こんばんわ!
はい、この頃、毎朝会計に起きてます・・・
あ、信じられないかな。

初日、船頭に「今日は朝から若女将に会えたから、釣れるかも!」なんてお客さまもいたり。
(その日のお客様、本当に釣れたようです)
そんなこんなで1週間ほど、休憩所に朝からいます。


さて、先日、私の実家に行ったとき、勢いで
「旅行に行こう」と決めた。

前にも書いたと思うが、私の母親は「認知症」である。
原因は10年前に罹った「肺炎球菌」のせいで、一時、死の直前まで、肺が真っ白になり、酸素が脳までいかなくなり、その後遺症ではないかと思っているが。

そんなこんなで、一時は「忘れる」事に恐怖していた母もここすっかり落ち着き、その日その日の事が覚えられなくとも、安定している。

ただやはり認知症になると「うち」にこもる人と「そと」に向かう人と両極端になるよう。
「そと」に向かってしまう人は「会社」に行かなければ!とか「買い物に行かなければ」と出歩いてしまう方。
うちの母は、もともと本を読んだり、裁縫をしたりと「うち」にこもる趣味が多かったせいか、家から出ない。
何か言っても「めんどうくさいからお母さん行かない」という事も多々。

そういう母だが、やはり旅行などは好き。
2年前に妹も一緒に旅行に行ったのだが、そこから、私達姉妹も忙しく、なかなかそんな機会もなかった。
たまに家で、飲み会や食事会をするくらい。

外に行かないせいか、母が疲れすぎないかとの心配もあったが旅行の提案をすると、ひどく嬉しそう。
じゃあ、行こうと、船頭、私、私の両親で、この連休に伊豆長岡まで旅行に行ってきた。

本当に旅館でまったりし、母の様子を見ながら、観光しようというゆるい感じ。

船頭がゆっくりと座れるとようにワンボックスカーをレンタカーしてくれ、サービスエリアに寄ったりしながら、旅館まで。
サービスエリアで、目を輝かせながら
「ねぇねぇ、このお人形さんかわいいね!」とウサギのぬいぐるみのキーホルダーを手にして「お母さん買ってくるね!」とまるで小さい女の子になってしまったような母。
もともとかわいいものが好きだったのだけど、サービスエリアに立ち寄るたびに、色々なお土産をみては楽しそう。

いつもはご飯も、父に催促されないと食べないのだが、
昼食でよったサービスエリアでは、いつもの母より、いっぱい食べていた。

ちょっとトイレ言ってくるね!という母の後ろをそっと付いていかないと、トイレから出てきて迷子になるのもわかっていたので、少々私の方が緊張していたかもしれない。
一瞬でも「迷子になっちゃった。どうして私ここにいるんだっけ?」と心細い思いだけはしてほしくなったので。

旅館では、一緒に温泉にも。
お母さん、面倒くさいから、体だけさっと洗うもん!という母の背中をこすって、なんとも言えない気持ちにはなった。

楽しそうに、はしゃぐ母を見る父も楽しかったようで、いつもより、お酒もすすんでいた。

帰り道に「わさびパーク」「めんたいパーク」「道の駅」と3つの施設に。
天気予報はあまり良くなかったのに、この旅行中は快晴。
あまり歩かない母も、色々と見れ、すごく楽しかったみたいで、私もほっとした。
一緒に行ってくれた船頭には感謝。

帰りには、母の小さなカバンには、2つかな?ぬいぐるみのキーポルダーがきちんとつけられていた。


旅行から帰ってきた翌日、私は母が体調を崩していないかと心配になり、父にlineしたところ、父から((´∀`))の顔文字と一緒に
「お母さんは元気です。ただすごく楽しい旅行に行った夢を見た!」と言われたらしい。
ここ、病院など以外、あまり外に出なかった母からすると、自分が旅行に行ったという認識が疑問?不思議だったので、「夢」に落ち着いたのかなと。
けど、すごく楽しい旅行だったんだよ、お父さん!って話しているとのこと。
夢でも「旅行にいった事」が楽しかったのなら、いいか!という私と父。

ただ時折、すっとしゃんとすることもあり、夢と現実の境にいるよう。

来年は、金婚式らしい。
なので、来年はまた記念の旅行に行こうねと父とやり取りをし、lineは終わった。
父も久しぶりの旅行は楽しかったようで、めんたいパークで、だまし絵の前でおちゃめに写真撮ったりしていた。

たまには「親孝行」しないとなぁと思いつつ。

(面白いといっては不謹慎かもしれないが、孫の事になると、父が毎日答えたり、子どもたちがたまに顔を出したりしているせいか、じんわりと記憶はアップデートしているみたい。大学はどう?とか、剣道は頑張ってるの?とかね。
ただ私に対しては、記憶のアップデートがかからないのか、まったくあんたは朝は起きないし、きちんと仕事しているの?とずっと言われ続けている・・・母の記憶にアップデートされるように、毎朝頑張りますかね、苦笑)