殺人パンダ | ネット古書店 シロクマ堂のせどり日記 

殺人パンダ

私はツレアイと同じ部屋で寝ているのですが(・・・普通ですね)、このツレアイ寝言を言います。

寝言といえば、「あー」とか「うー」とかの唸り系、あるいは笑い系、泣き系、などが思い浮かぶのではないかと思うのですが、ツレアイの寝言は「文章系」です。てにをはのある文章になった寝言を言うのです。


はっきりとした、日本語の寝言です。

昨夜は私が聞いた限りでは2回寝言をいいましたが、1回目は深夜で私も眠かったもので、忘れてしまいました。

2回目の寝言が強烈だったのですが・・・


パンダが・・・××××××

家の前の庭に来て・・・××××××

半分の人を殺した。

(×××は聞き取れなかった部分です)


こう、はっきり聞こえたのです。


私はそのとき少しだけ目が覚めていて、起きる時間まで少しあるのでもう少しウトウトしようかと考えていたところだったのですが、そこに寝言開始。

「パンダ」という単語で「あっ、何か言ってる」と更に目が覚め、「家の前・・・殺した」で「キターーー」という感じです。殺して、その後どうなりましたか?と耳をこらしていたのですが、お話はここまでだったようです。私もまた眠ってしまいました。


寝言を聞いて密かにウケることはけっこうあるのですが、朝まで記憶していることは稀です。

が、今回のは強烈だったので憶えていて、ツレアイに「こんなこと言ってたよ」と報告したところ、「オレは、実は凄いストーリー構築力をもっているんだ」と自慢されてしまいました。


たしかに、ストーリーとしては奇想天外で、かなりホラーな感じです。

ただ、この寝言を言ったときに夢を見ていたかどうか、見ていたとしてどんな夢だったのかはまったく覚えていないんだそうです。

途方もない話を考えてみろと言われても平凡なことしか思い浮かばないのが常人というものですが、ときに、人間の想像力って、不思議な飛躍をみせることもあるのですね。