
4月25日、日本武道館にて開催されたシンディ・ローパー 『Girls Just Have Fun: Farewell Tour』に行ってきました。6年ぶり15回目の来日ツアーです。
Farewell。 別れを意味する言葉です。今回を持って来日公演は最後になるとのこと。今回の来日公演が発表されるや、チケットはすぐに完売。 追加公演もチケットを取ることが出来ず諦めていたのですが、再追加公演の決定によって、なんとか行くことが出来ました。結果的には最終日に行けたわけで、幸運であったと思います。座席のほうもステージ全体が見渡せる1階スタンドの良席でした。
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4月25日 セットリスト
1.She Bop
2.The Goonies 'R' Good Enough
3.When You Were Mine
4.I Drove All Night
5.Who Let in the Rain
6.Iko Iko
7.Funnel of Love
8.Sally's Pigeons
9.I'm Gonna Be Strong
10.Sisters of Avalon
11.Change of Heart
12.Time After Time
13.Money Changes Everything
- encore -
14.Shine
15.True Colors
16.Girls Just Want to Have Fun
個人的には1986年の初来日公演以来、6回目のシンディ・ローパー・コンサート。どれも思い出深いライヴですが、華やかさや豪華さにおいては、僕が参加した中では今回のライヴが一番であったと思います。最後の来日公演ということで、親日家のシンディ自身が相当に力を入れたのだと思います。パフォーマンスは常に全力投球のひと。照明やステージ背景の映像などの演出面においてということです。



シンディ自身がMCで、音楽とヴィジュアルアートの融合といったことを話していました。曲ごとに映像が変わる演出。原色中心の映像だけでなく、モノクロの背景にシンディの真っ赤なシャツが浮かび上がる、いわゆるパートカラー効果を狙った演出もありました。
またステージ衣装も何度も変えるといった凝りよう。ヴィジュアル面でも聴衆を飽きさせるどころか、常に目をステージに惹きつける演出です。ライヴ中も撮影OKということで、皆さん美しい演出をスマホに収めていました。写真では伝わりにくいかと思いますが、本当にシンディ・ローパーらしさ感じる美しく華やかな演出だったんですよね。



アンコールの「Shine」と「True Colours」では用意されたセンター・ステージで歌っています。シンディ・ローパーは常に大衆に愛されてきたアーティストです。いつも好んで客席に降りてきて歌う人です。四方を聴衆に囲まれて歌うセンターステージが、最も似合う歌手だと思います。
初めての来日公演で歌った「True Colours」の事をMCで話していましたが、皆が一緒に歌ってくれたことが忘れられず、その時から日本が好きになったのだそうです。僕もその時のことははっきりと記憶しています。シンディの親日家ぶりにはたくさんのエピソードがありますが、それはまたいずれ記事にしたいと考えています。
アンコール最後の「.Girls Just Want to Have Fun」では、メンバー全員が草間彌生さんデザインの衣装を着ての演奏となりました。



歌手シンディ・ローパーの魅力は、表情豊かな歌唱と伸びやかな高音にあります。現実的には高音部で苦しそうに歌う場面もいくつかあり、やはりこのあたりにもツアーをやめる要因がありそうです。
僕が見てきたシンディ・ローパーは、踊りながらステージの端からは端までを移動し、時に転げまわりながら歌ってきた人です。汗だくになって歌う彼女も見たことがあります。全力投球どころか120%の力をステージに注いできた人だと思うのです。長時間ステージで歌うことには、体力的な限界もあるのだと思います。
日本語の通訳をつけたMCでは、「チャプターは自分で作っていかなければならない」と話していました。現在ミュージカルの作詞作曲も手がけているわけで、進むべき次の章は見えているのだと思います。デビュー以来のファンとして、今後の活動も見守っていきたいと考えています。


今月に入って、『Let The Canary Sing』という、シンディ・ローパーの長編ドキュメンタリーが上映されました。情報を見落としてしまい観れなかったのですが、4月22日にMTVで放映され観ることが出来ました。シンディ本人はもちろん、弟や姉、関係者のインタビューによって、シンディ・ローパーのルーツ、成り立ちを掘り下げていくという内容です。
5月3日(19:00~21:00)、13日(00:00~02:00)にもMTVで放映が予定されているので、興味のある方にはすすめます。
映画のサントラ盤にはシンディ・ローパーの無名時代のバンド、ブルー・エンジェルの曲「I'm Gonna Be Srong」も収録されていて、今回のライヴでも演奏されました。埋もれさせてしまうにはもったいない素晴らしいバラードです。
近いうちに、初来日公演を含む過去のシンディねぇさんのライヴについても記事にしますので、またよろしくね
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