今日は脱出の日 | Get Up And Go !

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脱出の日? そんな日があるんですね。
1815年2月26日は、ナポレオンが流刑地であるエルバ島を脱出し、パリへ戻った日だそうです。

フランス革命後の19世紀初頭、軍事独裁政権を樹立し皇帝となったナポレオンは、一時はヨーロッパ大陸の大半を勢力下に置くほどの権勢をふるいますが、やがてはイギリス、ロシア、ドイツの連合軍に追われ、島流しの刑となります。1814年のことだそうです。

しかし翌年、島流しの地・エルバ島を脱出。 混乱状態にあったパリで民衆から歓迎され皇帝の座を取り戻すことになったんですね。一度失脚した為政者が、再び権力の座に就いた話としては、もっともドラマチックなものではないでしょうか。この復権も100日天下で終わり、ふたたび島流しとなったのも、また面白いドラマとも言えるし。

高校時代、世界史の授業でこの出来事の詳細を知りました。勉強はだいたいが嫌いでしたが、日本史も含め歴史の授業は好きでしたね。 授業を担当した先生の話が非常に面白かったのです。

教科書というのは通り一遍のことしか書いていませんが、行間をその先生の知るいろいろなエピソードで埋めてくれて、興味深い読み物にしてくれたんですね。 歴史を担当する教師というのは、多かれ少なかれマニアみたいなところがあるわけで、ナポレオンの話は特に熱く語っていた記憶があります。




パピヨン (原題: PAPPILON ) (1973 / アメリカ)
● 監督 フランクリン・J・シャフナー 
● 原作 アンリ・シャリエール
● 音楽 ジェリー・ゴールドスミス
○ 出演 スティーヴ・マックイーン / ダスティン・ホフマン


カチンコ
脱出、脱走を描いた映画って多いですよね。
「大脱走」 「パピヨン」 「アルカトラズからの脱出」 「ショーシャンクの空に」 などなど。 近年の映画では、スタローンとシュワルツネッガーのW主演作となった 「大脱出」 であるとか。これらはすべて脱獄の映画ですが、脱獄ものというのは定番のひとつでもあるわけです。

その中でも、反逆児的なイメージを持ったスティーヴ・マックイーンの出演作、「大脱走」「パピヨン」 などが、今では伝説的な脱獄映画として知られています。 「ゲッタウェイ」 は脱獄映画ではありませんが、アメリカからの脱出と言う意味で、やはり自由への逃走がテーマとしてあります。

マックイーンとダスティン・ホフマンが共演した大作 「パピヨン」は、島流しとなった流刑地からの脱獄を描いた映画です。 この映画、中学時代に友人と名画座で観たのですが、強烈な印象として残っている映画です。






無実の罪を着せられ、13年間に及ぶ投獄生活を強いられた男の実話をもとにして描かれた作品です。 主役であるパピヨンをスティーヴ・マックイーンが演じています。 監獄への輸送船の中で、国防債権偽造の罪で捕えられたドガという男と親しくなるのですが、その役をダスティン・ホフマンが演じています。 タイプの違う2人のスターの共演が、この映画が大ヒットに至った大きな要因だと思います。

脱獄を繰り返し失敗をしていく中で、ふたりは互いを信頼できる親友となっていくのですが、ひとつ印象的に残る好きな場面があります。 独房に送られたパピヨンが夢の中で、ドガと共にオープンカーに乗り、パリの街中を凱旋するようにして華やかにパレードする場面です。 イメージとしては、ナポレオンの凱旋を思わせるんですね。

脱走失敗、独房送り を繰り返したパピヨンは、終身の地として絶海の孤島である悪魔島へ送られます。 ここでは監視はゆるやかながら、厳しい自然とサメの泳ぐ海域に囲まれているため、脱獄は不可能。 囚人たちは小屋を建て、畑を耕して自給自足の生活をし人生を終えるというわけです。

そこでパピヨンは、ドガと再会。 脱獄をあきらめないパピヨンは、ドガに脱獄の計画を話し誘うのですが。




主題曲は、映画音楽の名曲として有名な曲です。哀感漂うこの曲、当時日本語詞によるカバー曲を聴いた記憶があります。


「パピヨン」は、孤高の反逆児というマックイーンのイメージを極めた作品であると思います。 当時10代であった僕は、不屈の精神で自由になることを絶対にあきらめないパピヨンに感動しながらも、親友となったドガと共に、畑を耕しながら静かに人生を終えるのも悪いことではないのではないか、と思ったんですね。

10代の少年に提起された問題としてはちょっと重かったですね。その後、社会に出て歳を重ねていく過程で、この提起は常に心の中に横たわっていた問題であった気がしています。





PS. 「パピヨン」 のリメイク版が、今年6月に日本で公開予定。 ラミ・マレックがドガ役で出演しています。