レスターの物語 [7] 彼はどれだけの喜びに満たされたのか 修正版 | レスター・レヴェンソン(セドナメソッド創始者)の珠玉の言葉

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3ヶ月目の間、物事はより急速に進んでいた。彼を時折ひどく驚かせるような感覚の深まりがあった。彼の膝は時折崩れ落ちたが、それが修正されるまで彼は各々の感覚に止まり続けた。

彼はどんどん幸せになっていったが、この新しいプロセスによって到達し得る事に限界があるかどうか、まだ探求していた。「どれくらいまで行けるだろうか?」彼は自分自身に問いかけ、推し進めていったのである。

彼が思いがけなく、昔からいつも目の片隅で見てきた敵視していたものに出くわしたのも、この3ヶ月目の事だった。いつも周辺をこっそり動いて、以前だったら絶対に正面から出会いたくない相手だった。それは死の恐怖だった。

その「死の恐怖」が、彼が今まで感じてきたあらゆる感情の基盤になっている事を、彼 は今や認識していた。彼は「死の恐怖」をうまく明るみに出して、たった数ヶ月前、戦いに殆ど勝ちを収めるところだった強敵をじっくり観察したいと思った。彼は死の恐怖の感覚を無防備にさせ、溶解させた。そして、このやり方は効を奏したのである。

彼は、今まで生きてきた間中、ずっと下から火であぶり、一時たりとも本当の平和を感じさせなかったこの敵に対して、この上ない自信と共に笑いとばすような境地に達していた。この怪物の生き残りは、結局はただの感情だったのである。

死への恐怖を溶解させ、彼はある日体が治り、健康である事を認識した。肉体の障害は治っていた。どうしてそれが分かるのか他人にはうまく説明出来なかったが、自分が誰であるのか分かるのと同じくらいの確かさでその事が分かったのだった。彼の肉体は健康だったのである。

3ヶ月目の終わりまでに、彼は体全体を無数の絶頂感(オーガズム)が一挙に押し寄せるとしか言い様がない、この上なく幸福で楽しい状態になっていた。その状態は延々と続き、彼はこの状態(性的なものではないが)を、求め続けていたが、SEXからは見つけられなかった状態なのだと悟った。彼は数週間、刻一刻と喜びが彼の内部で爆発している状態で過ごし、軽やかに感じていた。彼にとって、あらゆる人、あらゆる事がこの上なく美しいものになっていた。彼は修正する事を更に探し続けたが、そんなにないように思えた。時折何かが彼に起こっても、彼がその意味を明らかにする前に殆どが消えていた。そしてより強烈に喜びが彼に押し寄せるのだった。

数週間後、彼はこの喜び以上の何かがあるのだろうかと考え始めていた。いつもの場所にある椅子にドサリと座り、足を伸ばし、顎を胸につけていた。答えを期待せずに意味もなく考えていたが、その答えはやってきたのである。

この信じられないような、止まる事のない喜びの状態以上のものは、どんな状態だろう?彼はそれが平和で静まったものだと分かった。そして、もし彼がそれを受け入れたら、彼がその平和な状態になる事を決意したら、その状態は決して消える事はないだろうと、確信と共に自覚した。そして彼は何の努力を要する事なくその状態に入っていった。ただその状態でいようという決意をしただけで、彼はその状態にいたのである。

あらゆるものが止まっていた。彼は静寂の中にいた。彼は今や理解していた。ずっとこの静寂の中にいたのにも関わらず、未修正で蓄積された過去からの絶え間ない雑音によって、その静寂を打ち消していたのだと。実際には、その状態は静寂以上のものだった。あまりにも想像を越えた状態なので、この平安さの喜びや快さを表わす言葉がないのだ。

彼の幸せに対する最初の質問も答えがあった。幸せに制限はないが、その幸せを毎分持つようになった時、退屈する事になる。次に、この平和な状態はそれを超越しており、そのために、やらなければならない事は一線を越えて、その中に入る事だった。

「更にこれを越えた何かは存在するのだろうか?」と彼は考えた。しかし、彼が問いを発した時、彼にはその答えが分かっていた。

この安らぎは永遠に不滅なものであり、あらゆる生き物のエッセンスだった。たった1つの存在があり、あらゆるものが「それ」なのである。あらゆる人は「それ」であるのに、その真実に気づかないでいるのである。修正されないでいる過去を持ち続けて、その過去によって真実が見えなくなってしまっているのである。

レスターは、この「存在」を櫛(くし)のようなものだと見ていた。彼は櫛の根のところに存在し、そこから全ての歯が広がっていて、それぞれの歯は独立していて、他の歯とは異なっていると考えているのである。それは事実なのだが、それは櫛の歯の先から見た時の話である。あなたが根の部分、源にまで戻れば、歯が1本1本存在するのは真実ではないと気づく事が出来る。全ては1つの櫛なのである。本当に分離独立しているものはないのだ。あなたが歯の先からものを見ている場合を除いては…。全ては視点によるのだ。

続きます

レスターレベンソン2