
夏ももう終わりですか。
安倍元首相の銃撃事件で始まり、電力逼迫、コロナ拡大によるイベントの中止などなど、今年も夏らしい気分を満喫することなく終わってしまいそうです。明るいニュースがほとんどないんですよね。 昨年に続いての、大谷翔平のメジャーリーグでの活躍ぐらいですか。 伝えられるニュースとしては。
憂鬱な夏も3年目。当たり前に過ぎていった以前の夏に、懐かしささえ感じます。

虹になりたい

「TUBEと言えば夏。 夏と言えばTUBE」でしたよね。アルバムもシングルも夏の入り口の6月頃に発売され、夏の野外コンサートも企画され・・・。 かき氷やスイカを食べたり、花火大会に行ったり、ああいうのと同じ。夏の風物詩みたいなもんで。
またやってるよ、TUBE。 そんな感じで半分バカにしていました。レコード会社の思惑に乗ってのこととはいえ、これでもかというぐらいに毎年 "夏のうた" を発表していましたからね。
「あー夏休み」 「夏だね」 「だって夏じゃない」 「ゆずれない夏」 「夏を待ちきれなくて」 他多数。
売り場で働いていた頃、J-POP コーナーの応援でTUBEのCDの店頭販売をやったことがあります。「TUBEの夏 日本の夏」 みたいな販売促進用のポップを立てて、平台にCDを積んで売るんですよ。バカンス用というか、リゾート・ミュージックというか。どのジャンルの音楽にもそういったものは一定数あるのですが、TUBEの場合はピーク時にはアルバム売上け100万枚超なんてこともありました。
2002年6月発売「虹になりたい」。 これもTUBEの夏うた? 偏見の壁を突き破って、この曲は入って来ました。スロ屋で聴いたのが最初です。 らしからぬ場所で聴いたらしからぬ曲。 自分自身のその時の状況と重なる部分があったんですね。「私的な出来事がベースになった曲に違いない」とすぐに思いました。シンガー・ソングライターって、血ヘドを吐きながら作り歌うことで、自身を救済することがままあるので。
作詞/作曲: 前田亘輝。詞が良いです。歌が上手いということに、この曲で気づきました。
「虹になりたい」はとても好きな曲です。 でも来年の夏の終わりは、山下達郎の「さよなら夏の日」のような曲で、前を向いて締めくくりたいです。

