おはようございます、セキュリティマネージャーの菅谷です。
いつもお読みいただきありがとうございます。
さて、皆さんは海外に行かれる機会はいかがでしょうか?
ビジネスやプライベートなど、多々あるのではないかと思います。
私のところにご相談に来られる方は、旅行に関しての規定を準備されていないことがほとんどです。
なぜ?というと旅行=プライベート=会社の業務ではなく個人の行動で立ち入る必要がない、という考え方のようですね。
本当にそうでしょうか?
今日は海外で起きた事件報道をもとに、旅行に関するセキュリティマネジメントをひも解きたいと思います。
中国人ビジネスウーマンが、娘とともにフィリピン南部で5/22、カラオケバーに乱入した武装集団に誘拐された、という事件が発生したようです。
【セキュリティマネージャービュー】
なぜ発生したか、どのように解決すべきかといったことは、ここでは割愛します。
ビジネスウーマンとあることから、今回の旅行はプライベートかもしれないが、ビジネスと無関係とはいいがたい背景があります。
大事なことはリスクマネジメントができていたかどうかです。
1、現地におけるリスク情勢を把握して行ったか
2、ビジネスにおいてのリスクはどれぐらいあったか
3、トラブルが発生した時の対応を用意していたか
上記3つは最低限行うべきリスクマネジメントです。
仮にこの女性が会社経営者とします。
現地において、社会/地域情勢、ビジネスの競合/紛争のリスクは、犯罪、災害、病気の観点から把握する必要があるでしょう。
例えば、現在フィリピンの一部地域では、イスラム系過激派を名乗る武装集団が活動しており、その勢力が少しずつ拡大しているという情報があります。
また、一部外国人に対しての反発も地域によってはあるようです。
もう一つ重要なのは現地のマフィアです。
日本のように法律で、などというのは通用しません。
そもそも法を順守する気などないのですから、法は無力ですよね。
また外国であれば病気の心配も必要です。
鳥インフルエンザなどのような感染症、さらに医療施設が日本のように充実はしていないでしょう。救急体制も同様です。
さて、では実際トラブルに巻き込まれたわけですが、対策が用意されていたかどうかです。
ポイントは、経営者がいなくなってしまったわけですから、顧客、会社、取引先、金融機関との対応はどうするのか、という事業継続計画(BCP)と、今回の誘拐であれば相手や現地関係機関との交渉/連絡といった、問題を解決するための緊急対応計画(FRP)の用意されたいたかどうかにあります。
海外への旅行というのはたとえ従業員のプライベートだったとしても、企業にとってもリスクの対象であるということがお分かりいただけると思います。
何よりもそうした対応を用意しておいて初めて、本当に従業員とその家族を守ることになると思います。