パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa -103ページ目

パーソナルトレーナー/写真作家 古川貴久 【Personal Trainer / Photoartist】 Takahisa Furukawa

◆ピラティス・マスターストレッチ・ウェイトトレーニング
◆ポルトガル写真、東京浅草写真

先日ウルグアイのサッカーリーグにおいて、

ペニャロール所属の黒人選手

デニス・オリべーラが、

対ナシオナル戦で不調だったことを理由に

ネット上で執拗に差別的な中傷を受けるという

ことがありました。

 

これを受けて選手たちが団結して

メッセージ動画を作成し、

普段SNS上で簡単に発する言葉が

どれだけ相手を傷つけているかを

強く訴えています。

 

参照「Augustin Oliveros」Twitter

 

参照「Diego Godin」Twitter

 

スポーツ界であろう一般社会であろうと、

あらゆる種類の差別や誹謗中傷は

コミュニケーションを根本から破綻させ、

それらを受けた側の

覇気や勇気を奪ってしまう。

良いことなはずがないのですが、

一方で、サッカーの世界において、

厳しい批判や環境が選手を育てる

という側面も少なからずあります。

 

今は昔と違い、

インターネットやSNSの普及によって、

一度世間の批判のターゲットとなると

その規模の大きさが比較にならないので、

その側面を容易に現代に

当てはめることは難しいかもしれません。

ただ厳しい批判や環境が

南米や欧州のサッカーの発展を

下支えしてきたことは

周知の事実ではないでしょうか。

 

差別用語として思い浮かぶのは、

ポルトガル語の“ジャポネス”という言葉。

意味そのものは“日本人”ですが、

一方で“サッカーが下手な人”という俗語として、

ブラジルでは浸透しています(していた?)。

三浦和良選手が高校を中退して

ブラジルに渡った時代は、

この言葉を周囲から

散々言われていたであろうことは

想像に難くない。

私事で恐縮ですが、私が大昔、

ブラジルにサッカー留学をしていた頃に、

とある練習試合に参加した時のこと。

行われたのがかなりの田舎町で、

サッカーの試合が生で観られる機会は

滅多になく、

練習試合とはいえ観客席は

そこそこの人数で埋まっていました。

中には酒に酔い、

ドラッグでラリった連中もいて、

たった一人でピッチに立っていた日本人は

恰好のターゲットになってしまった。

私がちょっとでもミスをしようものなら、

これでもかと批判と差別を含んだ

ブーイングを浴びせてくる。

たかだか田舎町の練習試合でさえ

そうなのだから、

プロともなればその規模は計り知れない。

しかも現代は観客席、メディアだけではなく、

インターネットやSNS上での

一般ネット人の誹謗中傷を

見聞きすることになる。

昔の常識と今のマネジメントは分けて

アジャストしなければならないのかもしれません。

 

先日、総合格闘家の青木真也さんが

ツイッターで、

「僕も人間ですって言ったらプロでも何でもない。

 誹謗中傷、罵詈雑言はどんとこい」

とツイートしているのを目にしましたが、

現代の潮流の中で全てのプロアスリートに

この考え方を当てはめるのは難しい。

ただ、批判が全く存在しない、

自分の輪郭が曖昧になるような

甘い世界の中では

アイデンティティは浮かび上がらないし、

強くもなりようがないというのは、

どんな時代であろうと

自明の理ではないでしょうか。