“すべてのスポーツの基礎は有酸素運動”
53歳にして現役を続ける
サッカー三浦和良選手が
自身のコラムで以前おっしゃっていた言葉。
ボディビルのような特殊な競技を除いて、
スポーツと言える競技において
有酸素運動は欠かすことの出来ない
メニューの一つだと思います。
筋活動をするために必要なエネルギーは
筋肉の中にある
ATPという物質の分解によって生じます。
このATPを再合成するシステムとして
短距離ダッシュなどの
高い強度の運動にエネルギー供給する
リン酸システム、
800m走や数十秒の連続するプレーなど
やや高い強度の運動で
炭水化物を分解してエネルギーを生み出す
解糖システムは
酸素を使わずに行われるもの。
これらのシステムではエネルギーを
一瞬~数十秒で使い果たしてしまうので、
速やかに再合成したり
疲労から回復させるために働くのが
酸素を使って炭水化物や脂肪を分解して
エネルギーを得る有酸素システムです。
有酸素といってもランニングのような
長い距離をゆっくり走るといった
役割しかないわけではありません。
強高度の運動を連続して行うための
下支えとして有酸素システムは働いてくれます。
特に現代サッカーにおいて
強いチームと弱いチームの
フィジカル面での境界線として、
強高度の運動をどのくらい
繰り返し行うことが出来るかが
大きな差として現れます。
“ピッチャーにランニングは不要”
と言って一時物議を醸した
野球のダルビッシュ有投手の発言も
かつてありましたが、
野球においても例外ではありません。
もちろん競技によってどの程度必要かの
加減、調整は必要ですが、
ダルビッシュ有投手も有酸素運動そのものを
不要と言ったわけではないと思います。
例えば筋トレでも
1セットをレップ数15~20の回数で行い、
筋持久力にアプローチしたトレーニングを
行うことも可能で、
何もランニングやウォーキング、バイクだけが
有酸素運動ではありません。
“すべてのスポーツの基礎は有酸素運動”
リン酸システム、解糖システム、
そして有酸素システム。
この3つのシステムを三角形として捉え、
有酸素システムが一番下のベースにある。
そう考えて、
有酸素運動をそれぞれのスポーツ競技の
特性、必要度に応じて取り入れて下さい。