今日は黒の日 | Get Up And Go !

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今日 9月6日は (く)(ろ)の語呂合わせによって「黒の日」だそうです。そんなわけで勝手に「ARB の日」と制定させていただきます。初期のARBは黒のイメージが強かったんですよね。

ARBがロック・バンドとして少しづつ認知されていった80年代初頭頃というのは、都内でもパンクバンドの活動が盛んになり始めたころと重なります。だいたいがパンクスのファッションって、黒を基調としたものでしたが、ライヴ会場で見たARBのファンたちの色彩も黒でした。初期のARBはパンク色が強かったんですよ。

1981年に久保講堂で行われたコンサートが、最初に体験したARBのライヴです。ちょうど3枚目のアルバム 『BOYS & GIRLS』 がリリースされた頃ですが、あの緊張感のあるライヴは体験と呼ぶにふさわしいのかなと。同じ年に新宿ロフトでのライヴも体験しているのですが、こちらのほうがさらに緊張と興奮と黒ずくめの度合いが強かったです。興味のある方は過去記事にしているのでよろしかったら。
Tokyo City は風だらけ



BOYS & GIRLS (1981)


黒という色の一般的イメージってどういったものでしょうか。「黒い」という表現は「暗い」という意味からの転用とする説もあるので、マイナスのイメージはありますよね。「悲しみ」「孤独」「恐怖」「抑圧」 などなど。

ポジティヴなイメージとしては 「威厳」「重厚」「強固な意志」「高級感」と言ったところでしょうか。ARBの場合は、「強固な意志」や「威厳」といったものは音楽から感じられるし、バンドのイメージ戦略として打ち出していたのは、アルバムのジャケットデザインからも伺えます。





加えてARBの場合は、赤との組み合わせ効果が重要です。黒地に赤というパターンが多いです(あるいは赤地に黒)。赤って「情熱」「活力」「怒り」「血」といったイメージを持ったインパクトの強い色で、使い方の難しい色でしょ。色々調べてみると、赤と黒の組み合わせというのは、作品にメッセージ性を持たせたい場合に使う配色のようです。

これはなるほどと頷けます。ARBの音楽って社会生活の中で生まれる問題意識を、石橋凌の鋭くえぐるような歌詞と力強い歌唱で説き、さらにそれをシャープなビートに乗せて発信する。 そんなバンドでしたからね。 ARBの音楽をパンクではないという人も当時いたとは思いますが、少なくとも初期のARBに、僕はパンクロックの持つ精神性を感じました。



BLACK & RED (1981)


ARB6枚目のアルバム 『トラブル中毒』(1983) は、バンドのギタリストで曲の半分以上を作曲していた田中一郎 在籍時の最後のアルバムです。第一期といわれるこの時期のARBこそが最高だとする意見は多いのですが、僕もそう思います。

アルバム『トラブル中毒』は、初期衝動的なエネルギーこそ薄れたものの、バンドの音楽としては充実期にあったアルバムです。その中に「Black Is No.1」 というすごく好きな曲があります。作曲者の田中一郎も気に入っていたのでしょう。バンド脱退後にソロでも録音しています。好みは人それぞれかと思いますが、個人的には石橋凌の歌のほうが断然いいですね。



Black Is No.1 (1983)