普段の生活の中では、あまり意識がされない呼吸。身体動作の習慣やストレス環境によって、知らず知らずのうちに呼吸は浅くなりがちです。特に現代社会において、パソコンやスマホなどのデバイスによる姿勢の乱れが起因となるケースは誰にでも起こることです。姿勢の乱れは、呼吸の質を下げ、自律神経機能や精神面に少なからず影響を及ぼします。普段、何気なく行っている小さなことで、生きている限り続けていく習慣にこそ、軽視出来ない要素が潜んでいます。
セミナーを担当して下さったトレーナーさんは、“ライフスキル”という言葉を使われていましたが、日常生活において、どういった習慣をもって過ごしているかというのは、まさに“スキル”ではないでしょうか。言うまでもなく、日々の積み重ねによってその人の現状は形成されます。身体のコンディションがあまり良くないという方は、食事や睡眠だけでなく、姿勢や呼吸といった小さな習慣に、意図的にアプローチすることも必要な視点ではないかと思います。
また、呼吸の重要性は一般の方だけでなく、アスリートにとっても大事な要素です。呼吸が浅ければ疲れやすくなりますし、疲労回復の能力も落ちます。呼吸の浅さによって背中の筋肉などが過緊張を起こせば、力の連動性が失われ、パフォーマンスの低下や怪我のリスクにも繋がります。怪我の内的要因の一つとして、血流の低下がありますが、改善には呼吸が有効です。鼻から静かにゆっくり吸って、しっかり吐くことで血流が活発化し、拡張しやすくなります。アスリートにこそ、意図的な呼吸へのアプローチは肝要ではないでしょうか。
今回のセミナーを通して、私自身も呼吸や立ち姿勢、座り姿勢、視線の高さなどを見直すことが出来ました。ストレスの多い環境の中で、逃げられない状況においても、いかに内的要因を減らしていくか、改めてヒントを頂けたと思っています。
