現在行われている
全国高校サッカー選手権大会において、
ロングスローが物議を醸しているという。
優勝候補の青森山田がロングスローから
3ゴールを挙げた試合があり、
論議に余計拍車がかかったようだが、
ネットの記事を見て正直、
個人的には思わず目を疑った。
異議を唱える声として、
どうかと思う、とか、
正直嫌い、つまんねぇ、
アンチフットボールだ、
などというものがあり、
それらに反論するコメントとして、
何がダメ?、ルール違反じゃない、
十分なトレーニングの成果、
立派な戦術だ、
などの投稿があるという。
サッカーライターを名乗る方のコメントとして、
ルール上問題があるわけではなく、
好き嫌いの主観の問題で、
賛否両論あるのは健全だ、
といったものもあった。
ルール上は問題はなく、
好き嫌いの主観の問題で、
賛否両論がある。
これに似たような論議で昔、
同じ高校のスポーツシーンにおいて
世間を騒がせたことがあった。
1992年、全国高校野球選手権大会において、
星稜高校の4番打者だった
元ヤンキースの松井秀喜選手に対し、
明徳義塾のエースが5打席連続で敬遠し、
試合後にマスコミが大きく取り上げて
社会現象となった、あの騒動。
野球において敬遠はルール上問題はなく、
好き嫌いの主観の問題で、
賛否両論がある。
敬遠の部分をロングスローにすり替えれば、
今回の論議に類似するだろう。
ただ敬遠の場合、
守備側が勝負を避けた逃げのイメージがあり、
攻撃における戦術の一つである
ロングスローの性質とは大きく異なる。
ロングスローを批判する人たちは、
フットボール経験者ではない
のではないだろうか。
フットボールについてあまり精通しておらず、
フットボールは足でやるものだという
浅い概念がイメージにこびりついていて、
自分がフットボールについて無知であるという
自覚がないのではないだろうか。
どの監督だったか覚えていないが、
スローインは唯一手でボールを扱えて、
正確にボールを選手に送れるので、
この戦術を有効に使わない手はない、
と語っていたことがある。
スローインで遠投出来る
フィジカルを持った選手がいて、
長身でヘディングの強い
選手がいるのであれば、
そこをターゲットにして直接ゴールか
セカンドボールを狙わせるという戦術の
どこに批判する要素があるのだろうか。
フットボール経験者なら常識の範疇で、
論点が理解出来ないだろうし、
好き嫌いの主観はいいとして、
賛否で語ることではない。
海外サッカーでもロングスローを
重要な戦術の一つとして扱うチームもある。
海外メディアはこのロングスローについて
賛否両論が出ている日本の状況を
どう見るだろうか。
首を傾げて両手を広げ、嘲笑するに違いない。
こんなことで若いタレント溢れる
サッカーの大会に水を差してほしくないし、
フットボールが文化になっていない日本の
無知な世間の声など気にせず、
普段の計算されたトレーニングの成果を
堂々と披露してほしい。