Pop LiFe, Pop FiLe #26 | Get Up And Go !

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音楽を中心に、映画、文芸、スポーツ など・・・。

より高く! より深く! けれど優雅に・・・ 冗談も好きなんですけどね (*゚.゚)ゞ





THE BEATLES / Magical Mystery Tour (1967)
映画『Magical Mystery Tour』の主題歌として、ポール・マッカートニーが書いた曲です。「さあ、みんなでツアーに出よう!」と、アルバム冒頭で呼びかける、オープニング・テーマらしい曲です。 ポール・マッカートニーはすぐに、曲の景気づけとしてホーンを入れることを思いついたそうです。

ポールは最初4人のトランペット奏者に、フレーズをハミングによって伝えたそうですが(ポールは譜面の読み書きが出来ない)、それが上手くいかずジョージ・マーティンの力を借りて、ジョージのピアノと共にブラスのパートを考えることにしたそうです。

ところがその出来上がりが遅かったために、ギャリー・ハワースというトランペット奏者は待ちけれずに管楽器のパートを自ら書き、結局はそれが採用になったとのこと。ビートルズでも、そんな形で曲が完成することもあるということです。

前回記事にしたブラス・ロック・バンドの代表格 シカゴは、この曲を気に入っていて、71年の来日公演で演奏しています。2023年にはシングルとしても発売されています。





STEVIE WONDER / Sir Duke (1977)
1976年、スティービー・ワンダーの代表アルバムであり、ロックの歴史に残る名盤『Songs In The Key Of Life』が発表されました。このアルバムは僕もリアルタイムでの記憶があります。

「Isn't She Lovely (可愛いアイアシャ)」「I Wish」等と共に、"愛するデューク" という邦題のついた「Sir Duke」は、ラジオの洋楽番組でよくオンエアされていたのを憶えています。『Key Of Life』は、ファンキーなモノ、ポップなもの、ジャズ、バラード . . . と多様性に富んだアルバムですが、その中でもインパクトという意味では、イントロからしてホーンの強力な「Sir Duke」でしょう。1977年 全米チャートで1位となっています。

スティービー・ワンダーの憧れであるジャズ界の天才・デューク・エリントンに捧げられた曲です。





THE BOO RADLEYS / Wake Up Boo ! (1995)
イギリス・リヴァプール出身のギター・ポップ・バンド、ブー・ラドリーズ。 95年発表のアルバム『Wake Up』に収録。 シングルとしてはイギリス最高位9位を記録するヒットとなっています。「BEAT UK」という、日本では深夜にテレビ放送されていた音楽番組のチャートでは1位となったため、記憶に強く残っています(英・ヴァージン・メガストアーズのチャート番組)。

ホーン・セクションはポップな楽曲で上手く使われると、曲としてパワー・ワップするんですよね、その典型のような曲です。気分が高揚して元気が出ます。そしてメロディにはどこか甘酸っぱさもあって、イギリスらしい情緒も感じさせる曲です。

この時代のUKチャートを見ると、オアシスやストーン・ローゼズ、ブラー等がヒットしていて、この曲もそういったブリット・ポップ台頭の流れの中で生まれた曲と言えるかもしれません。






今年に入ってから気持ち的に沈み込む出来事が多くなっています。2月は2月で、寒くて縮こまることも多く、また景気も例年良くないんですね。せめて音楽を聴いている瞬間だけでも、明るくいきたいものです。音譜