憧れる習い事は?
▼本日限定!ブログスタンプ
8月28日はバイオリンの日だそうです。由来は知りません。お題は "憧れる習い事は?" です。
子供の頃はピアノに憧れたんですよ。小学校の低学年の時だったか。 母親に 「ピアノ習いたい」と直訴したこともありました。 一蹴されました。「何? この子は。何を言っているの?」 って感じで。 ま、学校から帰るとランドセルを投げ捨ててすぐに遊びに行き、膝を擦りむいて帰ってくるガキタレを毎日見ていたら、当然そうなるわな。でもクラスにいたんですよ。ピアノを弾ける奴が。ちょっと花輪君 風のね。 そういうわけです。
結果として母親は "習い事" に反応して、お習字に行かされることとなりました。書道ですね。 机に椅子とかじゃない、長い机の前、皆で正座して筆で字を書かされる古典的なスタイルのやつです。親にしてみたら「この子は落ち着きがないので」 ってことだったのでしょう。週1回とはいえ苦行でした。
こういうの、なんて言うんだ?
藪をつついたらヘビが出た。 キジも鳴かずば撃たれまい。参らぬ仏に罰は当らぬ。 どれも違いますよねぇ。 裏目に出る。そうだ、これが一番近いのか!
大人になり働くようになってからポピュラー・ピアノ教室に通ったのは、単にビリー・ジョエルへの憧れからだけではありません。 子供の頃からのそういった思いからくるものもあったのですよ。復讐みたいなもんか。

くだらない前置きが長くなりましたが、バイオリンです。

デイヴィッド・ギャレット / David Garrett
1800年代に実在した伝説のヴァイオリニスト、パガニーニを描いた『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』という映画があります(2014年公開)。 当時 話題にはなっていたので、観に行ったのです。
その映画で主役を演じたのが、現代最高のヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレットです。映画での演奏シーンは吹き替えではなく、ギャレット自身が演奏しています。何といっても容姿がかっこいい! モデルで収入を得ていた時期もあるそうです。当日は女性客の多さに少し驚いたのですが、それは納得できるものでした。
デイヴィッド・ギャレットは、ドイツ出身のアメリカ人で現在42歳です。 欧米ではスーパースターと言われたギャレットも、最近は日本に活動があまり伝わってきません。 昨年はアルバムをリリースしているようですが。 『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』が公開となった頃は、ジャパンプレミアムも行われ来日。その頃は話題となったこともあり、映画を観に行ったのです。
父親がヴァイオリン教師だったこともあり、熱心で厳しく指導されたそうです。ジュリアードも出ているので、基礎的なものは確かなのだと思います。ヴァイオリンについての技術的なことはわかりませんが、超絶技巧で奏でられる表現力の豊かさは伝わってきます。ロックを感じます。
ギャレットの音楽は、クラシックに基礎を置きながらも、ジャンルを超えたものです。ヴァイオリンの持つ可能性を広げようとしているのがわかります。 ルックスの良さを生かして、魅せることを意識しているようにも思えます。個人的にはそういった所も好きなのですが。
ジュリアードに入学したのも、父の指導から逃れたいというのがあったようです。 伝統を大切にしながらも、それを突破したいという姿勢が見られます。「現代のパガニーニ」と言わているのはそういったところからなのでしょう。
