日光栽培をすると直射日光から自分の身を守ろうとトゲが伸びてくるように思います。
いろいろな場所に置いていますがよく当てて育てたものの方が良いトゲを出しています。
一方で日当たりの悪い場所に置いたものは徒長気味に育ってトゲとトゲ間が広くなり、春や秋の日差しでも南米病が出てしまいました。
それと
実験のためにやってみた
真夏に朝から夕方まで直射日光が当たる
ビニールハウス内に入れてた
南米病になりにくいエキノプシスでも
南米病になりました。
適度な日照と風通し
高温にしない事
これである程度は凌げるかと思います。
それともう一つ大事な事を
高山ロビビアはごぼう根です。
深めの鉢で根の成長を阻害させない事も大事です。浅い鉢植え付けたり根詰まりを起こすと、これでも南米病になったりします。
この気難しい所が
よかったりします。