
降っても晴れても / Come Rain Or Come Shine

誰よりも強い愛で
あなたを愛するだろう
雨が降っても晴れても
山のように高く 川のように深く
雨が降っても晴れても
私と会った時
あなたにとってはただの出会いのひとつだったはず
決して私を疑わないで欲しい
私に機会をくれたなら きっと誠実でいるから
I'm gonna love you,
Like nobody's loved you
Come rain or come shine
High as a mountain and deep as a river
Come rain or come shine
Well I guess when you met me
That It were just one of those things
Don't ever bet me
Cause I'm gonna be true if you let me
このところ暑い日の続く関東地方。 梅雨入りはいつになるのでしょうか。 今年も雨うたソングをやろうと考えていたのですが、どうもきっかけの掴めない空模様。ならばこの曲で決行!
「Come Rain or Come Shine 降っても晴れても」


ジャズの世界では、「降っても晴れても」 という邦題でおなじみのスタンダード・ナンバー 「Come Rain or Come Shine」。 スタンダード・ナンバーとは、“多くの演奏者や歌手によって、長く常に演奏され歌われてきた曲” のことです。 いっときの流行で終わってしまうこともあるヒット曲との違いです。「降っても晴れても」 も多くのアーティストたちが取り上げてきたスタンダード・ナンバーです。
作詞:: ジョニー・マーサー、作曲: ハロルド・アーレンによって、ミュージカルのために作られたこの曲は、1946年の発表以後、ビリー・ホリデイ、ジュディ・ガーランド、レイ・チャールズ、ビル・エバンス・トリオ、フランク・シナトラ、ベット・ミドラー 、ノラ・ジョーンズ などなど、多くの歌唱、演奏が残されているスタンダード中のスタンダードと言ってもよい曲です。
もちろん全てを聴いたわけではなく、ジャズ売り場で働いていた時代、聞かれたさいは「ビリー・ホリデイ、ジョー・スタッフォード 、ペギー・リーあたりがいいですよ」 なんて、半分はいい加減でお客さんには薦めていました。

B.B.キングとエリック・クラプトンの共演による、2000年に録音されたヴァージョンも残されていて、これも凄くいいんですよね。 と言うか好きなのです。
B.B.キングは、ミシシッピー州の大農園で小作人として働いた経歴を持つまさにブルースマン。 エリック・クラプトンは、イギリス出身 ロック畑で育ったブルースプレイヤー。ふたりのセッションによって生み出されたアルバム 『Riding With The King』のラスト・ナンバーとして収録されたのが「Come Rain or Come Shine」 です。
セッションと言っても、若い頃からB.B.に憧れ敬愛を抱いてきたクラプトンが、メンバーやプロデューサーなどの録音環境をすべて整えて、B.B.をその中に迎え入れる形で作られたアルバムです。 企画モノなどと侮ってはいけない、ふたりの歌とギターによる交歓が素晴らしいアルバムです。
「Come Rain or Come Shine」 は求愛の曲です。 この曲を最後に持ってきたことに意味はあるのではないかと思っています。クラプトンによる、B.B.への音楽的な求愛という意味においてです。ブルースは、アーティストとしてのクラプトンの最も血肉化した部分。 B.B.に対しては、感謝という言葉では伝えきれないのではないかと。
クラプトンにとって、B.B.との共演は至福の時だったはずです。
