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Get Up And Go !

音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ






Pop LiFe Pop FiLe #54
10月4日は天使の日。今回のキーワードは天使(Angel)です。曲タイトルに Angel を含む曲は相当数あります。なので、パッと思いついた曲を3曲ほど。 もちろん好きな曲です。


EURYTHMICS / There Must Be An Angel (1985)
’83年にヒットした「Sweet Dreams」という曲を聴いた時、「またシンセ駆使の80年代型エレクトロ・ポップかよ」が最初の感想でした。無機質で近未来を感じさせるような曲。それがヒットした要因だとは思いますが。

路線変更なのか元々の資質であったのか、’85年のアルバム『Be Yourself Tonight』でユーリズミックスは大きく変わります。あのアルバムで聴けるソウルフルで感情豊かなアン・レノックスのヴォーカルは、付け焼刃とはとても思えないので、ほんとにやりたかった方向へと舵を切った、ということなのでしょう。

高揚感を伴った恋愛感情を「私の中で天使が遊んでいるよう」という歌詞で表現した「There Must Be An Angel」。間奏のハーモニカはスティービー・ワンダー。 これがすごく効いています。





AEROSMITH/ Angel (1987)
80年代後半、エアロスミスはほとんど過去のバンドのように語られていました。ドラッグがアーティストの才能をダメにした話はよくありますが、エアロスミスの場合は凄まじいものです。

過度のドラッグ使用で自己制御を失ったスティーブン・タイラーとジョー・ペリーは、ステージ上で殴り合いのケンカまでしています。ジョー・ペリーはバンドを脱退。さらにスティーブン・タイラーは、酒によってステージで昏睡。ブラッド・ウィットフォードも脱退。

このままではダメになると、メンバーで話し合いを持ったところがこのバンドの凄いところ。メンバー全員が施設に入って体をクリーンにし、オリジナル・メンバーで再集結。1987年のアルバム『Permanent Vacation』で復活、大ヒットします。「Angel」「Dude」といった曲ではヒットメーカーであるデスモンド・チャイルドをソングライターで起用。プロデューサーはボン・ジョヴィをスターダムに押し上げたブルース・フェアバーン。崖っぷちからの全力投球です。なんともドラマチック!

この曲のPV映像を見るたびに、彼等に再び天使が舞い降りたんだなと思います。





J. GEILS BAND/ Angel In Blue (1981)
J.ガイルズ・バンドは、もともとがアメリカのストーンズと評されていた、R&B や ブルースに根ざしたロックン・ロールを演奏していたバンドです。地味ながら玄人好みであったバンドが、ポップ路線へと転換して放ったのが "ナーナナナナナー♪" でお馴染みの「堕ちた天使(Centerfold))です。

82年に全米1位となったこの大ヒット曲によって、日本でもバンド名が広く知れ渡るようになります。テレビCMで使用されたこともあるので、おそらく誰もが一度は聴いたことがあるはずです。そしてアルバム『FREEZE FRAME』には、もう1曲 天使を題材にした曲があります。それが「Angel In Blue」、アルバム中、最も好きな曲です。

アルバムから3枚目のシングルとしてリリースされたこの曲は「彼女はバーを渡り歩いて踊る、テーブルの上のダンサー」と歌っています。邦題は "悲しみのエンジェル" 。 哀愁を帯びたメロディと 青をまとった天使(Angel In Blue)というタイトルからも、薄幸な天使の姿が思い浮かびます。PV映像にはマリリン・モンローも登場します。






天使とは、天界から地上へと派遣された神の使いを指します。天使のダミエルは、空中ブランコ乗りの女性マリオンに恋をしてしまい、永遠の命を捨てて人間になる道を選びました。あなたが出会った人たちの中で、この人はかつて天使であったに違いない、と思った人はいますか?
ヘ(・_・ヘ)