パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa -96ページ目

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆ポルトガル写真、東京浅草写真

東日本大震災から、10年が経ちました。

2011年3月11日は、

19歳まで東北で育った私にとっても

特別な感情を抱かずにはいられない

一日です。

毎年のように繰り返しますが、

被害に遭われた方々には

心よりお見舞い申し上げるとともに、

お亡くなりになられた方々の

ご冥福をお祈り致します。

どんな言葉を尽くしても尽くし切れませんが、

せめて気持ちを込めて。

 

あれから10年。

当時私は東京にいて、

現在は渋谷にある

ピラティススタジオ・アランチャの

旧中目黒店でピラティス資格のクラスを

受講中に、その時は起こりました。

地震後、電車は止まって

再開の目途が絶たず、

その日はアランチャに泊まらせて頂くことで

駅やホームでの帰宅難民状態を免れました。

翌朝、動いている電車を

出来るだけ乗り継いで

自宅近くまで進むことに決め、

日比谷線で上野まで行き、

上野から浅草まで歩き、

つくばエクスプレス線で

これまで降りたこともない八潮まで進んで、

そこから自宅のあった松戸まで

徒歩で4時間ぐらいかけて

帰宅したのを覚えています

(当時はガラケーでナビもなかった)。

 

家族との絆や

普段当たり前にあることの有り難さを

感じることが出来たという人たちがいる一方で、

急いで連絡を取らなければならない人が

自分にはいないことに気付いたり、

逆に自分のところに連絡をしてくる人が

誰もいなかったり、

あえて目を伏せていた

孤独を再確認させられたという人たちも

少なからずいたのではないでしょうか。

(私も含めてですが)家族や身寄りの全くない、

あるいはないに等しい人間も社会にはいて、

有事の時や災害の後などは、

今まで曖昧にしてきた、

あるいは気付かぬふりをしてきた

自分の人的環境がリアルに炙り出されてしまう。

人それぞれ、実感した現実は

様々だろうと思います。

 

10年という節目であるこの年。

復興はどの程度進んだのだろうか。

そして自分はどう変化したのだろうか。

何を得て、何を失ってきただろうか。

何が見えてきて、

何が見えなくなっているだろうか。

今いる自分のポジションは、

当時の自分が想像出来ていただろうか。

集団から個人に至るまで、

それぞれがあの日からの10年を振り返る

いい機会になるのではないでしょうか。

 

震災の後、

部屋空間の消臭剤である

消臭力のCMが大きな話題となった

ことがありました。

ミゲル君という少年が

とあるヨーロッパの景色をバックに、

消臭力の歌を威風堂々と歌い上げる

あのCM。

すでにご存じの方も多いかもしれませんが、

ミゲル君はポルトガル人で、

バックの景色はリスボンの中心地にある

サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台という

場所でした。

1755年にリスボンでも大震災があって、

揺れや津波で6万人以上の方が亡くなり、

また多くの建築物が倒壊したのですが、

その繋がりもあって、

消臭力の販売元であるエステーが

リスボンで急遽CMを作成したそうです。

 

lisboa 2016

 

lisboa 2016

サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台/筆者撮影(2016年)

 

私は観光地っぽい場所は

あまり好きではないので、

それほど訪れてはいませんが、

観光写真撮影スポットとしては理想的な場所で、

リスボン市街中心が一望出来ますので、

新型コロナ禍が落ち着いて(落ち着くのか?)、

ポルトガルを訪れる機会がありましたら、

是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。