TVのチカラ | ネット古書店 シロクマ堂のせどり日記 

TVのチカラ

わが家は ”ニュースはNHK” 派で、朝の7時~8時にかけては「おはよう日本」を時計がわりに見ているのですが、最近、金曜日に注目本のコーナー(?)ができたようです。

名前のついたコーナーではないののかもしれませんが、ふと気づくと、毎週本の話題があるなーと思った次第です。今度の週末に読むオススメ本という位置づけなのかもしれません。

今日は、マスメディアにめったに登場しないカズオ・イシグロ氏のインタビューがありました。

なるほど、私も初めて写真以外のお顔を見、声も初めて聞きました。日本人の両親の間で日本に生まれたにもかかわらず、今では日本語はほとんと話さず(話せないようでした)、日本の心を持った英国人作家として活動しているのですね。

と思ったら、ちょっと長期に在庫していたこの本が売れました。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)/カズオ イシグロ

160円で売れたのですが、あっという間に価格が上がり、新品在庫もなく、現在(18時)では300円台の後半になっています。



夜想曲集:音楽と夕暮れをめぐる五つの物語/カズオ・イシグロ

こちらが最近刊行された最新作で、すでに1万数千部売れたそうですが、それで通常の海外文学の10倍近いと言っていましたので、海外作家の文芸本というのは2000部とかしか刷らないのでしょう。


たしかに、私自身も外国人作家の本って、以前より読まなくなってしまったような気がします。

日本人が書いた日本語の本ばっかり読むという、内向きな読書傾向は意識して改めたほうがよさそうです。ブックオフの105円棚でいろいろな本が買えるの今こそ、いろいろな本にチャレンジするべき時でしょう。


ドラマ化されたり、ニュースなどで紹介されたりする本があっというまにベストセラーになる、ということはよくあることですが、あらためてTVのチカラ(衰え気味とはいえ)を感じた出来事でした。


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