まぁ、このブログもついに小説までレビューすることになりました。

最初のレビュー(雑記)する小説は、とっても感動出来る作品で、老若男女関係無く誰でも泣けます。

サイズは、文庫本より少し大きめって感じで、厚さは結構有りますが、実際に読むと三時間ちょいで読み終わりました。

まぁ、色々なバージョンが出ているようですが、青木和雄さんが書いた作品ならどれも同じだと思います。

 

では、早速内容に。

 

「おまえ、生まれてこなきゃよかったよな」

 

十一歳の誕生日にあすかは、声を失ってしまう。

母と兄のたった一言だけで、あすかの声は出なくなってしまう。

そんなあすかの異変に、一番初めに気が付いたのは、学校の担任の橋本先生でした。

橋本先生は、あすかを助けようと必死に努力します。

結局、兄にいじめられていたあすかは、兄の改心によって、祖父母の所に行くよう勧めます。

 

あすかは、祖父母の所で、色々なことを学びます。

そして、声が出るようになり、家に戻りますが、転校するとのこと…。

転校先の学校では、思ってもみなかった事ばかりが…。

しかし、あすかは、祖父母の家で学んだことを生かし、周りの人間を変えていきます。

周囲の人と人との繋がりに感動し、学校生活のよくある問題に立ち向かうあすかは、最初の頃の人とは思えないくらい成長していました。

 

と…。まぁ、簡単なあらすじはこんな所ですが、少し「加奈」に似ているような気がします。

たて続きに不幸が起きるシーンは、泣けますが、それを受け止めるあすかの姿にも泣けます。

 

学校でよくある、いじめ問題の場合。

教師まで生徒と寄ってたかって、一人の女の子をいじめます。

勿論あすかはその子を助けます。

でも、今度はまたいじめられていた子が、いじめた子に仕返しをしていたのです。

それを見て、あすかは学校改革をしようと周りの友人たちと行動に出ます。

 

文章はとても読みやすいです。

だから、子供向けにもなるけど、ある程度高学年にならないと、意味があまり伝わらないと思います。

生きるってなんだろう?

幸せってなんだろう?

そんなテーマには、簡単な解釈で有っても、実はもっと深い意味が隠されていて、それを読み取れるか、どうかです。

だから、この本は、沢山の大人に読んでもらいたい。

 

この世の中の、教育現場の真実。

社会の矛盾。

一人の女の子が立ち上がるだけに、どれだけの勇気が必要なのか。

その悲惨さを何ページにも渡って描かれています。

 

ハリーポッターとか、そんな分厚い本を読むより、こっちの本を読む方が、断然為になると思います。

 

多くの人に読んで頂きたい、そんな一作。

読む人には、必ず涙を誘うことでしょう。

そして、心に響くものが必ず有ります。

素直に受け止めて、泣きましょう。

 

「おこるときは、おこって、泣きたいときは、泣く」