ほったらかしブログ、久々の更新です。
2週間くらい開くと、何か書かねばという気になるのですが、1か月を過ぎると気にならなくなります(笑)。
NSF250Rのクランクケースへの追加工。オイルクーラー取り付けのための加工です。
1/1000㎜まで位置を合わせこんだバイスを泣く泣く外し、テーブルベタ置きでケースを固定します。
普段はバイスでしか加工しないので、この手のクランプ治具の手持ちが少なく、固定が大変でした。これを機に少しボルト類をそろえることにします。
実はテーブル直固定での加工は初めて。普段使っているショートのツールシャンクではストロークが足りなかったりして段取りにも手間取ります。
翌日納品のスピード対応でした。追加工は失敗が許されないので気を使います。
次戦の全日本ロード岡山ではこのケースでぜひ勝っていただきましょう。
もっとも原始的なLED点滅が完了したら、次はもう少し高度なインターフェースということで、シリアルポート(UART)を動かします。
このような組み込み機器ではキーボードやディスプレイがついていないので、シリアル通信で基板上のCPUとパソコンを接続します。
接続が確立できれば、パソコンから基板上のCPUへコマンドを入力したり、パソコンのディスプレイにメッセージを表示させたりすることが可能になるので、デバッグがやりやすくなります。
昔はノートPCにもシリアルポートが標準で付属していたのですが、最近のノートPCにはまずついていないので、USB-シリアル変換ケーブルを使います。使うのはTXD、RXD、GNDの3本の信号。9ピンDSUBコネクタから3ピンへの変換ケーブルは自作です。
PC側はシリアル通信用のソフトを立ち上げて使います。ウィンドウズであればデフォルトでインストールされているハイパーターミナルというソフトか、シリアル通信用のターミナルソフトをどこからかダウンロードして使います。自分の場合、TeraTermというソフトを使っています。いいソフトです。
CPU側は受信した文字をそのまま送信ポートへ送る、いわゆるエコーバックのプログラムを書いておき、パソコンのターミナルソフトから入力した文字がそのままターミナルソフトの画面に出力されれば、シリアルポート開通です。
たいていは一発で動かないので、オシロスコープなどを駆使して信号が出ているか、ボーレートは正しいか、シリアル通信の設定はあっているかなどを確認していきます。
シリアル通信はプロトコルがとてもシンプルなので、デバッグも比較的簡単です。
機械加工:電子設計:釣り、の比率が1:1:1くらいになると最高なんですけどね~。
パートタイムの機械加工屋なので、他の仕事が入ると、何日も機械加工をしないことがあります。
今回は、1週間ほど空きました。
機械が動かないと、気を付けないといけないのが錆。これからの季節は特に危険です。
バイスやツールに錆が浮いてくるのは悲しいので、加工が終わるとエアーで切削液を飛ばして、防錆スプレーをかけるようにしています。
その甲斐あって1週間ぶりの加工でもツールやバイスにも錆浮きはなし。
よしよしっ!!と思いつつツールマスタをセットしようとしたら...底面に錆がぁぁぁ(笑)。
さすがにそこはケアしてなかった。
数ものをやりながら、Verilogのコードを書いているのですが、4分おきに呼ばれるので、Verilogのコーディング全然進まない。
電源周りが順調に立ち上がったら、CPUを立ち上げます。
今回はCPUの他にもFPGAも積んでいるので、こちらも同時に立ち上げます。
この段階で最初に確認することは、
CPUの場合は、プログラムのダウンロードがうまくいってブートが正常にできたか?
FPGAの場合は、デバイスのコンフィギュレーションがうまくいって、クロックなども正しく設定できたか?
ということです。
この段階の確認で有効なのが、LEDを点滅させるという方法。
IOポートにハイ、ロウを書き込むだけのシンプルなプログラムなので、バグの入り込む余地が少なく、点滅の間隔でクロック周波数の設定の確認もできます。
電気回路は基本的に測定器がないと何が起こっているか見ることができませんが、LEDがあると、エラーが起こったときなどにLEDを点灯させることで、測定器なしでも状況が見てわかるため、とても便利です。
なので、必ずプログラムで動作する主要デバイスにはLEDを最低1個はつけるようにしています。
このあたりでうまくいかないとなると、配線ミスで基板改修といった面倒なことになりがちです。
自分としては、ここを突破できれば、まず最初の関門クリアという感じでしょうかね。
次はシリアルポートを開通させます。
制限が多いと、自由を求めたくなりますが、自由もそれはそれで大変です。
いや、設計の話なんですけどね。
通常の請負業務では、お客さんの要求仕様があるので、要求を満たしつつその中でいかにうまくやるかを考えます。
ところが、自分のために自由に仕様を決めて作るとなると、逆にあまりに自由度がありすぎて落とし所が難しい。
ある程度の制限があるほうが、考えるポイントが絞られてスムーズに設計が進むのかもしれないなどと考えてしまう今日この頃です。
設計以外にも何か通じるものがありそうですが...。
そうです、煮詰まっているんです、今(笑)。
6月30日で会社の第11期が終了しました。
期中に経理の仕分けをすることはほとんどないので、期末になってもどれくらい儲かっているか損失があるかわかりません。
というより、どれくらいの損失に収まっているかわからないといった方が正しいでしょうか(笑)。
この数年は、欲に任せて投資(散財?)をした結果、これまでとは少し違った経験をすることができ、あまり接点のなかった業種の人たちとも知り合うことができました。
来期は経営的にも少しタガを締めなおして、頑張りたいですね。
まずは電源を入れないと始まらないのが電子回路です。
が、電源を入れる前に電源ラインががショートしていないかなど、よく確認しておきます。ショートや逆挿しは、一撃でデバイスが壊れる可能性が高いので。
バックアップも含めて2枚しか基板を作らなかったのでより慎重にいきます。
何度作っても、電源を入れるときは緊張します。
電源を入れると、素早く各ICを触って、過熱しているものがないかチェック。
サーモグラフィーとかあると便利そうです。
過熱があればすぐに電源を落として、回路図から再確認。
過熱はなくとも、ワンテンポ遅れて極性を間違えた電解コンデンサが爆発することもありますので、気は抜けません。
余談ですが、メーカーで働いていた時に、電解コンデンサーを爆発させた人がいたのですが、
”若いのがやらかしよったな”という感じでベテランエンジニアがニヤニヤしながら湧いてきて、昔話を聞かされる羽目に...。
気の毒な彼を横目に、それ以来、コンデンサの極性には特に注意を払うようになりました(笑)。
問題がなければ、電源の波形などをオシロスコープで確認して電源ONは終了。
電源回路。最近のデバイスは必要な電源電圧の種類が多くて困ります。
使いやすい電源ICがたくさん出ているので設計自体はそれほど難しくないのですけど。
今回は、3.7Vのリチウムイオンバッテリーから5.0V、3.3V、2.5V、1.2Vの4種類を作っています。
次回はCPUにプログラムをダウンロードして、LEDをチカチカ点灯させます。










