
Pop Hits of 1972 ①
70年代に米英でヒットした曲、とりわけ1972年にヒットした曲には名曲が多いと言われています。これは一般論で異論を持つ人も多そうですが。そんなわけで今回は誰でもが知ってそうなベタな選曲で、1972年の全米No.1ソングを。
THE CHI-LITES / Oh Girl
シャイライツは、シカゴのスイート・ソウルを代表するグループです。楽曲がロマンチックで、日本では「Oh Girl」のような甘いバラード・ナンバーが特に人気があります。グループ名の THE CHI-LITES には、シカゴ (=CHI) の灯火(=LITES)という意味があるそうで、グループ名からしてロマンチックです。70年代の楽曲を聴くと、どこかほろっとするような感じを受けます。「Oh Girl」などまさにそうですね。
シャイライツは、この曲で1位を獲得するまでに12年の時間を要したそうです。苦労人の集まりということ? グループ存続のためにメンバーチェンジを繰り返したあたりは、日本で言うと、昭和歌謡のムードコーラスグループと共通するものがありそうですが。
NILLSON / Without You
ニューヨーク生まれのシンガー・ソングライター、ニルソンのヒット曲と言えばまずはこの曲でしょう。英米でNo.1となった、ニルソン最大のヒット曲です。ただし、この曲はにニルソンのオリジナルではないんですね。曲を書いたのはバッドフィンガーのピート・ハムとトム・エバンスです。
「君なしで生きてはゆけない」という歌詞は、甘いラヴソングというわけではなく別れを歌っています。ゆえに歌い上げるニルソンの歌唱は切実に響いてきます。後にマライア・キャリーもカバーしていますが、ニルソンのアレンジに沿って心の痛みを表現しています。
作者であるピート・ハムとトム・エバンスは、悲劇的な死によってこの世を去りましたが、ニルソンの歌唱によってこの曲は世に知られることとなりました。永遠の輝きを放つ名曲と言ってもいいと思います。
NEIL YOUNG / Heart Of Gold
ニール・ヤング最大のヒット曲です。邦題は「孤独の旅路」です。見かけは厳ついニール・ヤングも、この曲を発表する少し以前に精神的に不安定となり、入退院を繰り返していたそうです。黄金の心を求めて孤独な男が放浪する内容の歌詞は、この頃の彼自身の心を投影しています。
繊細なアコースティック・スタイル。ハード・ロック。ロカビリー。そうかと思えばエレクトロニクスを大胆に導入したり。様々なスタイルの音楽を作り続けたニール・ヤングですが、曲の根底にはいつも、何によっても流されまいとする生々しい心の叫びのようなものがあります。
高校時代、英語の教師がこの曲の歌詞の意味を授業で教えてくれました。あの時、彼が10代の僕らに何を伝えたかったのか。今はよくわかる気がします。
70年代は多くの名曲を生み出しました。とりわけ1972年は、チャートで1位となった曲のみならず、それ以外にも名曲の宝庫と言ってもいいほどにいい曲があります。
何回かやる予定です。よろしくね (^-^)v
