前回約束した通り、今回は日本と韓国の大学教授を詳しく比較してみます
整理してみたら考えたことよりかなり時間がかかりました。。(涙)
でも日本と韓国の大学教授についてこれくらい詳しく整理するところはないと思うので、
韓国の大学教授の一人として何年後にも興味がある方々のために整理します~
#日本の大学教授の種類
私は以前から日本大学の教授と交流していて、これからももっと交流を広げたいので、日本の大学教授に凄く興味があります
失礼のないように種類や名称を分かる必要もありますね
まず、ここから説明する日本の大学教授は私が色々聞いてみたり調べてみたりしてまとめたものなので、
実際とは違う可能性が高いです
もし、違うところがあればコメントで残してください
日本の大学教授システムは世界からみるととても独特だと言われています
個人的な意見にすぎないですが、
色んな日本文化で「徒弟式」が適用されているように大学教授システムにも「徒弟式」が適用されていると思います
基本的に、目上の人に「徒弟式」として入り、その人が席を外さない限り、上に上がれないと聞きました
「准教授」の場合、大学によって独立的な立場でもあり、教授の研究室で属している場合もあると聞きました
つまり、早く上に上がりたいなら他の大学に挑戦して任用するしか方法がないと言われました
あ!これは初めて知りましたが、日本では2007年に「助教授」を「准教授」と呼ぶようになりましたね!
「准教授」とは韓国にはない概念だったのですっきりしました
日本では講師をAssistant professorと呼ぶんですね!韓国とは全く違う!!
これは失礼にならないように気を付けないといけませんね。。
そして、韓国で「助教」はただ学生や卒業した学生がやる役割です
普通、学科別に学科助教があって、専任教授の授業を手伝ういわゆる学級委員みたいな役割が「助教」です
当然、講義や研究は全くせずただ行政業務を手伝うだけですね
#韓国の大学教授の種類
最初から言っておく必要がありますが、韓国の大学教授システムはめちゃくちゃ複雑です
下記に紹介することよりももっと色んな種類があります
あるサイトでは50種類くらいあるといいますが、
基本的に私が説明することだけ分ければ十分だと思います
まあまあ、これだけを説明しても頭が痛くなるくらい。。めちゃくちゃです
私が日本の大学教授に一番よく聞く質問は、
「韓国の助教授は日本の助教ですか?」という質問です
これを即答に説明するにはとても話が長くなるので、ここで整理して置く一つの理由になります
韓国の大学教授を理解するにはまず「専任・非専任」という概念と「定年トラック・非定年トラック」という概念を理解する必要があります
つまり、韓国の大学教授を大きく分類したら「定年トラック+専任」 >壁> 「非定年トラック+専任」 >壁> 「非定年トラック+非専任」という三つに分けられます
そしてこの段階一つ一つに普通では絶対超えない壁があります
この壁を超える方法は、ほぼ他の大学に任用を挑戦するしか方法がないです
「非専任」が同じ大学の「専任」に挑戦するのは大学によってできますが、
一度「専任」になったら同じ大学でトラックを変えることはできません
非定年トラックが定年トラックになる場合は、本当~に例外的にありますが、トラックそのものを変わるのは不可能です
1.「非定年トラック+非専任」
ここではほぼトラックという概念がないです
非専任なのでただの非専任教授と呼ばれます
ただ、韓国では「講師」は教授ではありません!
講師は、会社や機関などに属してない人の中で1学期に1~2科目くらいを担当します
兼任教授は、会社や機関などに属していながら1学期に1~2科目くらいを担当します
招聘教授は、会社や機関などに属してないけれともその分野で認められる経歴があれば1学期に3科目くらいを担当します
つまり、何科目の講義だけをして学科や学部の仕事に全く参加できません
研究教授は、専任教授たちが自ら給料を与えて雇用するもので、研究員を教授として呼んでくれる用語です
実際博士課程の学生や博士をすぐ卒業した人たちがやります
日本の助教と一番近いと思いますね
2.「非定年トラック+専任」
このグループが韓国の大学教授システムを複雑にする元凶とも言えますね
3番で言う「一般専任教授」を大学でたくさん任用するには負担があるので、
大学で一部の役割に重点を置いて任用する非定年トラック専任教授です
学科や学部の仕事に参加が制限され、全体教授会議にも参加できない大学が多いです
もちろん学生たちを直接管理する役割は「一般専任教授」が務めます
簡単に言うと、
産学重点教授は講義を最小限にして大学のためにプロジェクトをしてお金を稼ぐのが主な役割で、
研究重点教授は講義を最小限にして大学のために研究をして研究の実績を積もるのが主な役割で、
講義重点教授は講義だけを4~7科目担当する役割です
学科や学部の中で意見を整える必要がありますが、
このグループから一分の講師、兼任教授を選ぶ権利を持って、研究教授は能力さえあれば直接雇用できます
昇進して副教授になる場合もありますが、1~2年ごとに契約するのが普通で最大契約期間が決まっているのが一般的です
3.「定年トラック+専任」
このグループが韓国では狭い意味で本当の教授と呼ばれるグループです
「定年トラック=Tenure-track=テニュアトラック」
「定年トラックの一般専任教授」になると、最初は助教授になるますが、昇進条件を満足したら副教授と(正)教授になれます
これが大事な違いです
このグループだけに定年を保障される機会が与えられるということです
もちろん、落ちる場合もありますが、他のグループには最初から絶対に定年を保障される機会さえ与えられません
講義、研究、産学、学生たちを管理、学科や学部の仕事はもちろん全体教授会議に参加して意見を出せる強力な権利が与えられます
まあ、大学教授としてすべてのことができ、他のグループの任用に深く関わる権利も与えられます
なので、大学の中で特別な職責がない限り「定年トラックの一般専任教授」は、
助教授も、副教授も、(正)教授も同じ「平教授」として平等な立場で、ほぼ同じ地位を認められます
だからこそ、従ではなく行で並んで描きました
もちろん、経歴が違うので年給は違いますけれどもw
4.結論:韓国の大学教授は職級よりどのようなトラックなのかによって全く異なる
韓国では同じ「助教授」でも大学の中で全く異なる仕事を担当して、
全く異なる権力を持つようになります
あ!特に注意すべきところが英語の表記です
日本では「講師」と「助教」がAssistant professorになりますが、
韓国では「助教授」がAssistant professorになります
つまり、「韓国の助教授は日本の助教ではありません」
韓国の「助教授」は日本の「准教授」と一番近いと思いますが、韓国の「助教授」には色んな種類があるので、
Assistant professorという表記だけでは全く説明ができません
だから、韓国では本当の意味で上に上がるためにはそのたびに他の大学に任用を挑戦するしかないです
定年トラックの一般専任教授になるまで。。
本当に長文になりました。。。(涙)
久しぶりに?いや、このブログで書いたPOST中で一番長いかもしれませんww
まだまだ説明しない部分が多いですが、
ここまで整理して置くと何年後でも韓国の大学教授について知りたい方に少しでも役立とうと思いますw
修士課程に入り、2021年3月1日、「定年トラックの一般専任教授、助教授」にたどり着くまで7年かかりましたね。。
まあまあ、ほとんどは「定年トラックの一般専任教授」にたどり着けず、たどり着くとしても他の分野では私なんか比較できないくらい立派な方も15~20年かかる場合が多いので運がめちゃくちゃいいケースです
ゲーム開発者を辞めてゲームを学術的に勉強しようと思った時を今にもはっきり覚えています
東京のあるホテルで。。決心して7年かかったので、新型コロナウイルスが収束したらそのホテルにまた行ってみたいですね
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