自分が3歳くらいの時だった。
急に来たので自分も父も母もびっくりした。
急に窓ガラスを割ってきたのだ。
全身が黒で染まっていた。
全部で十人ほどいたんだ。
まず一番最初に母が殺された。
とつぜんのことで、自分はさけぶこともできなかった。
あいつらはあの時「どろうぼう」だったのだろう。
手には銃を持っていた。
おそらく、この家にいる人間を殺した後、
金になるものをぬすもうという策略だったのだろう。
母の次にはすぐ自分が殺される番になった。
うたれて死ぬと思ったが、うたれたのは「父」だった。
自分を殺させないようにと、かばってくれたのだ。
父はすぐには死ななかったが、その後すぐに2,3発うたれて死んでしまった。
自分はこんわくするばかりで泣くことも、叫ぶことも、動くこともできず、
ただぼうぜんとしていた。