パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa -55ページ目

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆ポルトガル写真、東京浅草写真

東京オリンピックの男子サッカーで、

日本はニュージーランドをPK戦の末破り、

辛くもベスト4進出を決めました。

キャプテンの吉田麻也選手が

試合後のインタビューで、

相手がニュージーランドに決まり

普通にやれば勝てるという雰囲気を

危惧していた、

というコメントしていました。

私も2002年日韓ワールドカップの

対トルコ戦のような空気を懸念しながら

テレビ観戦しましたが、

試合はいくらボール支配率が高くても

決められるところで決めておかないと

こうなる、という典型的な展開で、

最後のPK戦は逆に安心して

見ていられました。

PK戦はもうどちらに勝利が転がっても

恨みっこなしなのですが、

やはりここぞというところで、

これまでの経験や技術がものを言うもので、

勝利には必然性がありました。

 

ニュージーランドはオールブラックスの

ラグビーが有名で、

オールホワイツのサッカーは

あまりピンとこない人も多いかもしれません。

ラグビーは周知の通り、

フィジカル・コンタクトが激しく、

怪我のリスクが高いスポーツですが、

このリスクを避けるように

サッカーの方に目を向ける傾向が、

もう何年も前から

ニュージーランド国内で見られるようになり、

サッカー人口が増加しました。

ニュージーランドにはプロリーグがなく、

オーストラリア主導のプロリーグ

A-Leagueにおいて唯一、

北島の都市ウェリントンを拠点としている

Wellington Phoenixというチームが

参加しています。

国内はアマチュアリーグ中心ですが、

オーストラリアがアジア枠に移ったおかげで、

毎年行われるトヨタカップには必ず

ニュージーランドのチームが出場し、

これを狙った日本人選手が

ニュージーランドのチームとの契約を目指して

ワーキングホリデーのビザを取って渡航する、

というケースはサッカー界では

すでに知られた流れになっています。

今回の日本戦を見ても分かるように、

試合の戦略、戦術は

緻密にマネジメントされており、

以前のように体格を利用した大味なプレーは

ほとんど選択してきません。

代表メンバーもA-leagueはもちろん、

MLS(メジャーリーグサッカー)や

欧州リーグで活躍する選手ばかりで、

決してイージーな相手ではなかった

ということが再確認出来ます。

(ちなみにDFのナンド・パイナケル選手は

 ポルトガルのリオ・アヴェ所属)

 

そんなニュージーランドはグループリーグで

韓国とも対戦しましたが、

そこでスポーツ界にとって

決して無視出来ない出来事がありました。

0-1で敗れた韓国の選手が試合後に

ニュージーランドの選手との握手を拒否、

世界からバッシングを受け、

韓国でも大問題となりました。

プロとして顔を表に出している以上、

お金を出して見ているお客さんもいますし、

出資しているスポンサーも存在します。

プロのアスリートとして、

最低限のスポーツマンシップや振る舞いは

常に配慮しなけらばならないですし、

見られているという意識がないのであれば、

何もプロでプレーする必要はありません。

さらには、世界中が注目する大会の中で、

東アジアの選手が

こういった行為をしてしまうことで、

東アジア全体の印象が悪くなってしまいます。

ただじゃなくとも黄色人種として

カテゴライズされている中で、

新型コロナウィルス感染拡大の後で

特に注目されている

アジアンヘイトからも分かるように、

欧米人には東アジア人の見分けはつきません。

私もポルトガルを訪れた際、

リスボンの街中で通りすがりに知らない人から

“ジャッキー”とつぶやかれたり、

“シネース(中国人)”と叫ばれたりしたことが

随分前に何度かありましたが、

彼らにとっては日本人も中国人も

韓国人も全て、見た目は同じに見えます。

プロアスリートはもちろん、

大袈裟に聞こえるかもしれませんが

一般人も欧米人と接する場合、

自分の振る舞いが

東アジア人全体の印象として相手に伝わる、

という意識を持たなければなりません。

こんなご時世だからこそ余計に、

このような行為には

配慮が必要だと感じます。