痛いからこそ向き合おう | デートDV防止教育・DV加害者更生教育プログラム    SEDA(シーダ)のブログ

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ただ感じたことを素直に口にしただけなのに、言われた相手は、批判されたと思い、怒り傷つき、それから関係が悪くなってしまった。と自分の言ったことを後悔することってありませんか。

時間が戻せるのならいいのですが、できないのにいつまでも悔やんでしまうことって、ないでしょうか。

 

昨日そんな話が出て、悪くなった関係を修復したいと思っても、できないことがまた悔やまれ、繰り返し後悔に苦しんでしまうと。

 

そんなことを話していて、結果、仲を修復したいと思うのは当然だけれども、相手がそれを受け入れないのは致し方なく、充分に起こり得るよねと。事実として、相手は批判された、傷つけられたと感じたのだから、それを告げられたのなら、素直に受け取るしかないよねとなりました。

 

これっぽっちも相手を傷つけようと思っていなかっただけに、誤解されて受け取られたことは何とも悲しく、こちらも腑に落ちない悔しさみたいなものもあります。が、相手が傷ついたという事実がある以上、相手が感じているものを言い訳めいて、そんなつもりではなかったと否定することに何の意味もありません。返って傷つけたことを否定するのか、自己弁護するのかと思われるだけで、相手の感じている言葉通りに受け取らなければ、火に油を注ぐようなもので、ますます関係が悪化するだけです。

 

自分の本意ではないものでも、一旦相手に伝わってしまったのであれば、結果相手から返ってくるものは、不本意でも受け入れるしかありません。自分が言ったことやしたことに対して、返って来るものに、それが心地いいものであれ、悪いものであれ、それをそのまま受け取るしかないのです。

 

心地いいものが返って来るのなら、気持が何も波立たないので何事もなく日常が流れていくでしょうが、相手から思いもよらぬ痛いものが返ってきたのなら、受け入れ難いですが受け入れるしかなく、何でそうなってしまったのか考えなければならないでしょう。

 

仲が修復できなくても、どうしてこんなことになってしまったのかを考えなければ、同じことを繰り返し人を知らないうちに傷つけてしまいます。自分の言動で傷ついた人が、それを言ってくれれば自分を振り返ることができますが、傷ついた人が何も言わないのなら、自分のもとからただ黙って去って行くだけです。

 

無自覚なことだから、相手から言ってもらえないと気づけません。傷つけるそんなつもりが無かったので、怒りや傷つきを言われた時には、驚きと申し訳なさ、戸惑いも出ると思ます。相手は傷ついているのでその人との関係修復は難しいかもしれません。ですが、今後の人間関係にこの痛い手を活かすことはできるはずです。

 

痛みを感じる、相手からの真っ直ぐなメッセージには、すぐには無理でも、いつまでも痛み疼くままにしておくのではなく、この事実とじっくりと向き合うことが大切でしょう。

 

俗によく言われ「ピンチはチャンス」です。やったことを後悔することは誰にでもあります。起こってしまったことをいつまでもくよくよするか、向き合うかは今後の自分の在り方に関わることになるのだと思います。言うほど簡単にはいきません、時間もある程度必要でしょう。ですが向き合った方が思い悩む期間が短くなったり和らぐのは確かだと思います。

 

くよくよと起こってしまったことを考えるのは、過去の後悔のままの状態に縛られ、そこから動かないままということです。いうなれば治療もせずに痛いまま放っておくことだと思います。向き合うことは、過去のその事を自分で、あらゆる角度から見直し、過去のそのままの状態ではないように捉えなおすこと。痛い、後悔するままの状態にさせておかないことでしょう。

 

相手が思いもかけず、怒りや傷つきを訴えて来たのなら、なぜそうなってしまったのか、自分の中での捉えなおしてみることが必要で、それは、自分を苦しみから抜け出させることになり、何より、同じようなことをして人を傷つけることがなくなるからです。

 

      ひろこ